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高卒で工場で働いた場合の年収・平均給料は、意外に高い?
- 投稿日:2016/06/24
- 更新日:2023/02/10
目次

高卒で工場勤務の人の年収は、決して低くはないようです。
もちろん、大手企業であるか、中小企業であるかで大きく異なりますし、正社員か派遣、契約社員なのかでも大きく差がでます。
厚生労働省が発表している「平成26年賃金構造基本統計調査の概況」によると、高卒で働いている20歳から24歳の平均賃金は、およそ194万円です。
大卒の人がおよそ219万円ですから、20歳から24歳ではそれほど差はついていないようです。
ここで言う賃金とは、毎月決まってもらえる基本給のことを言い、残業代や休日出勤手当てなどは含まれていません。
工場の仕事は残業や休日出勤、夜勤の有無で大きく給料が増えたり減ったりするので、年収の平均を出すことは難しくなります。
工場勤務の業務内容は?
工場の仕事には、「製造」「組み立て」「検査」などの種類があります。
どの工程を担当するかによって従事する作業内容も変わるため、それぞれの特徴を押さえておくとよいでしょう。
「製造」は工場のメインともいえる仕事で、原材料を投入したり、機械を操作したりして物を作ります。
「組み立て」は人の手によってパーツを組み立てる工程です。
ライン作業で行われることが多く、同じ作業を正確に繰り返せる、集中力のある人に向いています。
「検査」では、商品の出荷前に問題がないかどうかを細かくチェックします。
組み立てと同じように、ライン作業でも集中して検査を続けられる人が向いているでしょう。
工場で働くときは、自分がどの作業に従事することになるのか、前もって把握しておくことが大切です。
製造業の年収は他業種に比べてどれくらい?
製造業の年収がどれくらいなのかを把握したいときは、他業種と比較する方法がわかりやすいです。
製造業における平均年収は約370万円で、サラリーマン全体の平均年収である約410万円と比較して特別に低いというわけではありません。
他の業種の平均年収をみてみると、金融業が約460万円、サービス業が約340万円です。
その他、建設業が約410万円、医療・福祉業が約350万円となっています。
これらの代表的な業種と比較して、製造業の平均年収は高い場合もあれば低い場合もあります。
また、同じ製造業でも役職や年齢によって年収は大きく異なるため、どれくらいの給与が受け取れるかは努力次第だといえるでしょう。
平均年収は企業規模などでも差が出るので、就職前に確かめておくのが賢明です。
工場勤務のメリット・デメリット
工場勤務には良い面と悪い面があります。
その両者を多角的に分析したうえで、工場勤務が自分に向いているかどうかを見極めましょう。
工場勤務のメリットとしては、まず未経験でも就業しやすいことが挙げられます。
工場の採用で年齢や学歴が影響することはあまりありません。
幅広い年代や経歴の人が活躍しており、未経験でも受け入れてもらえることは大きな魅力だといえます。
次に、就業時間が規則的なこともメリットの一つです。
工場は交代制であることが多く、基本的には定時で帰宅できます。
休暇も週休2日制が一般的で、年末年始なども長期休暇をもらえることが多いです。
また、コミュニケーション能力に自信がなくても働きやすいというメリットもあります。
営業や接客などのように外部の人間と接する機会はほとんどないため、最低限のあいさつなどができれば働けます。
デメリットとしては、単純作業が苦手な人は退屈しやすいこと、繁忙期に残業が発生しやすいことなどが挙げられるでしょう。
工場の作業はあまり変化がなく、「いろいろな仕事をこなしたい」という人には向いていないかもしれません。
また、工場では立ち作業が一般的で、仕事中は工場内を歩き回ります。
そのため、長時間立って作業するのが苦手な人は避けるのが賢明です。
工場で働く高卒の年収は?
高卒の年収工場は、残業や夜勤の有無などによって大きく変わってきますが、最初は300万円に満たないことも多いようです。
一般的に、正社員は給料が良いとされていますが、その大きな理由は昇給があることにあります。
初年度の年収は300万円未満だとしても、5年後には400万円、10年後には500万円といったように、年々昇給があるので、派遣社員や契約社員として働いている人とどんどん差がついていきます。
高卒で地方の工場で働いている人は、そんなに年収は高くないイメージがありますが、年々昇給していきますので、都会で派遣社員や契約社員として働いている人の年収を追い越すこともあります。
大卒の派遣社員よりも、高卒の工場勤務の正社員のほうが年収が高いということも、30代40代になってくるとよくあることです。
【形態別】工場勤務の年収目安
工場で働く場合の年収は勤務形態によって違いがあります。
自分が目指す形態の場合はどの程度の年収になるのか、事前に把握しておくとよいでしょう。
まず、正社員であれば年収目安は300万~400万円程度で、月収ベースなら20万~30万円程度となります。
さらにボーナスや手当が含まれ、工場長クラスであれば年収600万~800万円も珍しくありません。
派遣社員の場合は時給1000~2000円程度が相場で、年収は300万~350万円程度が目安となります。
時給1500円であれば、月に200時間働いて月収30万円、年収にして360万円ということになります。
なお、期間工は通常の派遣社員に比べて給料がよく、年収400万円以上になることもあるでしょう。
その他、アルバイトの場合は時給1000~1500円程度が目安です。
【年代別】工場勤務の年収目安
工場勤務の年収は年代によっても変わってきます。
ここでは、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに算出した、工場で働く正社員の年収目安を年代別にみていきましょう。
20代前半の場合、年収目安は約320万円となります。
さらに、20代後半では約390万円、30代前半では約450万円と、年齢を重ねるにつれて年収が伸びていくことがわかります。
その後、30代後半は約510万円、40代前半は約550万円、40代後半は約590万円です。
50代前半は約650万円と年収が600万円を上回り、50代後半の約660万円でピークを迎えます。
その後、60代前半では約450万円、60代後半では約360万円というように推移していくのです。
全体として女性よりも男性のほうが年収が高い傾向にあり、男性の場合はキャリアのピークで平均年収700万円を超えています。
工場でも役職がつく?
