自分の可能性を広げるために、新たな資格取得を目指す人が少なくありません。その場合、仕事に直結する資格を目指すのもよいでしょう。また、受験資格がないものを探すと、就職や転職活動に有利になるかもしれません。
ここでは、危険物取扱者の一つ「乙4種」の特徴についてお話していきます。
こちらの資格取得を考えている人はもちろん、興味を持っている人も参考にしてはいかがでしょうか。
危険物取扱者免状は3種類!甲種・乙種・丙種に大別される
危険物取扱者とは「消防法」にもとづく国家試験です。
また、試験合格後、所定の手続きによって「免状」を手にすることができます。
ただし、免状には有効期限があるため、免状の記載内容をしっかり確認することが大切です。
一般的なのは10年ごとに行う「写真更新」ですが、免状の記載事項が変わったときも更新する必要があります。
危険物取扱者免状は、大きく分けると「甲種」「乙種」「丙種」の3つになります。
もっとも難易度が高いのは甲種で、乙種、丙種になるにつれて難易度も低くなります。
その理由として、受験資格との関係が見逃せません。
甲種を受験するには一定の資格を満たす必要があるからです。
その一つとして、大学等で化学に関する学科等を修めて卒業した人が挙げられます。
そのため、甲種を受験する前には受験資格の有無を確認することが大切です。
一方、乙種や丙種は学歴や年齢なども関係ないため、受験希望者は誰でも受けることができます。
乙種は6種類!なかでも乙4種が人気の理由とは
危険物取扱者は、それぞれ所有する免状の対象となる危険物を扱うことができます。
その一つ、甲種の対象になるのは全種類の危険物です。
乙種は1~6類に分かれ、それぞれ「乙種1類」「乙種2類」などと呼ばれています。
また、扱える危険物もそれぞれ異なります。
さらに、甲種と乙種を持っていると、無資格者が危険物を扱う際に立ち合えるメリットもあります。
一方、丙種があると乙種4類(以下「乙4種」)の一部を扱えますが、立ち合い業務はできません。
ちなみに、乙種の分類は下記のとおりです。
第1類:酸化性固体(塩素酸塩類、過塩素酸塩類、過マンガン酸塩類など)
第2類:可燃性固体(硫化りん、マグネシウム、引火性固体など)
第3類:自然発火性物質及び禁水性物質(カリウム、ナトリウム、黄りんなど)
第4類:引火性液体(ガソリン、アルコール類、灯油など)
第5類:自己反応性物質(有機過酸化物、硝酸エステル類。ニトロ化合物など)
第6類:酸化性液体(過塩素酸、過酸化水素、硝酸など)
乙種の資格で扱える危険物には、普段見聞きする機会がないものも多くあります。
しかし、乙4種の対象となるガソリンや灯油、軽油などは生活への密着度も高いため、イメージしやすいのではないでしょうか。
たとえば、石油ストーブの使用には灯油が欠かせません。
また、車を運転する人は、給油のためにガソリンスタンドを訪れる機会も多いことから身近に感じることができます。
ただし、これらには引火性があるため、扱い方を誤ると重大事故にもなりかねません。
そうならないためには、引火性液体を扱える乙4種の有資格者が必要となるのです。
アルバイトとして勤務する場合も、資格があると優遇される可能性がでてきます。
それ以前に、一定数量以上の危険物を貯蔵、または取り扱う施設には、危険物取扱者の常駐義務があることを知っておきましょう。
このような理由から、ガソリンスタンドで働くためには乙4種の有資格者が重宝されています。
セルフ式ガソリンスタンドが増えたいま、有資格者の需要はますます高まるでしょう。
また、乙4種の免状があると、タンクローリー運転手や公共施設の設備管理などの仕事に就くことも可能です。
転職に役立つことが乙4種の大きな魅力です。
受験資格を問われないため、実務経験の有無に左右されないことも人気といえるでしょう。
関連記事:「危険物取扱者の「甲種・乙種・丙種」の種類の違いはなに?」
気になる!乙4種の試験内容とは?
