工場で働くときはケガをしないように気を付けなければなりません。事故を起こすと自分が作業できなくなるだけでなく、周囲の作業にも支障をきたすことになる可能性が高いです。また大ケガをして入院しなければならない事態になることも。そうなると非常に困るのではないでしょうか。

そのような事態を招かないように、工場にはどのような危険性があるのかを知っておくことが大切です。そこで今回は、工場の仕事のリスクや事故対策の取り組みなどについて紹介します。

工場でケガをしないための基本とは?

工場にはさまざまな危険が潜んでいます。そう聞くと恐くなるかもしれませんが、しっかり対策を練っておけば回避することは十分可能です。具体的な内容は工場によって異なりますが、対策のためのルールを作業員に教育しているところが多いです。その通りに作業をすれば事故が起こる可能性は低いでしょう。

ところが、ルール通りに作業しない人も見受けられます。安全を重視して作業を行うと、作業が遅くなることが多いからです。工場の成果のためなら、ルールを守らなくても見逃してもらえるだろうという考えが根底にあります。しかし事故が起こると、工場に大きな損失を与えることになります。作業効率より安全が優先されることを常に覚えておきましょう。

事故防止に欠かせない保守・メンテナンス!

工場の仕事というと、製造や修理などのイメージが強いでしょう。しかし、保守やメンテナンスも重要な仕事といえます。ベルトコンベアをはじめとした機材や設備を正常に稼働させるためには欠かせないからです。保守やメンテナンスをしていないと部品が老朽化していき、突然異常が生じることも十分考えられます。機材や設備が原因である事故は、被害が甚大であるケースが多いです。

たとえば電気設備に異常がある状態だと、感電や火災などを誘発する可能性があります。人命に関わるケースも珍しくなく、営業を停止せざるをえない状況になることもあります。そのためリストに沿った点検や消耗品の交換など、保守やメンテナンスを定期的に行うことは非常に大切です。

工場機械や設備など幅広くメンテナンスする業種

工場の夜勤で行う保守管理の仕事とは?

5Sによる危険のない環境づくり!

誰でも整理整頓や清掃をした経験はあるでしょう。そのような個人レベルのものでなく、組織全体で取り組むことを5Sといいます。5Sは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字をとったものです。安全を心がけて働いていても、職場にゴミや道具、材料などが散らばっている状態だと転んでしまう可能性があります。棚などの高所に多くのものが置かれていると、何かの弾みで落ちてくる恐れもあるでしょう。

そのような事態がケガにつながる可能性は否定できません。そのため定期的に整理整頓や清掃を行い、職場を清潔感のある状態にすることが大切です。作業員にそれらを習慣づけることによって、事故が起こらない状態を維持し続ける必要があります。

5Sを制するものは仕事を制す!職場で重要なホウレンソウと作業手順書

KYTはリスク回避に有効!

事故の防止にはKYTを実践することも重要です。KYTとは危険予知を行う訓練のことです。訓練の方法は複数ありますが、代表的なのはイラストを用いた方法です。作業の場面が描かれたイラストを見て、どのようなリスクが潜んでいるのかを考えます。実際に目の前で作業を観察して行う場合もあります。そして思いつく限りの意見を出し合うのです。その中から重要度の高いものを絞り込んでいきます。

そのようにして選ばれたリスクに対して、どのように対処を行えば良いのかを検討します。次に行うのは行動目標の設定です。各自の考えた対処法を紹介しあって、作業員の間で共有。そして対処法の絞り込みや融合を行い、組織の行動目標として設定するのです。

KYTの意味知っていますか?

ヒヤリハットに気を付けよう!

