期間工とは?意外と稼げるから知らないと損!

期間工とは?意外と稼げるから知らないと損!

  • 投稿日:2016/10/19
  • 更新日:2019/02/12

目次

    あまり耳慣れない「期間工」という言葉。今回初めて知ったという人もいるかもしれません。しかし、期間工は工場での仕事を希望するなら知っておいて損のない言葉です。
      
    工場で働く場合、どのような職種につくかという点に目が行きがちですが、どのような立場で仕事をするかという点にも注目してみましょう。
      
    工場では正社員かアルバイトかという以外に期間工という立場で働いている人たちもいます。
      
    期間という言葉が付いていることから、一定期間そこで働く人というイメージですが、派遣社員とも異なる雇用形態です。
      
    「期間工」と「派遣社員」の違いがわかれば、これまで派遣社員として仕事を探し続けていた人も、期間工として働いてみようと思うかもしれません。
      

    ☆そもそも期間工って何?

    期間工とは、繁忙期などを中心に、工場で一時的に働く契約社員のことです。
      
    正社員として働く工員のことを本工や常用工と呼ぶのに対して、期間限定の工員だから期間工と呼ぶようになりました。
      
    期間工を雇用するのは、主に自動車や電子部品などの製造工場です。
      
    増産のために足りない人手を期間工という形で雇うのです。
      
      
    期間限定で雇う従業員なら派遣社員と同じじゃないかと思うかもしれませんが、期間工と契約社員とはまったくの別物です。
      
    雇われる人がどこと契約しているかという点が異なっているからです。
      
    派遣社員は派遣会社と契約している社員で、働く会社とは直接の雇用関係がありません。
      
    会社と契約しているのはあくまでも派遣会社で、派遣社員は派遣会社の命令で雇用主の会社に出向いている形です。
      
      
    それに対して期間工は、直接働く会社に雇われている社員です。
      
    派遣社員と期間工はどちらも同じ工場で働くときには同じ仕事をする可能性がありますが、その場合でも給与や待遇に差が出ます。
      
    派遣社員の給与は、雇用主の会社から一旦派遣会社に支払われ、そこから派遣社員の取り分が支払われるからです。
      
    一旦派遣会社に入るため中間マージンが発生します。
      
    ですから、派遣社員に支払われる金額は中間マージンを差し引いた額です。
      
      
    それに対して、期間工の給与は直接雇用主から期間工に対して支払われるため、同じ金額を雇用主が支払っているとしたら、期間工の方が受け取る金額は高くなるというわけです。
      
    しかも、期間工は労働法に既定のある雇用契約なのに対して、派遣社員は民法に定める請負契約です。
      
    そのため、途中で契約を解約された場合、期間工は社会保障の対象になりますが、請負契約の派遣社員は社会保障の対象にはなりません。
      

    ☆期間工として働くメリットとデメリット

    期間工で働くことにはメリットもあればデメリットもあります。
      
    例えば、寮付きで求人が出ることが多いため、期間工で働いている間の生活は困ることがありません。
      
    寮費はたいてい光熱費込みで、無料または1万円から2万円程度です。
      
    しかも食事補助があったり、食堂で食事が提供されたりするため、基本的な生活費がほとんどかかりません。
      
      
    つまり、稼いだお金を貯金に回すことができるため、他の働き方をするよりも貯金が貯まりやすいのです。
      
    そのため、期間工はお金を稼ぎやすい仕事として人気があるのですが、採用に関しては学歴や職歴などは関係なく、未経験でもチャレンジできる点がメリットと言えます。
      
    もちろん、同じようなラインで期間工の経験がある人は、面接のときにそのことを言うとそれが決め手で採用になることはありますが、それまで外で仕事をしたことがない人でも応募でき、仕事の経験を積むことができます。
      
      
    そんなメリットがある反面、デメリットもあります。
      
    例えば、夜勤や深夜手当で一気に稼ごうと思って期間工になっても、大手企業の大量採用の場合には自分では勤務先を選べない場合があります。
      
    もし、日勤ばかりの配属先になってしまうと予測していたほどは稼げないこともあります。
      
      
    また、大手企業の期間工はたいてい契約満了が2年11カ月と3年の直前で終わってしまいます。
      
    3年間勤められれば正社員として契約になるのですが、目前で契約が切れてしまう不安定さがデメリットとも言えます。
      
    ただし、2年11カ月連続で働いていれば失業手当の対象になり、契約満了時には満了金や満期慰労金という名前のボーナスのようなものも出ます。
      
    企業の中には一旦は契約終了という形をとって、暫く間を開けてから再契約するという企業もなるので、必ずしもデメリットとは言い切れない部分ではあります。
      

    ☆期間工求人の年収ってどれくらい?

