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生産管理オペレーション資格の内容や取得方法、難易度について紹介
- 投稿日:2020/04/10
- 更新日:2024/08/09
目次
こんにちは。工場・製造業求人サイト「ジョブコンプラス」の編集部です。
工場でさまざまな製品を作り市場に流通させるためには、製造業務だけでなく全体を管理する業務が必要になります。
この管理業務を担う人に有用なのが「生産管理オペレーション」の資格です。
そこで、生産管理オペレーションとはどういった資格なのかについて、試験の概要や合格率などについて紹介します。
生産管理業務に求められる能力についても見ていきましょう。
「生産管理オペレーション」はどういう資格?
「生産管理オペレーション」とは、職業能力開発促進法に基づいて作られた民間の資格で、「生産管理分野」と呼ばれる資格のうちの1つです。
製造業における一連の流れを管理するために必要な知識を学び、習得するための資格で、中央職業能力開発協会(JAVADA)が試験を行っています。
生産管理分野の業務に関する資格として「生産管理プランニング」と「生産管理オペレーション」の2つがあるのです。
生産管理の仕事を大まかに説明すると、モノの生産活動全般に関わる管理業務ということになります。
具体的には、資材の購入から製品の企画開発・設計・製造、顧客への引き渡しまでの一連の流れを管理する仕事です。
工場とその設備の管理も行います。
このような製造業における管理能力を広く学び知識を得られるのが、生産管理分野の資格というわけです。
生産管理プランニングは、主に管理部署において生産システムの設計や計画に従事する人を対象としており、製品企画や設計監理業務を中心に学びます。
一方、生産管理オペレーションは、生産システムの実際の運用業務に携わる人を対象にしており、現場の具体的な製造作業の管理をメインに学ぶことになります。
生産管理オペレーション3級、2級、1級の違いとは?
生産管理オペレーションの資格は、3級と2級の2段階設定です。
1級になると生産管理プランニングと生産管理オペレーションを併せた「生産管理」という資格になります。
3級も2級も受験資格は特に求められません。
したがって、製造現場で働く人なら幅広く受験できるのがこの資格のメリットでしょう。
また、3級と2級はどちらか好きなほうから選んで受験できますが、試験範囲と難易度が異なるので注意が必要です。
■3級のレベル
3級は、主に現場で作業する際に知っておくべき作業工程に関する知識が問われます。
目標レベルは、工場内作業工程全般に関する基本的な専門知識を有し、管理者の指示・助言を理解しながら自ら問題意識を持って確実に定例業務を遂行することができるレベルです。
現場の若手やリーダークラスを想定するとよいでしょう。
■2級のレベル
一方、2級では、工場内作業の管理職としての知識と能力が問われます。
目標レベルは、工場内業務に関する総合的で幅広い専門知識を有し、現場チームの中心人物として、自主的に判断・改善・提案を行い、創意工夫を凝らした業務を遂行できるレベルです。
主に、中堅クラスからマネージャークラスを対象としています。
また、2級は試験が「作業・工程・設備管理」と「購買・物流・在庫管理」に分かれており、3級に比べ、より専門的で実践的な知識が問われます。
生産管理オペレーション資格者の仕事内容を紹介
生産管理の仕事は、ひとことで言えば「モノが製造される段階から市場に出るまでをトータルで管理する仕事」です。
もっとも、その流れの中には必要とされる管理業務が多く存在します。
実際に管理するのは製造品についてだけでなく、原材料の購入や、開発・設計・製造計画も管理が必要です。
出来上がった製品を適切な数量で出荷し、取引先へ納品するまでも正確で注意深い管理が欠かせません。
製造に携わるメンバーが作業しやすいように職場環境を整えることも大切な業務でしょう。
生産管理オペレーション資格者の仕事内容を一連の流れとしてまとめると、まず、販売計画を基に生産計画を立て、次に原材料の発注先を決定し、価格交渉をします。
それから、実際の製造過程に移り、納期管理、在庫管理、工程管理および品質管理などを同時並行しながら、適宜作業員を割当て、全体を管理していきます。
製品が出来上がったら、最後は出荷と納品の管理です。
生産管理オペレーション資格者は、常に物事が最適な状態を保てるよう、マネジメント力や情報分析力、臨機応変な対応力などが求められます。
生産工程の中で、何をどのようにすれば過剰生産を防げるか、スムーズに製品を流通させるためにはどういった手法を取るべきかを常に考えながら管理する仕事といえるでしょう。
生産管理オペレーション資格を取得するメリットとは?
