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需要は多い!2日間で有機溶剤作業主任者の資格をとろう!
- 投稿日:2016/04/01
- 更新日:2021/07/14
目次
「有機溶剤作業主任者」という名前を聞くと、難しい資格だと思われるかもしれません。
実際、取り扱う有機溶剤は、使い方を間違えると、中毒症状による死さえ引き起こしかねない大変危険なものです。
しかし、主任という責任のある立場を任される資格であり、試験自体も実はそれほど難しいものではないため、工場で働くことを希望する場合、取得を検討してみた方が良いでしょう。
有機溶剤作業主任者ってどんな仕事をするの?
有機溶剤作業主任者とは、有機溶剤を扱う現場で、従業員などの身体に危険が及ばないように指揮・監督する人のことです。
ここでいう有機溶剤とは、他の物質を溶かすことができる有機化合物のことです。
水には溶けない油やロウ、樹脂、ゴム、塗料などを溶かすために用いられるもので、例としてはエタノールやガソリンを挙げることができます。
有機溶剤の中には、危険物に指定されるものもありますが、その場合の保管を有機溶剤作業主任者は行うことができません。
危険物に指定されている有機溶剤が指定数量以上あった場合に保管業務を行うのは、危険物取扱者です。
ただし、危険物取扱者の資格を取得すればすべてを行えるかといえばそうではなく、例えば有機溶剤を安全に使うための指導を行うことはできません。
危険物取扱者の資格がすべてをカバーするのではなく、有機溶剤作業主任者の資格と危険取扱者の資格を両方持っておくと便利だということです。
有機溶剤を使って仕事をする現場では、有機溶剤作業主任者を置く必要があります。
有機溶剤を用いる現場は多く、化学繊維や合成樹脂の製造所や有機溶剤の製造所はもちろん、他にも医薬品の製造、香料の製造、印刷加工、クリーニングなどで用いられています。
有機溶剤作業主任者になるメリット
有機溶剤作業主任者になるメリットとしては、未経験からでもキャリアアップしやすいことがまず挙げられます。
有機溶剤を取り扱う会社では、有機溶剤作業主任者は非常に重宝する人材です。
実務経験があるに越したことはありませんが、未経験の業界でも資格があれば有利に働けるでしょう。
未経験で入社してから、有機溶剤作業主任者の資格を取得するというケースもあります。
また、経験を積めば転職に役立つ点も特筆すべきメリットです。
有機溶剤作業主任者は2日間の講習で取得できる簡単な資格です。そのため、資格を持っているだけでは転職市場でもなかなか評価されないかもしれません。しかし、実際に仕事で有機溶剤を扱った経験があれば、資格が高い評価に直結するはずです。
有機溶剤作業主任者になるデメリット
有機溶剤作業主任者になることにはデメリットもあります。あらかじめデメリットを知り、後悔することのないようにしておきましょう。
まず、責任を持って危険な物質を扱うことになるという点を忘れてはなりません。
有機溶剤は、ゴムのような水では溶けないものを溶かすことのできる物質です。
危険性が高く、気化したものを人が吸い込めば中毒症状を引き起こします。また、皮膚に触れてただれを起こす、引火して爆発するといった危険もあります。
有機溶剤は身近な物質ですが、だからといって油断は禁物です。
有機溶剤作業主任者は、自分も含めて作業者の安全を守りながら働かなければならないのです。
次に、実務においては他の資格と併用することが多い点もデメリットの一つだといえます。
有機溶剤作業主任者になれば、有機溶剤を扱う現場での作業を管理できます。
しかし、有機溶剤の保管までを監督するためには危険物取扱者の資格が必要です。
このように、他の資格がないと実務にはあたりにくいことを覚えておきましょう。
講習ではどんなことを学ぶの?
