高卒で工場勤務の人の年収は、決して低くはないようです。
  
もちろん、大手企業であるか、中小企業であるかで大きく異なりますし、正社員か派遣、契約社員なのかでも大きく差がでます。厚生労働省が発表している「平成26年賃金構造基本統計調査の概況」によると、高卒で働いている20歳から24歳の平均賃金は、およそ194万円です。大卒の人がおよそ219万円ですから、20歳から24歳ではそれほど差はついていないようです。
  
ここで言う賃金とは、毎月決まってもらえる基本給のことを言い、残業代や休日出勤手当てなどは含まれていません。工場の仕事は残業や休日出勤、夜勤の有無で大きく給料が増えたり減ったりするので、年収の平均を出すことは難しくなります。

☆工場で働く高卒の年収は?

高卒の年収工場は、残業や夜勤の有無などによって大きく変わってきますが、最初は300万円に満たないことも多いようです。
  
一般的に、正社員は給料が良いとされていますが、その大きな理由は昇給があることにあります。初年度の年収は300万円未満だとしても、5年後には400万円、10年後には500万円といったように、年々昇給があるので、派遣社員や契約社員として働いている人とどんどん差がついていきます。
  
高卒で地方の工場で働いている人は、そんなに年収は高くないイメージがありますが、年々昇給していきますので、都会で派遣社員や契約社員として働いている人の年収を追い越すこともあります。大卒の派遣社員よりも、高卒の工場勤務の正社員のほうが年収が高いということも、30代40代になってくるとよくあることです。

☆工場でも役職がつく?

実は、工場勤務でも正社員で働いているなら役職がつくところが多くあります。
  
最初は平社員からのスタートですが、何年か勤めていると、班長、主任、係長といったように、役職がつくようになります。役職がつけば手当もつくので、給料が大きくアップすることもあります。工場長クラスになると、地方の中小企業でも年収1,000万円を超すことも少なくないようです。
  
高卒の人でも役職につけるのかという不安を持っている人もいるかもしれません。大手企業の場合ですと、班長、主任までなら高卒の人でもやっていることが多いようですが、係長、課長クラスはほとんどが大卒の人になるようです。
  
中小企業の場合は、係長、課長、部長クラスまで高卒でもいける場合があるようです。高卒の人が工場長をやっているということも、中小企業では珍しくありません。

☆手当の重要性

工場で働いている場合、残業手当、休日出勤手当、夜勤手当が給料のうち大きな割合を占めるということがあります。残業、休日出勤、深夜勤務をした場合の時間外手当は、基本給の25%と法律で定められています。なお、あまりないことですが、法定休日に出勤した場合には35%の手当がもらえます。
  
ブラック企業という言葉がありますが、工場の場合にはホワイトな職場が多いようです。工場でサービス残業をしているという話はあまり聞きませんし、労働法がしっかりと守られているという点では労働環境は良いと言えるでしょう。
  
この手当は年収を大きく左右するものです。年収400万円の人なら、そのうち100万円が残業や休日出勤によるものであるというケースもあるようです。

☆まとめ

高卒で工場勤務をしている人でも、大卒で派遣社員や契約社員として働いている人に比べると、それなりに良い給料を貰えるということが分かっていただけたかと思います。
  
大手メーカーの工場ならば、将来に渡って安定した収入が得られることが見込めます。肉体労働がメインですので、頑張って働いて役職に就くことができると、50代を過ぎて肉体的に衰えたとしても安定して高収入が得られるでしょう。
  
結婚をしてマイホームを持ちたいという人は多いですが、工場勤務でも正社員として働いている人なら、住宅ローンの審査に問題なく通ることも多いようです。日本は製造業が盛んな国であり、世界的に有名な企業もたくさんあります。工場の正社員として働いているということは、信用にも繋がるでしょう。