独身の社会人にとって、日々の食事は悩みの種です。実家暮らしであれば毎日、何もしなくてもご飯を用意してもらえる喜びがありました。しかし、1人暮らしでは常に食事の用意を念頭において、生活する必要があります。食費や自炊の時間を確保しようと、試行錯誤していた人も多かったのではないでしょうか。社員寮であれば、基本的に食事を用意してもらえるケースが多いようです。食費は月謝のなかに含まれており、ほとんど毎日あたたかい食事を期待できます。
  
食事を用意してもらえるメリットとしては、栄養に偏りが出ないことです。外食やコンビニ弁当が多くなると、どうしても糖分や塩分を取りすぎてしまい、肥満や成人病を発症しやすくなってしまいます。栄養バランスまで考え抜かれた寮の食事が毎日、元気に仕事に向かえる糧となってくれることでしょう。しかし、気をつけなければいけないのは、食事のスケジュールです。朝昼晩と食事を用意してもらえるのか、食堂は何時まで空いているのか、食堂に定休日はないのかなどの確認が必須です。仮に、昼食は出ないとしたら、そのぶんは自分で調達しなければならないからです。入寮前に、食堂の有無とスケジュールは押さえておき、入寮後に困らないようにしましょう。

  
工場求人の寮はバラエティが豊富「食事付き寮編」
  
寮の朝ってキッチン使える？
  

学生寮ならともかく、社会人が生活を送る社員寮では洗濯を誰かがやってくれるということは、まずないでしょう。多くの社員寮では、共用の洗濯機が設置されており、入居者は自分のタイミングで洗濯をする必要に迫られます。しかし、そんなときにトラブルは起こりがちです。まず、洗濯機の奪い合いです。同じ会社に勤めているわけですから、入居者同士の生活サイクルも似てきます。そのため、洗濯のタイミングも重なりがちで、ときには洗濯をしたくても、何人もの順番待ちをすることさえあります。洗濯物は溜め込まずに、わずかでも空き時間を見つけたら、こまめに洗濯機にかけることをおすすめします。
  
また、洗濯した後、干していた衣服が紛失することもよくある話です。風に飛ばされた、移動中に落としてしまったなどの原因のほか、誰かが自分の洗濯物と間違って持って帰ってしまった、なども考えられます。そんなトラブルを防ぐために、自分だけのポイントを見つけて、他人の洗濯物と一緒に乾かさないように気をつけましょう。また、洗剤や柔軟剤を、他人に使われてしまうというトラブルもありがちです。共同の場所に洗剤を置かず、自室で管理しておいたほうが無難でしょう。

  
寮生活で洗濯はどうすれば良い？
  
寮でも出来る！臭わない部屋干しのコツ
  

実家暮らしが長くなるにつれて、苦手になっていく家事が掃除です。寮生活が始まってからも掃除の段取りが分からずに、同居者や管理人に迷惑をかけてしまう可能性があります。そうならないように、まずは身の回りを散らかしたり汚したりしないことから、意識しましょう。とにかく、掃除をする必要性を最小限に抑えることが、同居者の気分を害さない秘訣です。もし、部屋が共同であれば、なおさら清潔感に注意しましょう。自分のスペース内であっても、ゴミや埃は相手のスペースを越えていくものです。そんなことが続けば、人間関係を悪化させる原因になりますし、最悪の場合、クレームが出て寮から追い出されてしまうこともあり得るのです。
  
また、寮によっては掃除当番制度を導入していることもあります。トイレ、食堂、玄関など、入寮者全員が共有しているスペースを定期的に掃除するルールですが、仕事が忙しいと、つい掃除をすっぽかしてしまいがちです。しかし、これは周りからの信用を失ってしまうので、必ず忘れないように工夫しておき、仮に外せない用事で掃除ができない場合には、誰かに順番を代わってもらうなどの交渉をしておくことが大切です。慣れないうちの掃除は面倒なものですが、健全な寮生活のために欠かせない家事でもあるのです。

  
寮生活に役立つお掃除方法(床掃除編)
  

ひとり1部屋が与えられている寮生活であれば、自室でのプライベートな空間を比較的自由に満喫できます。しかし、同居者がいるときには、相手を気づかった態度を見せる必要があります。なかでも、問題が生じやすいのが睡眠に関する事柄です。たとえば、消灯時間が決まっていない社員寮では、どのタイミングで電気を消すかでもめてしまう可能性があります。この場合、社会人であれば、早く寝たい人の気持ちを最優先にしてあげたほうがいいでしょう。
  
寮は、社員が健康的に過ごせるよう運営されています。睡眠を長く取ることがその人の健康につながり、仕事への活力となるなら、大人しく眠らせてあげるべきです。それでも寝付けない場合には、ほかの部屋に遊びに行く、共用スペースで時間を潰すなどの対処法があります。しかし、夜に騒がしくすることは、ほかの入居者の睡眠妨害になるので避けましょう。また、アラームにも気をつかうところです。朝起きる時間は人それぞれなので、相手がゆっくり寝たいのに自分のアラームが早めに設定されていると、怒られることもありえます。そんなときは、アラームをバイブモードにしておくなどの工夫が必要です。しかし、基本的には、社員寮では早寝早起きを心がけて生活するのが無難です。

  
寮で出来る疲労解消！快眠法編
  
寮内で快適な生活を送るために！知っておきたい防音対策の方法とは
  

トイレや風呂が共同かどうかというポイントは、非常にデリケートな問題です。どんな人でも、家族以外の他人と同じ便座に座ったり、同じ湯船に浸かったりすることは許せない、ということもあり得るからです。もちろん、いざ寮生活が始まってしまえば、慣れてしまう可能性も高いのですが、どうしても生理的に受け入れられない人は、入寮前によく確認しておくべきでしょう。実際、1部屋ごとにトイレや風呂が割り振られている社員寮はそれほど多くなく、全入寮者の共同になっているほうが目立ちます。
  
ここで、入寮したての頃に悩みの種になりやすいのは、風呂のほうでしょう。トイレと違って、風呂は入っている間、マナーや立ち振る舞いを同居者から見られてしまうからです。そのため自分の風呂場マナーに間違いがないか、振り返ってみることをおすすめします。体を洗ってから湯船に浸かっているか、かかり湯はできているか、タオルを湯船に入れていないか、癒しの空間である風呂場でのマナーの悪さは、他人から不愉快に思われても仕方のない行為です。また、洗面器や石鹸などの備品も丁寧に使い、極端な長風呂は控えるなどして、ほかの人の迷惑にならないようにしましょう。

  
寮で快適に生活する方法（お風呂編）
  
寮の風呂はどのようなものなのか。
  

入寮したての頃は、右も左も分からずに、他人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。そんなときは素直に謝り、2度と同じミスを繰り返さないように注意することが肝心です。そうやって徐々に慣れていき、自然に寮生活を送れるようになればいいのです。寮生活で『これはしていいことだろうか？』と疑問に思ったら、とりあえず誰かに聞くことを意識しましょう。または、同居者のことを考えて、迷惑にならないかどうかを判断するのです。寮生活とは、大集団の共同生活です。いろいろな性格や考え方を持つ人が集まってきますが、それでも平和に暮らすためルールが設けられています。常に共同体の1部という自覚を持てば、大きな失態をせずに寮生活を楽しめるはずです。

  
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