工場で活躍する溶接資格、PC工法溶接技能者の資格は取得できる!?

工場で活躍する溶接資格、PC工法溶接技能者の資格は取得できる!?

  • 投稿日:2018/12/19
  • 更新日:2018/12/26

目次

    PC工法溶接技能者資格とは、溶接に関わる資格の1つです。PC(プレキャスト鉄筋コンクリート)工法、つまり鉄筋コンクリート造における溶接の技能の1つを、日本溶接協会が認定する民間資格とされていますが、残念なことに平成29年度から評価試験が取り止めになっています。
      
    試験の難易度がそれほど高くないため、溶接においてより専門的な仕事に就きたい人におすすめの資格でしたが、現在は新規で資格を取得することができない可能性があります。
      
    ここでは、そんなPC工法溶接技能者資格の詳細をご紹介します。
      

    PC工法溶接技能者資格ってどんな資格?

    溶接技能に関する資格には、国家資格と民間資格を合わせると多くの種類があります。
      
    溶接の対象となる材料やその方法によって、必要な技能が異なるためです。
      
    また、溶接技能者の技量の程度は、溶接の対象となる構造物の品質を左右するほど重要な要素であることもあり、資格はごく初歩的なものから、実務経験を積まないと受験のできないものまで幅広くあります。
      
      
    PC工法溶接技能者資格は、日本溶接協会によって認定されていた民間資格です。
      
    PC工法とは、プレキャスト鉄筋コンクリート工法のことをいいます。
      
    プレキャストコンクリートとは、コンクリート部材をあらかじめ工場で製造してから、現場で組み立てる工法のことです。
      
      
    PC工法溶接技能者資格には、PC工法アーク溶接技能者(PC-M)、PC工法半自動溶接技能者(PC-S)の2種類があり、それぞれに関する知識と技能を身につけることができます。
      
    この資格を持っていると、溶接作業を行う建設現場や工場などで、工事の計画や監理といった仕事ができるでしょう。
      

    PC工法溶接技能者資格は、他の溶接の資格とどう違う?

    溶接技能に関する資格は種類が多く、いざ資格を取ろうと思ってもどれがいいのかよくわからないという人も多いでしょう。
      
    それぞれの資格の違いとは、溶接技能の程度や、専門性によるものです。
      
    例えば、溶接の仕事が未経験で、これから職に就くことを考えている人であれば、まずはガス溶接技能者あるいはアーク溶接作業者といった国家資格を取得することになります。
      
    また、ある程度実務経験を積まなければ試験を受けられない上位資格もあります。
      
      
    PC工法溶接技能者資格は、少し溶接の実務経験があり、仕事の専門性を高めたい人が受けると良い資格です。
      
    PC工法溶接技能者資格を取得することで、PC工法溶接の技能者を名乗ることができます。
      
    PC工法溶接は建築関連の溶接技能ですので、初歩的な資格を持っているだけではできない、建築業界での専門的な仕事に就くことができるでしょう。
      
      
    少し実務経験がある溶接技術者が、より専門性を高めるために取得すると良い溶接の資格には、PC工法溶接技能者資格のほかに、アルミニウム溶接技能者資格ボイラー溶接士資格などがあります。
      

    PC工法溶接技能者の年収はどのくらい?

    平成29年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、溶接工全体の平均年収は賞与込みで425万円です。
      
    溶接工の大半が男性ですが、平成29年の溶接工の平均年収は男性が429.8万円、女性が282.2万円でした。
      
    このほか、年収には地域差も大きく、都市部の大企業ほど年収が高い傾向があります。
      
      
    また、溶接工の種類や専門性の高さによっても年収は変わってくるでしょう。
      
    専門性の高い資格や熟練者にしか取得できない上位資格を持っていれば、就職時に優遇される可能性が大きいはずです。
      
      
    溶接工には多くの資格があるので、いつまでもキャリアアップに向けた努力をし続けることができます。
      
    PC工法溶接技能者資格を取得した時点ではまだ発展途上といえ、さらにスキルを上げて上位の資格を取得していけば、より多くの年収を得るチャンスが広がるでしょう。
      
    関連記事:「溶接工の年収はどれくらい?」
      

    PC工法溶接技能者資格はもう取得できない!?

    平成29年度までの日本溶接協会によるPC工法溶接技能者の資格試験は、PC-MとPC-Sの2種類でした。
      
    受験の資格としては、PC-MはJIS Z 3801に基づく資格所有者であること、PC-SはJIS Z 3841に基づく資格所有者であることです。
      
    いずれも、資格取得には講習の受講と票家試験の受験が必要でした。
      
    評価試験とは、外観試験と引張試験の2つの実技試験によるものでした。
      
      
    しかし、PC工法溶接技能者の試験は平成29年度から取り止めになっています。
      
    もともとは日本溶接協会によって認定される資格でしたが、平成30年度からは資格に関する事務の取扱いがプレハブ建築協会に移行しています。
      
    現状既にPC工法溶接技能者資格を取得している人は、更新や書き換えなどの手続きはプレハブ建築協会を通して行います。
      
      
    新規でPC工法溶接技能者資格を取得したい人は、プレハブ建築協会の教務部に問い合わせをしてみましょう。
      
    いずれにせよ、PC工法溶接技能者資格を取得するには、プレハブ建築協会が開催するPC工法溶接技能者資格認定講習会を受講する必要があります。
      
      
    溶接工場で働いていて、溶接工としてのさらなるキャリアアップを目指している方には、PC工法溶接技能者資格は専門性を高められるため、おすすめの資格です。
      
    ただし、溶接の資格には他にも多くの種類がありますので、各溶接資格の違いをしっかり理解して、キャリアアップにつなげましょう。
      
    関連記事:「溶接の資格には種類があった!資格の違いについてご紹介!」
      

      
      
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