    期間工の給与は日給に換算して支払われるケースが多く、およそ8,000円から10,000円程度です。
      
    ただし支払われる際には月給の形で支払われます。
      
    期間工は企業との直接雇用のため、皆勤手当てや残業手当などの手当てがたくさん付きます。
      
    また、期間満了の際にはある程度まとまった満了金や満期慰労金も出ます。
      
    そのため、月給に換算すると30万円から35万円ほど、年収で換算すると350万円から450万円ほどになります。
      
    期間工の採用は学歴や職歴などとは無関係で、年齢などにもほとんど左右されません。
      
    ですから、働く気持ちと体力があれば雇ってもらえる職業の中では期間工は最も稼げる職種だと言ってもよいでしょう。
      
      
    期間工の年収がこのような金額になるのは、期間工が労働法で守られているからです。
      
    期間工は期間限定の社員ですが、直接雇用のため残業手当が支払われ、そのうえ6カ月以上継続して勤務した場合には年次有給休暇も取ることができます。
      
      
    しかも、期間工の募集は寮付き求人のことが多く、寮で生活する際の費用はほとんどが会社持ちです。
      
    寮費も光熱費も無料で、食事さえ賄いという形で支給されることがあります。
      
    無料でない場合でも1カ月1万円から2万円程度で光熱費込みという寮費を支払えば生活できるため、都会で生活していたら100万円程度高い年収で仕事をしているのと同じくらいお金を貯めることができます。
      
    さらに、期間工は6カ月以上勤務していれば失業保険ももらえます。
      
    手当や保障で手厚く保護されている点が、アルバイトやパートとも大きく違うのです。
      
    ただし、いくら稼げると言っても長期にわたってできる仕事ではないため、将来を見据えた計画を立てながら働く必要はあります。
      

    ☆期間工は保険や満了金など福利厚生ってどうなっているの?

    期間工は期間限定で働いているだけで、直接雇用という点では正社員と共通している部分があります。
      
    そのため、各種手当が付き社会保険にも加入できます。
      
    社会保険の場合、国民健康保険とは異なり会社が保険料の半分を負担してくれます。
      
    そのため、保険料に関しても負担が少なくて済みます。
      
    ただし、国民健康保険と社会保険の切り替えは自動ではないため注意が必要です。
      
      
    会社の社会保険に加入したときには国民健康保険をやめる手続きをしに役所に行き、期間工の契約が満了したときには国民健康保険の再加入手続きをしに役所に行く必要があります。
      
    もし忘れると、二重に保険料を支払うことになったり、無保険になったりすることになりますから注意しましょう。
      
      
    また、期間工で働いている間は年金も国民年金ではなく厚生年金になります。
      
    厚生年金も掛け金の半分を会社が持ってくれるので、負担が少なくて済むうえに、厚生年金を支払っている期間があると、将来的にもらえる年金の額が国民年金だけの場合よりも多くなります。
      
    また、期間工は雇用保険も掛け金を支払うことになるため、6カ月以上働けば失業保険の対象にもなります。
      
    ただし、有給や特別休暇で勤務日数が足りないと受給でいないため、6カ月で契約満了の人は気を付けた方がよいでしょう。
      
      
    期間工の福利厚生で最も大きいのは寮の存在でしょう。
      
    もちろん、通うのが困難なことが寮に入るための条件になりますが、寮費や光熱費が無料だったりそれに近かったりするのは、正社員として働きながら高い家賃や光熱費を払っている人よりも恩恵が大きいかもしれません。
      
    また、保養施設や娯楽施設のチケット割引などのサービスは、正社員と同等のサービスが受けられます。
      

    ☆期間工の正社員登用制度を教えて!