有機溶剤作業主任者の資格を取得するためには、都道府県労働基準協会等が実施する「有機溶剤作業主任者技能講習」を2日間にわたって受けなければなりません。
受講料は約1万円です。
実技試験はないため、筆記試験の勉強が中心になります。
具体的には、有機溶剤による健康障害及びその予防措置に関する知識(約4時間)、作業環境の改善方法に関する知識(約4時間)、保護具に関する知識(約2時間)、関係法令(約2時間)について学びます。
需要の高い資格ですので、月に1回のペースで講習が行われています。
度々改正が行われている分野ですので、講習前に事前学習するならば、最新の教材を使用した方が良いでしょう。
18歳以上なら誰でも取得できる!
有機溶剤作業主任者の資格を取得するにあたって、必要な資格などは特に存在しません。
18歳以上なら誰でも受講することができます(例外的に工業高校の学生は18歳未満でも受講できます)。
実際に主任の仕事をするかどうかは事業者が選任することになりますが、18歳以上で資格さえ取得すれば、主任という責任のある地位を任せてもらえるかもしれないということです。
合格率は90%を超えています。
修了証なので講習をまじめに受けていれさえすれば、他に勉強時間を確保しなくても、資格を取得することは可能です。
資格の取得にあたって、障害となるような事情は存在しないといえるでしょう。
しっかり学べたかを最終チェック!
試験は、講習の中で行われます。申込み方法などについては、実習先にお問い合わせください。
各試験科目の得点が40%以上の得点率で、全科目の合計得点が、60%以上の得点率であれば、試験に合格し、修了証を受け取ることができます。
関係法令に関する知識は覚えるのが少し大変かもしれませんが、すべてを覚えきることができなくても合格はできます。
もしも不安であれば、受講前にあらかじめ教材を見ておくと良いでしょう。
有機溶剤作業主任者に向いている人の特徴は?
有機溶剤は危険な物質であり、有機溶剤作業主任者として働くためにはある程度の適性が必要です。
そのため、資格取得の前に自分が向いているのかどうかを確かめておかなくてはなりません。
有機溶剤作業主任者に向いているのは、作業の危険性を常に認知でき、高い安全意識を備えている人です。
有機溶剤を扱う作業では、小さなミスが大きな事故につながります。
溶剤を混ぜるときの分量や保護具の着用など、問題がないことを確かめながら作業を監督できる人が有機溶剤作業主任者には向いているでしょう。
反対に、集中が持続しない人や注意散漫な人は適性がありません。経験を重ねても、危険物を扱っていることを忘れずに作業を監督できることが、有機溶剤作業主任者の重要な資質です。
有機溶剤作業主任者と同時に取得したい資格とは?
前述のとおり、有機溶剤作業主任者は他の資格と併用することで効果を発揮する資格です。
ここでは、有機溶剤作業主任者と同時に取得しておくと役に立つ資格をいくつか紹介します。
最初に挙げられるのが危険物取扱者です。
危険物取扱者の資格は甲種・乙種・丙種の3種類に分けられ、取得する種類によって扱える危険物が変わってきます。
最も難易度の高い甲種の試験に合格すれば、すべての危険物を扱えるようになります。
乙種はさらに6つの類に分けられますが、有機溶剤の多くが含まれているのが第4類です。
有機溶剤作業主任者と同時に危険物取扱者になりたい場合は、まず乙種4類の取得を目指すとよいでしょう。
次に、高圧ガスの製造工場などで活躍できる高圧ガス製造保安責任者も同時に取得しておきたい資格の一つです。
その他、自動車のメンテナンスを行う場合は自動車整備士、塗装工として働く場合は塗装技能士など、従事したい仕事に合わせて同時に取得するべき資格を見極めましょう。
有機溶剤作業主任者でキャリアアップを目指そう!
有機溶剤を取り扱う現場では、有機溶剤作業主任者の監督が必要です。需要の大きい資格なので、取得しておけば就職やキャリアアップにおいて役立つでしょう。
そして、有機溶剤作業主任者は他の資格と併用することでさらに活躍の場が広がります。
危険物取扱者や高圧ガス製造保安責任者など、必要に応じて他の資格取得も検討することをおすすめします。
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