電子機器などの製造を行う生産ラインで働くにあたって、電子機器組立技能士の資格があると、仕事に役立つかもしれません。その資格はいったいどのようなもので、どうやって取得するのか紹介します。
☆電子機器組立技能士はどんな資格?仕事に生かせる?
電子機器組立技能士は、電子機器の組立や修理に必要な技術を問われる検定試験です。
家庭用電子機器や通信機器、工業計測器、卓上電子計算機など、ICやダイオード、トランジスタなどの電子回路を内蔵しているあらゆる機器についての基本電子回路の技能が問われます。
おもに、プリント基板に電子機器などを取り付け、半田付けや配線、側線などを施す作業が対象です。等級は、特級のほか1級~3級まであり、特級であれば管理者レベル、1級~3級に関しては、上級・中級・初級扱いとなります。
国家検定制度であるため世間的にも認知度も高く、この資格を保有していればキャリアアップや昇給にもつながりやすくなるでしょう。
この仕事は、電子部品を実装している製造業のような工場においては、毎日のように繰り返される作業の中で、検定で培った技術を生かすことができます。特に半田付け作業などについては、3級を取得していたとしても役に立つ資格と言えます。

☆どうやって勉強すればとれる?
試験の内容は、学科試験と実技試験が行われます。
学科試験については、電子機器に関する事項と、その組み立てに関する技術が問われます。問題は50問出題され、試験時間は特級が2時間、1級および2級は1時間40分、3級は1時間です。学科試験に関しては、問題集が出ていますのでそれらを反復していけば良いでしょう。また、過去の問題が手に入るようであれば、それを重点的に行って覚えていくのが得策です。
また、実技試験についてはシャーシ、プリント基板、IC、トランジスタなどの部品を使用しながら、指示に従ってプリント基板への実装および配線作業を行います。
これは、実際に電子工作キットなどを購入して組み立ての経験を積んでおくのが得策です。ある程度慣れてきたら、関東地方であれば東京の秋葉原などに出向き、ユニバーサル基板と電子部品を入手して簡単な回路を設計して、組み立ておよび動作試験を行うと応用力をつけられます。
☆資格を取得する条件は?
電子機器組立技能士の受験をするに当たっては、等級により異なりますが、ある程度の実務経験が必要です。
まず、3級に関しては実務経験が必要ありません。2級に関しては2年以上の実務経験が必要です。1級については7年以上の実務経験が必要で、特級になると、1級合格後5年以上の実務経験が必要です。
ただし、職業訓練歴、学歴などにより、この実務経験年数は軽減される場合があります。たとえば、短大や高専、高校専攻科卒業により1年の実務経験が短縮、大学卒業により3年短縮など細かい規定が定められています。2級の受験であれば、大学や高専などを出ていれば実務経験なしで受験が許される場合もあるのです。
かなり細かい規定となっているので、都道府県職業能力開発協会に問い合わせを行うのが賢明かもしれません。特に1級以上は実務経験が長く必要なので、下の級から受験し着実に上の級にステップアップするのが良いでしょう。
☆受験の方法について
電子機器組立技能士の試験を受けるには、都道府県職業能力開発協会から受験申請書などを取り寄せ、同機関に直接持って行くか、郵送を行うことで申し込みが行えます。
この機関は、北は北海道、南は沖縄県まで全国で47箇所の拠点があります。試験の時期は、実技試験が毎年、前期試験と後期試験の2回行われます。前期試験は実技試験が6月から8月にかけて、学科試験が8月の夏に行われます。
後期試験は実技試験が12月から翌年2月にかけて、学科試験が1月から2月にかけてです。各都道府県職業能力開発協会の指定する場所で行われます。
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