    期間工で働き続けていると、働きぶりを見て正社員登用があると謳っている企業がたくさんあります。
      
    実際に期間工で働いていて正社員に抜擢された人もいないわけではありません。
      
    しかし、正社員として登用されることはほとんどないと思っておいた方がよいと言えます。
      
      
    正社員登用制度はあるけれど、実際には誰もが正社員になれるわけではありません。
      
    正社員登用の際には学科と面接の試験があって、その倍率が高く、内容も難しいのです。
      
    しかも、正社員登用は景気や作っている製品の売れ行きに左右されます。
      
    ただでさえ新卒の採用を控えているようなときには、正社員登用の枠が減り、ほとんど採用されないということにもなってしまいます。
      
      
    そもそも、最長の期間工の雇用期間が2年11カ月で区切られているのも、3年以上働いていたら正社員として雇わなければならないという労働法の規定があるからです。
      
    人手は必要だが正社員として大量に雇うわけにはいかない事情があって期間工としての採用になっているため、誰でも希望すれば正社員として登用されるわけではないということは理解しておく必要があるでしょう。
      
    だからと言って、期間工として働くことが正社員として登用されるきっかけとなった人がいることは事実です。
      
      
    ですから、期間満了時に枠があるかどうかにかかわらず働きながら学科試験の勉強をすることができ、工場で仕事をするうえでも他の人の模範となるような働き方ができる自信があれば、チャレンジしてみてもよいでしょう。
      
    本当に働きぶりが評価されて、抜擢されるかもしれません。
      

    ☆期間工に応募するとき履歴書や志望動機はどうしたらいいの?

    期間工に応募する際、履歴書はどのように書いたらよいのかという点は悩む人が多いようです。
      
    特に志望動機の欄は正直に書いてよいか迷うところかもしれません。
      
    期間工は特別な資格や経験がなくても応募できるため、本音は稼ぎたい、寮に入りたいという人が多いからです。
      
    もちろん、稼ぎたい、寮に入りたいという素直な思いを書いても問題はありませんが、ただ単に「お金を稼ぎたいため」「寮に入りたいため」と書いたのでは、たくさんの応募者の中に埋もれてしまうことは避けられません。
      

      
    ですから、お金を稼ぎたいのであれば「将来留学するための費用としてまとまったお金を稼ぎたいため」、寮に住みたいのであれば「これまでの生活を一新し、新しい環境で生活したいため、寮生活を希望します」というふうにアピールすると説得力があります。
      
    他に志望動機として書くなら、「体力に自信があるので、この体力を活かして働ける仕事したかったため」、車の組み立て工場で働くなら「御社の車が子どものころから大好きなので、直接触れられる仕事をしたかったため」などと書くと面接のときも話が膨らみます。
      

      
    ただし、いくら正直に思いを伝えても大丈夫だと言っても、「正社員になりたいから」という点をアピールしすぎるとマイナスになることがあります。
      
    というのも、期間工はそもそも人材が欲しいけれども正社員としては取れないという事情があって募集されるものですから、あまり強く主張すると敬遠される可能性もあるからです。
      
    もちろん、正社員になりたいという思いは何らかの形で伝えておいた方がよいのですが、履歴書の志望動機の欄にではなく、面接の際に意思を伝えた方が印象としてはよくなります。
      

    ☆直接雇用の強みがある期間工

    期間工は期間限定で働く契約社員ですが、企業から直接雇用されている労働者です。
      
    直接雇用の労働者であることは、期間工にとってアルバイトやパート、派遣社員にはない強みとなります。
      
    例えば、製造業の場合、生産しているものの売り上げや景気が悪くなると、正社員ではない労働者はいつ解雇されるのか不安になることがあります。
      
      
    しかし、そのような状況でも期間工のように直接雇用されている労働者はそう簡単に切られることはありません。
      
    労働法の規定によって守られているからです。
      
    万が一途中で解雇されることになっても、会社都合での解雇の場合には保障も得られます。
      
    もちろん、これは最悪の場合の話で、万が一の話はなくても、期間工には他の働き方にはないメリットがたくさんあります。
      
      
    ですから、資格やキャリアがなくてなかなか思ったような仕事に就けない人や、まじめに働いているのになかなかお金が貯まらないという人はチャレンジしてみる価値がある働き方と言えるかもしれません。
      
    比較的高収入で、寮や食堂が完備されていて、送迎もあるような働き方は期間工くらいですから、一度どんな企業が期間工を募集しているか確認してみてはいかがでしょうか。
      

      
      
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