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エネルギー管理士資格試験を受けたい!難易度と合格率は?

  • 投稿日:2020/05/08
  • 更新日:2021/07/15

目次

    工場では、大量のエネルギーが消費されています。

    そして、エネルギーが莫大なコストになっている工場も少なくありません。

    そこで、多くの工場がエネルギー管理士を雇用し、経費削減を考えています。

    こういった専門職の資格があると、就職や転職で有利になるでしょう。

    この記事では、エネルギー管理士の資格試験の内容や難易度を解説します。
      
      

    エネルギー管理士資格とは?省エネに貢献する責任者

    ■消費されるエネルギーを適切に管理する
      
    1997年、日本では「エネルギー使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」が制定されました。
      
    これにより、1年で規定された量を超えるエネルギーを取り扱う工場は、責任者を中心として適切な管理を行う必要が出てきました。
      
    例えば、熱や電気の年間使用量が原油換算で3000キロリットルの工場は「第1種エネルギー管理指定工場」に指定されます。
      
    そこに配置されて、エネルギーを見守るのが「エネルギー管理士」です。
      
    そのほか、年間エネルギー使用量が原油に置き換えて1500キロリットル以上ある「第2種エネルギー管理指定工場」も、エネルギー管理士を迎え入れるよう定められている場合があります。
      
      

    ■国家試験により取得できる資格
      
    エネルギー管理者は国家資格であり、試験に合格した人だけが認定されます。
      
    エネルギー管理者は、常に工場を監視して改善点を指摘することが求められます。
      
    専門性が高いうえ、希少価値があるので就職活動において有利になることも少なくありません。
      
    特に、第1種エネルギー管理指定工場の中でも、「製造業」「鉱業」「電気供給業」「ガス供給業」「熱供給業」の5つに該当するケースでは、エネルギー管理士を1~4名配置することが法律で定められています。
      
    工場に就職する選択肢を広げるうえで、エネルギー管理士は注目したい資格です。
      
      

    何をする資格なの?エネルギー管理士の資格者の仕事内容

    ■省エネのために働く仕事
      
    エネルギー管理士の日常的な業務は、「節電」と「エネルギー合理化」です。
      
    エネルギー管理士は、電力をはじめとした工場で消費されているエネルギー量を正確に把握し無駄を見極めます。
      
    そして、過剰になっているエネルギー使用を指摘するだけでなく、具体的な施策を提案してコスト削減へと導かなくてはなりません。
      
    「省エネ対策を実施した場合、どのような効果が生まれるのか」までを考えて経営者へ進言します。
      
    また、従業員全員が省エネへの心構えを変えられるよう、教育にかかわることもあります。
      
      

    ■エネルギー管理者とは
      
    第1種および第2種エネルギー管理指定工場には、「定期報告書」と「中長期計画書」の作成が義務付けられています。
      
    これらの書類は、国にエネルギーの使用量や今後の計画を報告するために必須です。
      
    そのため、内容は正確かつ工場の将来をしっかり踏まえていなくてはなりません。
      
    この業務を担うのが、エネルギー管理士の中から任命されるエネルギー管理者です。
      
    エネルギー管理者の行う業務は、省エネの実現に向けて最も重要なものの一つといえるでしょう。
      
      

    工場でエネルギー管理士は活躍できる?やりがいはあるか

    ■活躍の場に恵まれている
      
    第1種エネルギー管理指定工場の5業種では、必ずエネルギー管理士を配置しなくてはなりません。
      
    そのため、資格を取得しておけばこれらの工場だと重宝されます。
      
    そのほか、電力や石油資源のエネルギーが激しい工場でも、エネルギー管理士を置くよう指導されている場合があります。
      
    また、太陽光発電をはじめとして工場が取り扱うエネルギー補充の方法は増えてきました。
      
    新しい技術に対応が必要かつ専門家の需要も高まっているため、エネルギー管理士が活躍できる職場はたくさんあるといえるでしょう。
      
      

    ■エネルギー管理士のやりがい
      
    工場の運営について大きな発言権を持てるのは、仕事のモチベーションとなるでしょう。
      
    例えば、工場内のある設備が省エネの面で問題点を抱えていたとします。
      
    それをエネルギー管理士が発見することで、別の機械に買い替えたりワークフローを見直したりする計画が発動する可能性が出てくるでしょう。
      
    このように、エネルギー管理士のアクションから工場が変化していくケースも珍しくないため、自分の仕事が工場に貢献していると実感できるポジションです。
      
      

    エネルギー管理士の資格取得にはどのようなメリットがある?