生産管理オペレーションは、「職業能力開発促進法」という法律に基づいて設置された公的な資格であり、また、国が設けている「職業能力評価基準」(ナショナル・スタンダード)に準拠してもいるので、とても信頼性の高い資格です。
製造の現場で働く人は、この資格を持っておくと将来のキャリアパスに有利に働くことが期待できるでしょう。
また、製造業への就職や転職を考えている人にとっても、採用の際にこの資格があると有利になることも多くあります。
もし就職・転職活動時や採用時に取得していなかったとしても、企業側から取得するよう積極的に打診されることも多いです。
企業によっては、受験費用や教材費などを負担してくれる所もあります。
いずれにせよ、生産管理オペレーションの資格を取ることは現場作業を効率的かつ正確に遂行する能力を身に付けることにつながります。
受験資格が不要で間口が広いのも大きな魅力なので、迷っているならば是非受験してみましょう。
生産管理オペレーションの試験概要について
生産管理オペレーションは、3級も2級も試験の申込期間や受付期間は共通です。
毎年2回、前期と後期の日程で開催され、2020年の前期試験は10月の第1日曜日、後期試験は2021年2月の第3日曜日に行われます。
受験料は、3級が6200円(税込)、2級が7700円(税込)です。
2級のほうが難易度が高く、試験範囲も広いので、少し割高になっています。
申込期間は、前期日程は約3カ月間、後期日程は約2カ月間設けられています。
申込方法はネットから申し込むか、もしくは書店や学校などで配布している受験申請書類を送付するかのいずれかです。
申込期間は前期・後期日程共に試験日の約2カ月前に締め切られるので気を付けましょう。
個人からだけではなく法人単位での申込みも受け付けているので、企業や学校などで受験者をまとめて応募することもできます。
合格発表は試験日の約1カ月後です。
試験内容の項目は、「作業管理・工程管理・設備管理」「資材在庫管理・運搬物流管理」「品質管理」「原価管理」「納期管理」「安全衛生管理」「環境管理」となります。
3級を飛ばして2級から受験することも可能ですが、より専門的な内容となるので、製造の現場で働き始めたばかりの人や勉強を始めたばかりの人は、3級から受験しステップアップするほうがよいでしょう。
試験の形式は、3級が四肢択一式で40問(試験時間110分)、2級は五肢択一式で40問(試験時間110分)です。
生産管理オペレーションの難易度や合格率は?
2018年度の結果によると、生産管理オペレーション3級の合格率は55.2%、2級の合格率は「作業・工程・設備管理」が31.7%、「購買・物流・在庫管理」が38.3%です。
3級でも合格者は半分程度なので、「受験すれば誰でも受かる」というような簡単な試験とはいえません。
現場で業務に従事する人でないと分からないような専門知識が問われることが難しさの理由なので、実際に現場で働く人は自分の業務内容とリンクさせながら勉強することが合格のポイントです。
生産管理オペレーションの試験に向けた勉強方法
生産管理オペレーションの資格取得を目指す人は、効率のよい勉強方法を押さえておくとよいでしょう。
1つ目のポイントは、過去問を繰り返し解くことです。
生産管理オペレーションの資格試験では、例年似たような傾向の問題が出題されています。
過去問を繰り返し解き、どのような問題が頻出傾向にあるのかを押さえておけば、重点的に学習すべきポイントが把握できるはずです。
生産管理オペレーションの過去問は中央職業能力開発協会のホームページで公開されているので、有効活用しましょう。
2つ目のポイントは、テキストで勉強することです。
テキストで勉強するときは、複数のテキストを少しずつ使うのではなく、1冊のテキストをとことんやり込む方法がおすすめです。
生産管理に役立つその他の資格
生産管理の仕事に役立つその他の資格としては、生産管理士や中小企業診断士、QC検定などが挙げられます。
ここでは、それぞれの特徴についてみていきましょう。
生産管理士は、工場を総合的に評価するうえで役に立つ資格です。
生産組織や生産管理に関する知識を学び、さらに工場で問題が起こったときの対処方法なども学べるので実践的な資格だといえます。
工場長を目指す人や、工場で生産管理に携わる人は生産管理士の資格取得を目指すとよいでしょう。
次に、中小企業診断士も生産管理に役立つ資格の一つです。
中小企業を対象とした経営コンサルタントの国家資格ですが、生産管理についても同時に学びます。
経営者の視点から生産管理を行いたい場合は、中小企業診断士の資格が役に立つでしょう。
最後に、QC検定も工場で働く人に人気がある資格です。
品質管理について学ぶための資格で、工場で昇進する際に資格取得を求められることもあります。
汎用性が高いため、取得しておけば転職の際も役に立つはずです。
生産管理オペレーション資格を取って現場で役立てよう
生産管理業務は、製品を適切な工程で作り、スムーズに市場に流通させるために欠かせない業務です。
そのため、担当者には専門的なスキルや知識が求められます。
この点、生産管理オペレーションの資格を取得すれば、生産管理業務におけるスキルを向上させることができ、キャリアップにもつながります。
興味があれば是非チャレンジしてみるとよいでしょう。
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