職場を探すとき、住んでいるところから通いやすいかどうかとうい点は重要な条件の1つになるのではないでしょうか?通勤アクセスが悪いと、職場にたどり着くだけで疲れてしまいます。また、家賃補助が出る職場を望む声もありますが、限られたお給料の中から家賃をだすわけですから、少しでも補助があると助かると思うのも当然でしょう。
  
もし、家から近くて家賃補助が出るところで働きたいという希望があるのであれば、思い切って寮付きの求人を探すというのも1つの手です。職場の寮であれば、職場に通いやすい場所に確保されているはずですし、家賃も安いところがほとんどです。寮費や光熱費が会社持ちという求人もありますから、寮付き求人について一度詳しく調べてみましょう。

☆寮付きで求人されるのはどんなお仕事?

寮付きの求人はさまざまな職種で見られますが、特に多いのは工場の仕事です。多くの人を必要とする大工場では、寮付きの求人が出ることが多く、中でも2交代制や3交代制で働く車工場の組み立てなどは職場の近くに寮が用意されていることが珍しくありません。というのも、広い用地を必要とする大きな工場ほど都心部から離れたところに作らざるを得ない反面、働き手はたくさん必要だからです。夜間や早朝も働く人を確保しなければならないのに、通勤の足がなければ人は集まらないため、必然的に寮完備になるのです。
  
工場の求人を探すサイトを利用する際には、寮完備という条件で検索をかけると、かなりの確率でヒットします。工場での仕事を希望する場合、寮付きの求人を選択肢に入れることができるようになるだけで、選べる職場の量が何倍にも増えます。現在住んでいる場所を考えなくても、遠いエリアも勤務地として候補に入れることができるようになるからです。
工場が寮を持っていない場合でも、派遣会社が寮を持っていることがあり、その場合は家具家電インターネット環境付きのワンルームマンションということが少なくありません。そのような寮付き求人の場合、採用されたら身ひとつで新しい土地に行ってもすぐに働くことができ、生活にも困りません。
  
もちろん、工場以外の仕事でも寮付き求人はありますが、その場合でも、多くの働き手を確保したい職種という点では共通しています。企業側にも、ひとりひとりに遠方までの交通費を支給するより、寮を作ってそこから通ってもらった方がお得な面もあるため、大工場に限らず、大量に労働力を確保する必要がある仕事は寮付きの求人が多くなります。

☆寮付き求人のメリットとデメリットは?

寮完備のお仕事を選ぶメリットというと、何と言っても金銭面に余裕ができる点です。寮付き求人は、ほとんどの場合家賃補助があります。なかには全額負担してくれることがあるため、個人的に部屋を借りるよりも生活費がかからないと言えます。寮のタイプにもよりますが、学生寮と同じような賄い付きの寮の場合、食事代の負担も軽くなります。また、寮は職場から近いところか、離れていても送迎バスが用意されていることがほとんどです。そのため、満員電車に乗って通勤しなければならないということはまずありません。時間をかけずに楽に通勤できるというのは大きなメリットと言ってよいでしょう。
  
ただし、同じ職場の同僚や先輩が近くに住んでいるという点でデメリットもあります。同じ職場の人たちとの距離が近いと新しい職場でもすぐに打ち解けられるというメリットがある反面で、どんな誘いも無理して付き合ってしまうとストレスになってしまいます。初めにあまり付き合いの良いところを見せてしまうと、途中で断り始めたら急に変わったと思われてよい印象を持たれません。最初から適度な距離を保ちながら付き合うことができれば、寮生活はメリットの方が多いと言えます。
  
寮完備の職場で同僚や先輩と生活しながら、職場に悪い噂を流されないようにするためには、一般的な集合住宅で生活するうえで最低限必要なマナーを守ることが大事です。夜遅くに騒音を出さない、ゴミ出しのルールを守るといった最低限のマナーですから、どこで生活する際にも必要なことです。それを守るだけで、職場の人間関係が円滑に進むのですから、寮で生活をする際には必ず守るようにしましょう。

☆寮の種類や寮付き求人の条件にはどんなものがあるの?