    ■未経験分野への就職や転職に役立つ
      
    就職や転職活動では、経験者が優遇される傾向が顕著です。
      
    工場だと専門的なスキル、知識を問われる場面が多いので、未経験者が不利になるケースも少なくありません。
      
    しかし、エネルギー管理士のように特別な資格があると、キャリアに関係なく自身の能力をPRできます。
      
    そのうえ、エネルギー管理士の配置を義務付けられている工場も多いので、就職活動のタイミング次第ではスムーズに採用されることもありえます。
      
      

    ■さまざまな仕事に就く可能性が生まれる
      
    エネルギー管理士と関係性の深い仕事が、「保全作業員」です。
      
    空調やボイラーなどを管理し、工場設備の安全性を保つポジションといえるでしょう。
      
    電力や熱源の管理も業務内容には含まれるので、エネルギー管理士の資格があるとアピールすることができます。
      
    そのほか、経費削減に関するコンサルティング業務など、エネルギー管理士としての知識を生かした仕事に就きやすくなるでしょう。
      
      

    何を問われる?エネルギー管理士の試験内容とは

    ■必須共通科目と選択科目
      
    エネルギー管理士の資格試験は、取得前後に1年間の実務経験を設けることで、誰もが受験できます。
      
    スケジュールは、年1回で8月中、内容は「必須共通科目」と選択科目の「熱分野」「電気分野」いずれかです。
      
    必須共通科目では、「エネルギー総合管理及び法規」が解答時間80分で出題されます。
      
    熱分野は、「熱と流体の流れの基礎」「熱利用設備及びその管理」がそれぞれ110分です。
      
    「熱と流体の流れの基礎」では、熱力学や流体工学についての知識が問われます。
      
    「熱利用設備及びその管理」を解くには、熱の計測コントロールのほか、関連設備も覚えていなくてはなりません。
      
    そして、「燃料と燃焼」が80分です。
      
    ここでは、燃料や燃焼を管理する方法のほか、燃焼計算も含まれます。
      
      

    ■電気分野の出題内容
      
    一方、電気分野は「電気設備及び機器」「電気応用」がどちらも110分、「電気の基礎」が80分です。
      
    「電気設備及び機器」では、工場配電や機器の知識を確かめられます。
      
    「電気応用」は、照明や空気調和のスキル、物理学にも通じる電動力応用などで構成されている項目で計算問題が多いことが特徴です。
      
    そして、「電気の基礎」は電気理論や電子理論などが、計算問題中心で出題されます。
      
    なお、3年以上の実務経験がある人に限り、6日間の講義と1日かけて行う修了試験によって構成される「エネルギー管理研修」で資格を取得することが可能です。
      
      

    事前準備はどれくらい必要?エネルギー管理士の難易度と合格率

    ■難易度は低くない
      
    エネルギー管理士の資格試験は、6割以上の正解が合格ラインです。
      
    つまり、6割以上の問題に答えられれば、何人でもその年の合格者は生まれます。
      
    しかし、一般財団法人省エネルギーセンターの発表では、2019年度の合格率は30%もありませんでした。
      
    2010年以降の合格率も20%以上30%未満の間を行き来しており、決して難易度は低くありません。
      
    2008年には、電気分野を選んだ受験者の合格率が15%を記録したこともあります。
      
      

    ■「熱分野が簡単」が正しいとは限らない
      
    電気分野で受験するより、熱分野を選んだほうが合格しやすいとの意見も出回っています。
      
    たしかに、熱分野を選んだ受験者の合格率が40%を超えた年もあり、過去の傾向からは世間の声が正しいように感じる人もいるかもしれません。
      
    しかし、実施元である省エネルギーセンターが、今後こうしたバランスを修正してくる可能性もあります。
      
    また、エネルギー管理士の法律改正によって、熱分野と電気分野、どちらで合格しても資格の効力は変わらなくなりました。
      
    そのため、熱分野が簡単とは断言できないので、受験者の得意だと感じる科目を選ぶことが得策です。
      
      

    どんな準備をすればいい?エネルギー管理士の試験対策

    スムーズにエネルギー管理士の資格を取るためにも、試験の効率的な対策方法を知っておくとよいでしょう。
      
    エネルギー管理士の試験では、過去問とよく似た問題が出題されやすい傾向にあります。
      
    そのため、過去問をしっかりと演習しておくことが大切です。
      
    過去問も最初は解けないかもしれませんが、解説などを読みながら腰を据えて考える必要があります。
      
    過去10年分の試験問題を用意し、本番で同じような問題が出されても解けるように対策しておきましょう。
      
      
    次に、苦手な部分などをまとめたノートを作成する方法も効果的です。
      
    苦手分野などをノートにまとめておけば、外出しているときも隙間時間を利用して勉強できます。
      
    過去問をこなす中で発見した自分の苦手分野にフォーカスし、確実に得点できる問題を少しでも増やすことが重要です。
      
      
    そして、独学で合格できるか心配な人は通信講座を利用するのがおすすめです。
      
    通信講座には費用がかかるというデメリットがありますが、学習の効率という点では独学を大きく上回ります。
      
    例えば、技術系の通信講座を40年以上運営しているJTEXでは、熱分野・電機分野それぞれのエネルギー管理士受験講座を開講しています。
      
    企業の社員教育などでも使われている講座なので、利用を検討してみるとよいでしょう。
      
      

    エネルギー管理士は狭き門!だからこそやりがいを得られる

    エネルギー管理士の資格試験の難易度は低くないため、決して簡単に取得できる資格ではありません。
      
    その分、工場で大きな役割を果たすこともできます。
      
    エネルギー管理士の声から業務改革がなされるなど、やりがいを感じられる場面も出てくるでしょう。
      
    エネルギー管理士の配置が義務付けられている工場もあるので、資格を取得した後は求人内容を細かくチェックしてみることが大事です。
      
      

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