工業系の国家資格にはさまざまな種類があります。その中でも、家庭や工場に設置されているボイラーに関する業務を行う際に必要になるのが、特級ボイラー技士という資格です。
ボイラー技士の中で最上級の資格なので、それだけ活躍できる場も豊富にあります。
技術系の仕事につきたい人や、工場勤務を希望する人に向いている資格です。
ここでは、特級ボイラー技士とはどのような資格なのかを、有資格者が活躍しやすい職場や資格試験に関する情報とともにまとめました。
特級ボイラー技士の資格について
建造物には、給湯や空調などに熱エネルギーを供給するためのボイラーが備え付けられています。
このボイラーが安全に運転できる状態を保つためには、監視・調整・検査などが必要です。
これらの業務につく人が取得しなければならないのが、ボイラー技士という資格です。
この資格は国家資格で、一定規模のボイラーについては、資格なしでは操作できないことになっています。
特級ボイラー技士の資格を取得した人は、ビルやホテルなど、あらゆるボイラーの取扱作業主任者をつとめることができるようになります。
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特級ボイラー技士と1・2級ボイラー技士との違い
特級ではなくとも、ボイラー技士の資格をもっていれば、あらゆる規模のボイラーの操作ができます。
しかし、ボイラーを扱う作業を行うときは、この資格を持っている人の中から取扱作業主任者を選任しなければならないと決められているのです。
ボイラー技士の資格は特級・1級・2級に分かれており、それぞれ取扱作業主任者として担当できるボイラーの規模が異なっています。
2級ボイラー技士では、伝熱面積25平方メートル未満の、家庭や会社などに設置されているボイラーを担当できます。
1級ボイラー技士では、伝熱面積500平方メートル未満の、大規模な工場や事務所・病院などに設置されているボイラーを担当することが可能です。
特級になると、伝熱面積500平方メートル以上の、さらに大規模なボイラーの取扱作業主任者になれます。
特級ボイラー技士が活躍できる職場
ボイラーはほとんどの建造物に欠かせないものです。
そのため、ボイラー技士はビルメンテナンス会社やビル管理会社など、建造物の設備を行う会社で活かすことのできる資格です。
また、特級ボイラー技士の資格があれば、すべてのボイラーの取扱作業主任者になれるので、ホテルや工場など、大規模なボイラーが設置されている職場でも活躍できるでしょう。
一般的にはサラリーマンとして勤務することになり、取扱作業主任者に選任されると昇給できることもあります。
特級ボイラー技士の試験内容や難易度
特級ボイラー技士の資格試験を受験するためには、条件があります。
・1級ボイラー技士免許を取得していること
・大学・専門・高校でボイラー課程学科を卒業し、2年以上の実務経験者であること
・エネルギー管理士有資格者で2年以上の実務(実地)経験者であること
・海技士(機関1、2級)有資格者であること
・ボイラー・タービン主任技術者有資格者で500平方メートル以上のボイラー取扱経験者であること
上記のうち、どれか1つを満たしていなければ受験することができません。
まずは2級を取得し、次に1級、特級と受験していくのが一般的な流れです。
特級ボイラー技士の試験は年に1回、10月上旬ごろに各ブロックの安全衛生技術センターで行われます。
試験内容はボイラーの構造に関する知識、ボイラーの取扱いに関する知識、燃料・燃焼に関する知識、関係法令の4種類で、試験時間は各科目1時間ずつの計4時間です。
1級・2級の試験はマークシートのみですが、特級の試験はマークシートに加えて記述式の問題もあり、難易度が上がっています。
合格するためには、総得点の60%以上かつ各科目40%以上の得点が必要で、合格率は19%程度です。
特級ボイラー技士の資格を取得できれば、年齢にかかわりなく活躍できます。
資格があることで就職・転職先が広がるとともに、昇給の可能性も上がるので、工場勤務を考えている人はぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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