ヒヤリハットとは、事故にいたる可能性のあった事象のことです。作業に慣れてくると、注意力が散漫になるケースが多いです。ヒヤリハットはそのような場合に起こりやすい傾向があります。

実際に事故にいたらなかった場合、多くの人はしばらくすると忘れてしまいます。覚えている間は気を付けようとしますが、忘れると再び同じような事象を起こしてしまう可能性が高いです。そうなると今度はヒヤリハットでは済まず、事故にいたってしまうかもしれません。

そのような事態を避けるために、ヒヤリハットが起こると上司に報告することを義務付けている職場がよく見られます。報告された内容を掲示板や朝礼などで発表して、すべての作業員に注意喚起するのが一般的です。

ヒヤリハットの意味知っていますか?

ストレスが危険を招く?溜めない工夫が大切!

作業員のストレスが事故の原因になるケースも多く見受けられます。ストレスが蓄積していると、仕事にさまざまな影響を与えるのです。

たとえば苛立ちやすくなって作業が乱雑になってしまうことがあります。ストレスのせいで睡眠不足になって、作業に集中できないケースも少なくありません。ストレスが溜まっていると気付いたら上司に相談すると良いでしょう。しかし身体的な問題と異なり、ストレスが溜まっていても気付かないことが多いです。そのため定期的にストレス診断を受けることが重要といえます。

また、リフレッシュする習慣を付けることも忘れてはいけません。長時間の入浴や就寝前のホットミルクなど、自分に合った方法を見つけてください。

工場勤務のストレスと向き合う3つの大切なポイントとは?

もしケガをしたら?労災指定の病院で治療

工場でケガをしたら、労災指定の病院で治療してもらいましょう。労災に認定されると、治療費は労災保険でまかなわれます。治療費は病院が労働基準監督署に請求します。

そのため本人が支払う必要はありませんが、労災指定されていない病院で治療を受けた場合は話が別です。いったん本人が全額支払わなければなりません。ただし労災に認定されていると、後日現金で還付されます。

労災の認定を受けるには、労災申請書などを書く必要があり、事実関係を明確にすることが重要です。ケガをした場所や関わった人など、状況を忘れないようにメモしておきましょう。後日、労働基準監督署による事実関係の確認が行われるのが一般的です。工場に立ち入り調査が行われることもあります。

労災保険制度の基本と労働災害発生時の給付申請について

どのような事故があるの?事例紹介

実際に行った事故の事例を知っておくことも、事故の回避に役立ちます。工場で起こる事故にはさまざまな種類があります。その中でも転落は代表的な事故のひとつです。

棚の上の工具をとるときや、急いで階段を降りるときなどに起こりやすいです。また転倒による事故もよく見られます。重い荷物を持って移動しているときや、ベルトコンベアをまたいだときなどに転ぶケースがあります。飛来や落下も工場で起こることが多い事故です。飛来については、機材から弾かれた材料が飛んでくる事例などが見受けられます。落下の事例としては、看板や掲示板が頭上に落ちてくるケースなどがあります。そのほかにも、壁に立掛けていた台車が倒壊したり、積んでいた段ボールのセットが崩壊したりする事故も珍しくありません。

また重大な事故として、機材などに挟まれたり巻き込まれたりする事例もあります。フォークリフトに衝突される事故なども大ケガにつながることが多いです。

知っておこう!工場の仕事における事故防止のポイント

ひとりひとりの意識が大切!安全を心がけて

今回紹介したように、工場ではさまざまな安全対策を行っています。事故を未然に防ぐために多くの工夫をしており、以前より事故が減っている工場も少なくないです。

だからといって自分が事故に遭わないとは限りません。リスクに対する意識が希薄だと、工場側がどれだけ入念に対策を行っても事故に遭遇しやすくなってしまいます。新人のころは分からないことが多く、機材の操作などをミスしやすいので慎重になる必要があります。

一方で経験豊かな作業員であっても、慣れていることによって油断が生まれてしまいます。工場で仕事をするなら、どのような立場であっても、常に安全を意識することが重要なのです。ぜひ今回紹介したことを参考にして、ケガをしないように気を付けましょう。

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