寮のタイプには大きく分けてワンルーム寮と集合寮の2種類があります。派遣会社が用意する寮はほとんどがワンルーム寮ですが、企業が独自に用意している寮には集合寮も少なくありません。
  
ワンルーム寮とは、部屋1つにキッチンとバストイレが付いたワンルームタイプの寮です。中には、カップルや夫婦での利用可能な2DKや2LDKの寮もありますが、単身利用の寮の多くはワンルームタイプです。部屋だけで必要なものは自分でそろえる場合と、家具家電付きで借りられる場合がありますが、最初からキッチンには電子レンジや冷蔵庫を、部屋にはテレビやエアコン、カーテンなどを最初から備え付けてある寮も増えています。
  
一方、集合寮は、同じ会社や工場で働く人が一緒に生活する寮で、玄関や食堂、お風呂、トイレなどが共用になっているタイプです。自炊が必要な寮と賄い付きの寮があります。部屋は個室で、ベッドやテレビ、エアコン、冷蔵庫などが備え付けらえているタイプもあります。企業が独自に用意する寮の中には、単身やカップルだけでなく、子どものいる家族でも入寮できる家族寮もあります。社宅として借り入れて、家賃を補助しながら貸し出すタイプです。
  
ワンルーム寮は地域差があるものの6万円前後の寮費がかかり、その中に光熱費が含まれています。家具や家電が備え付けられている場合は無料の場合と有料の場合があります。集合寮は寮費も光熱費もかからないところと、2万円以下の寮費が徴収されるところがあります。ワンルーム寮の場合は通勤にかかる時間が20分以内、集合寮の場合は10分以内に設定されていることが多く、集合寮からは送迎バスが用意されていることも少なくありません。

☆入寮前に確認することや寮の選び方は?

いずれの寮も、企業や派遣会社によってかなり設備や入寮条件に差があるため、寮完備という記載があっても寮のタイプや、設備などはあらかじめ確認が必要です。また、採用されたからと言って、仕事の開始日に余裕をもって入寮できるとは限りません。即入寮できるかどうかの確認も必要です。例えば、転職前も職場の寮で生活していた場合、前の寮の退去のタイミングと新しい寮の入寮のタイミングが合わなければ生活も仕事も始められません。スムーズに仕事を始めるためにも大事なことなので、入寮できるタイミングについても確認しておきましょう。
  
寮付きの仕事を探す方法としては、求人サイトの検索を利用すると便利です。検索条件として「ワンルーム寮」「寮完備」の他にも「家族寮がある」「寮の広さが2DK以上」といったものがあるため、簡単に希望に合う寮付き求人を探すことができます。他の条件で探したうえでの絞り込み検索も威力を発揮します。とにかく、寮付きで仕事を探そうと思っているのであれば、ワンルームか集合寮かといったタイプの違いと、入寮に際して必要な金額と毎月の寮生活に必要な費用などについてはあらかじめ確認にしておきましょう。
  
そのうえで、寮生活する際の周りの環境や物価などの情報もわかっていると安心です。特にこれまで生活していた地域と離れている場合、寮の中ではなく、外に出たときに困ることもあります。寮で生活するとはいえ、寮と会社や工場の往復だけで生きていくわけではありません。休みの日には外に出かけることもあるでしょう。寮生活を充実させるためには、寮の周りがどのような環境で、交通手段はどのようなものがあるかといった情報もあらかじめ調べておいた方が安心です。

☆寮生活で失敗しないために注意する点は?