乙4種の資格試験を受けるときは、どのような試験内容なのか気になるところです。
受験に際しては、試験内容や試験方法についてしっかり把握しておきましょう。
■試験方法
マーク・カードを使う筆記試験:五肢択一式
実技試験:なし
試験時間:2時間(試験科目の一部が免除される場合は、問題数に応じて短縮される)
■試験科目と問題数
危険物に関する法令:15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学:10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問
危険物取扱者の資格試験は乙4類に限らず、すべて筆記試験(マーク・カード)のため、比較的取り組みやすいといえるでしょう。
また、60%以上の正解で合格できる点にも注目です。
ただし、それぞれの科目が合格点を満たすことが条件とされています。
そのため、コンスタントに点数を稼げるかどうかが大事なポイントといえるでしょう。
いくら試験が択一式とはいえ、山勘に頼るのはよくありません。
物理や化学に関する問題を解くためには、基礎をしっかり理解しましょう。
法令や危険物の性質などの問題では、それぞれの特徴を把握したうえで暗記することが大切です。
過去の問題を解きながら、受験対策していくのも合格への近道です。
読解力が求められる問題も多いため、文章の内容を的確に理解できるようにする必要があります。
疑問点が出てきたときは、その都度確認を行うのはいうまでもないでしょう。
乙4種は難しい!?合格率や難易度は?
資格試験を受けるときは、合格率や難易度などを知っておくとヒントになるかもしれません。
危険物取扱者の取得を目指す大きな魅力は、甲種以外は受験資格が問われないことです。
試験の回数は各都道府県によって異なりますが、年に何度かチャンスがあるため受けやすいといえるでしょう。
ちなみに、令和元年度の合格率に関するデータは次のとおりです。(ただし平成31年4月~令和元年10月)
全体:46.1%(受験者数:167,517人、合格者数:77.267人)
乙種計:46.0%(受験者数:144,788人、合格者数:66,631人)
乙4種:39.8%(受験者数:113,311人、合格者数:45,066人)
危険物取扱者の資格試験全般をみると、2人に1人が合格している計算ですが、乙4種に関しては、それよりも低い傾向がみられます。
一方、受験者全体や、乙種のなかでも乙4種の受験者が多い点を見逃すことができません。
乙4種はガソリンスタンドでの仕事に役立つなど身近な存在だけに、受けやすいことが理由の一つといえるでしょう。
そのため、十分に勉強をしないで本番に臨む人がいるのかもしれません。
ただし、乙種類(全6種類)のうち1つでも合格すると、ほかの類を受ける際に科目免除が受けられます。
そのため、乙4種の合格後にほかの類を目指す場合は、勉強範囲が少なくなるので合格しやすいかもしれません。
このような背景を考えると、乙4類は必ずしも難易度が高いとはいえないでしょう。
乙4種の取得後に注目!どのような現場で活躍できる?
乙4種の取得によって、転職活動に有利になることが少なくありません。
転職活動中の人はもちろん、そうでない人も将来に備えて資格を取得しておくとよいでしょう。
乙4種の資格が求められる現場として、ガソリンスタンドは代表的存在です。
また、タンクローリー運転手を目指す人や、自動車整備工場での仕事を考えている人にもおすすめです。
さらに、石油会社や薬品会社、化学系メーカーなど、乙4類の資格が役立つ仕事が多いことを知っておきましょう。
求人情報の条件として、乙4種の資格取得を明記している企業も少なくありません。
関連記事:「自動車整備工場で働きたい!仕事内容について解説」
関連記事:「石油化学プラントにおける業種とやりがい」
工場勤務がおすすめ!工場勤務ならではのメリットに注目!
乙4種の資格があると、工場勤務に役立ちます。
また、工場勤務には工場勤務ならではのメリットが少なくありません。
給料がよいことや、残業代がしっかりもらえるなど、お金に関する利点は生活をするうえで欠かせない条件です。
もちろん、職場環境も確認する必要があります。
いくら、待遇がよくても仕事がキツイ、人間関係で苦労する職場なら長続きしないかもしれません。
工場勤務の場合、同じ仕事を繰り返すことが多く、対外的な付き合いが少ないことも大きな特徴です。
また、学歴とは関係なく働ける、全国各地に求人があることも工場勤務ならではのメリットかもしれません。
もちろん、職場内での連絡を密にする、業務改善の提案を行うなど、積極的な姿勢が問われることも知っておく必要があります。
危険物取扱者・乙4種の資格でさらなるステージを目指そう!
乙4種で扱う危険物は、乙4種で扱う危険物取扱者のなかでも身近な存在です。
そのため、受験対象として選びやすくなります。
乙4種を取得することで、ガソリンスタンド勤務をはじめ、引火性液体を扱う企業への就職も夢ではありません。
転職活動を有利にするためには、資格取得などのスキルアップも大切です。
さらなるステージを目指すためにも、乙4種の取得を検討しましょう。
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