実は、工場勤務でも正社員で働いているなら役職がつくところが多くあります。
最初は平社員からのスタートですが、何年か勤めていると、班長、主任、係長といったように、役職がつくようになります。
役職がつけば手当もつくので、給料が大きくアップすることもあります。
工場長クラスになると、地方の中小企業でも年収1,000万円を超すことも少なくないようです。
高卒の人でも役職につけるのかという不安を持っている人もいるかもしれません。
大手企業の場合ですと、班長、主任までなら高卒の人でもやっていることが多いようですが、係長、課長クラスはほとんどが大卒の人になるようです。
中小企業の場合は、係長、課長、部長クラスまで高卒でもいける場合があるようです。
高卒の人が工場長をやっているということも、中小企業では珍しくありません。
関連記事:「徹底解説!工場長の仕事内容・役割とその魅力とは?」
手当の重要性
工場で働いている場合、残業手当、休日出勤手当、夜勤手当が給料のうち大きな割合を占めるということがあります。
残業、休日出勤、深夜勤務をした場合の時間外手当は、基本給の25%と法律で定められています。
なお、あまりないことですが、法定休日に出勤した場合には35%の手当がもらえます。
ブラック企業という言葉がありますが、工場の場合にはホワイトな職場が多いようです。
工場でサービス残業をしているという話はあまり聞きませんし、労働法がしっかりと守られているという点では労働環境は良いと言えるでしょう。
この手当は年収を大きく左右するものです。
年収400万円の人なら、そのうち100万円が残業や休日出勤によるものであるというケースもあるようです。
工場勤務で賃金が高い業種とは?
工場でしっかり稼ぎたい人は、賃金が高い業種を選ぶとよいでしょう。
比較的賃金が高い業種としては、自動車や半導体、医療系などが挙げられます。
自動車工場などは求人が多く、需要があるだけに賃金も高めに設定される傾向があります。
期間工などの形で、生活費を抑えながら自動車工場でがっつり稼ぐ人も多いです。
半導体も景気がよく、従業員の賃金も順調に伸びています。
医療系では、専門知識が必要とされることもある分、賃金が高い傾向にあるようです。
その他、保全業務や溶接工など、特別な技術や資格を要する場合も賃金が高くなりやすいでしょう。
資格が必要なクレーンの操作も賃金が高い職種の一つです。
賃金が高い業種を選ぶのではなく、特殊な資格を身に付けて賃金アップを狙うのも一つの方法です。
工場勤務で役に立つ資格は?
工場勤務で高い年収を目指すのであれば、資格取得も視野に入れておくとよいでしょう。
特別な資格を取得することで挑戦できる仕事の幅が広がり、給与の高いポジションにも就きやすくなります。
工場勤務で役に立つ資格として、まずフォークリフト荷役技能検定が挙げられます。
工場では重い荷物の積み下ろしでフォークリフトを使うことが多いので、どの職場でも活躍できる汎用性の高い資格だといえるでしょう。
次に、衛生管理者の資格も取得しておくと役に立ちます。
作業場における安全性や衛生環境をチェックする資格で、一定規模以上の工場では衛生管理者の配置が義務付けられています。
その他、危険物取扱者の資格があれば、ガスや化学薬品などの危険物を扱う工場に就職しやすくなるはずです。
工場勤務の福利厚生は?
充実の福利厚生を用意している工場も少なくありません。
まず、寮費や水道代、光熱費が無料の工場があります。
一般的に、家賃は給与の3分の1から4分の1を占める負担の大きい出費です。
寮費無料の工場で働けば家賃がすべて浮くため、大きな節約となります。
無料ではなくても、寮費が安く設定されていたり、家賃補助が受けられたりする工場は多いです。
また、光熱費も夏場や冬場は馬鹿になりません。
寮費や光熱費などがすべて無料の工場に勤めることで、毎月10万円近くコストカットできるのです。
次に、社員食堂があれば割引価格や無料で利用できる場合があります。
無料で食事ができれば、1食あたり500円と考えても月に1万円ほど節約できる計算になります。
工場によっては、夜勤のときの夕食が無料で提供されたり、食費補助が給付されたりするところもあるでしょう。
自社工場で製造している食品を割引価格で購入できることもあります。
たとえ収入が低かったとしても、これらの福利厚生が充実していれば十分貯金を蓄えられるはずです。
そして、これは工場に限った話ではありませんが、6ヵ月以上働けば有給休暇も取得できます。
繁忙期でなければ、有給休暇を利用して長い休みを取ることもできるでしょう。
まとめ
高卒で工場勤務をしている人でも、大卒で派遣社員や契約社員として働いている人に比べると、それなりに良い給料を貰えるということが分かっていただけたかと思います。
大手メーカーの工場ならば、将来に渡って安定した収入が得られることが見込めます。
肉体労働がメインですので、頑張って働いて役職に就くことができると、50代を過ぎて肉体的に衰えたとしても安定して高収入が得られるでしょう。
結婚をしてマイホームを持ちたいという人は多いですが、工場勤務でも正社員として働いている人なら、住宅ローンの審査に問題なく通ることも多いようです。
日本は製造業が盛んな国であり、世界的に有名な企業もたくさんあります。
工場の正社員として働いているということは、信用にも繋がるでしょう。
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