期間工の仕事は、契約期間が限定された契約社員の仕事です。
例えば自動車工場の期間工の仕事なら、契約期間が6ヶ月に設定されていることが多いです。契約期間が過ぎたら期間満了で契約終了となることもありますが、契約更新を勧められることもあります。
ここでは、契約更新を勧められた時に考えるポイントについて解説します。
☆契約更新をすることのメリット
自動車工場の期間工の仕事を例にして考えると、6ヶ月の期間が満了すれば、メーカーによって異なりますが、30万円程度の報奨金がもらえることが多くあります。この報奨金はそれまでの6ヶ月に対するボーナスのようなものなので、契約更新に応じるか否かにかかわらずもらうことができます。
ですから、会社の言うことを聞いておかないと何かデメリットを被ると考えて無理に契約更新に応じる必要はありません。自分でメリットがあるかどうかをよく考えて、契約を更新するかどうかを決めましょう。
契約更新をすることのメリットの1つに、有給が付くということがあります。有給の日数は法律によって決められており、6ヶ月働いたら10日、その後1年ごとに11日、12日、14日、16日、と増えて最終的には6年6ヶ月で20日まで増えます。有給の消滅時効は2年ですので、有給が発生してから2年間は自由に使えます。
例えば6ヶ月働いた後、有給を1日しか使わずにさらに1年が経過すると、有給は合計で20日になります。退職する月に有給をまとめて20日とるという使い方もできます。期間工の人は会社の寮に入っている人も多いですが、寮を出た後に住む部屋を探したり、仕事を見つけたりする期間として有給を使うというのは良い利用の仕方です。
他に契約更新をすることのメリットとして、給料が上がるということもあります。これは会社によってまちまちなので、必ず給料が上がるとは限りませんが、能力が認められていれば給料が上がる可能性も高いです。
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☆契約更新をすることのデメリット
労働法では、会社側からの解雇予告は1ヶ月前にしなければならないとなっています。契約期間中に会社側から労働者を解雇するためには、1ヶ月以上前に予告をするか、1ヶ月分の解雇予告手当てを支給しなければなりません。逆に、労働者の側から退職をするためには2週間前に会社に対してその旨を伝えるだけで済みます。現場の状況によっては、人員が足りていない状況で辞められると困ると言われることもありますが、法的に認められた権利なので2週間前に退職届を提出すれば自由に退職することができます。
期間満了で退職したほうが円満に退職できる可能性が上がるものの、法律的には契約期間中に退職をしてもきちんと2週間前に退職届を出しておけばなんら問題はありません。このため、基本的には契約更新をすることにデメリットはありません。しかし、契約更新をした後、ほとんど働いていないうちに正当な理由も無く10日の有給を使用して退職することを申し出た場合などには、やや会社からの印象を悪くするでしょう。
あえて契約更新をすることのデメリットをあげるなら、時間は有限なのでチャンスを逃すことがあるということでしょうか。期間工の仕事は一時期のものであるとするならば、キャリア形成に役立つ別の仕事をしたほうがいいと考える方もいるかもしれません。自分のキャリアについてはよく考えておき、十分に納得したうえで働くようにしましょう。
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☆失業保険はもらえるのか
失業保険を受給するためには、簡単に言うと「退職日からさかのぼって2年間に1年以上働いていること」が条件となります。失業保険の受給条件はややこしいので、正確な条件についてはハローワークなどで確認しておきましょう。しかし、この条件を満たしていても自己都合で退職した場合には3ヶ月の受給制限ができてしまいます。つまりは、自己都合で退職すると失業保険をもらえるのが3ヶ月遅れてしまうということです。
さらに、現在は特定理由離職者という制度ができており、「有期の雇用契約が満了して、更新されなかった」場合には、被保険者期間の条件が6ヶ月にまで短縮されます。つまりは、6ヶ月しか働いていなくても、期間満了で契約が更新されなかった場合には受給制限なしで失業保険を受給できるということです。
さて、問題は契約更新を断った場合にも「有期の雇用契約が満了し、更新されなかった」という項目に該当するかどうかですが、結論から言うとこれには該当しません。会社から契約更新を勧められたにもかかわらず、それを断った場合には自己都合退職となります。特定理由離職者には該当せず、失業保険の受給条件を満たしていても3ヶ月の受給制限がついてしまう点には気をつけておきましょう。
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☆まとめ
以上のように、会社から契約更新の提案があった場合には、基本的には受けたほうがメリットはあります。資格を取得するために学校に通いたいとか、すでに希望の職種への就職が決まっているといったような事情がない限りは、契約更新をしておいたほうがよいでしょう。
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