寮生活を快適にするもしないも最初が肝心です。例えば、集合寮の場合、部屋を一歩出たら周りにいる人は同じ会社や工場で働く人たちです。寮での失敗が職場での人間関係にも影響を与えてしまいかねないので、せめてあいさつくらいは怠らないようにしましょう。相手が返事をするかどうかではなく、自分の方から率先してあいさつするのが基本です。普段のあいさつはもちろん、帰省などで長期不在するときにも隣室への声掛けを忘れないようにすることが大事です。
  
また、トイレやお風呂、洗面所などが共用になっている場合、自分以外も使うということを意識して利用することが大事です。後で使う人が気持ちよく使えるように意識しながら使いましょう。それから忘れてはいけないのが個室の管理です。集合寮の場合、管理人が常駐していることが多いため、ついうっかり個室にカギをかけ忘れてしまうことがありますが、少しの間の外出でもカギはかける習慣をつけておいた方がよいでしょう。
  
ワンルーム寮の場合でも、集合寮の場合でも共通している注意点は騒音のマナーです。テレビや音楽の音だけでなく、電話の声や足音にも気遣いは必要です。特に、2交代、3交代で勤務する工場などの集合寮では、昼間でも寝ている人がいるため、音の配慮はするようにしましょう。
  
そしてもう1つ大事なことが、お互いプライベートには立ち入りすぎないということです。職場でも寮でも一緒にいると同僚と親しくなるのが自然の流れですが、あまりプライベートのことに介入しすぎると、仕事も生活もしにくくなります。相手が近づきすぎるようであれば、露骨にならないように気を付けながら、自分から少し離れるようにしましょう。適度な距離を置きながら生活するように心がけるだけで快適に過ごせます。

☆寮付きの求人に応募するためにはどんな準備が必要?

寮付きの求人に応募する前に、現在住んでいる場所の退去手続きにはどのような手続きが要り、どれくらい前までに申し込む必要があるのかといったことを調べておきましょう。いきなり「明日出て行きます」というわけにはいきません。採用が決まったら、退去のタイミングと入寮のタイミングをどうするかをあらかじめ考えておく必要があります。もちろん、実家に住んでいて、初めてひとり暮らしをするというのであれば、退去手続きは要りませんが、それでも新しくひとり暮らしをするためにはいろいろ用意しなければならないものがあります。
  
ですから、気になる応募先があったら、どのようなタイプの寮で、どこにあるのか、入寮して生活するためには何が必要になるのかといったことを前もって確認しておくことも大事です。ただ住むところがあっても、必要なものが揃っていなければ生活ができません。入寮の準備に5万円程度前借させてくれる企業もありますが、普通は入寮のための準備費用は自分で準備する必要がありますから、いくらくらい必要なのかといった試算をしておくことも大事です。
  
遠方の勤務地を希望する場合、派遣などを通しての応募であれば、面接は近くで受けられることもありますが、場合によっては現地まで赴く必要があります。その場合の交通費の工面も考えておいた方がよいでしょう。企業が交通費の負担をしてくれることもありますが、基本的には自分で出さなければならないと思っておいた方が無難です。しかし、寮完備の企業で仕事をすれば、先々の家賃や光熱費はかからなくなるか、かかってもかなり抑えられます。
  
そのため、準備段階にある程度お金がかかっても、必要経費だと割り切って準備をした方が長い目で見ると得になるでしょう。

☆寮付きの求人は意外と多い

「寮付きの求人なんて本当にあるの?」「どうやって見つければいいかわからない」という人もいるかもしれませんが、実際、寮付きの求人はたくさんあります。特に、早朝や深夜の勤務がある業種や、大工場など大勢の人を確保する必要がある業種では寮付き求人が多く出ます。
  
ただし、寮が完備されていること以外は他の求人と同じため、探すときに「寮完備」や「寮」というワードをプラスして検索しないと、たくさんの求人情報の中に紛れて見つかりにくくなります。ですから、一度「寮付き」または「寮完備」という条件を追加して検索してみると、どれだけたくさんの求人があるかわかるはずです。特に、工場勤務を希望している場合は、寮付き求人を候補に入れると、選べる職場や仕事の数が増えます。
  
寮付きで仕事をするためには、現在住んでいる場所から離れた地域に住んで仕事をすることになるため、今まで探していたのとは違う企業が候補に挙がってくるからです。現在住んでいるところからは通えない場所にある大工場も選択肢に加わりますから、これまで自宅から通える範囲でしか求人情報を探していなかった人は、寮付きの求人を検索し、比較してみるとよいでしょう。近くには自分に合った仕事が見つからなかった人でも簡単に見つけられるかもしれません。