「有機溶剤作業主任者」という名前を聞くと、難しい資格だと思われるかもしれません。実際、取り扱う有機溶剤は、使い方を間違えると、中毒症状による死さえ引き起こしかねない大変危険なものです。
  
しかし、主任という責任のある立場を任される資格であり、試験自体も実はそれほど難しいものではないため、工場で働くことを希望する場合、取得を検討してみた方が良いでしょう。
  

有機溶剤作業主任者ってどんな仕事をするの?

有機溶剤作業主任者とは、有機溶剤を扱う現場で、従業員などの身体に危険が及ばないように指揮・監督する人のことです。
  
ここでいう有機溶剤とは、他の物質を溶かすことができる有機化合物のことです。
  
水には溶けない油やロウ、樹脂、ゴム、塗料などを溶かすために用いられるもので、例としてはエタノールやガソリンを挙げることができます。
  
有機溶剤の中には、危険物に指定されるものもありますが、その場合の保管を有機溶剤作業主任者は行うことができません。
  
危険物に指定されている有機溶剤が指定数量以上あった場合に保管業務を行うのは、危険物取扱者です。
  
ただし、危険物取扱者の資格を取得すればすべてを行えるかといえばそうではなく、例えば有機溶剤を安全に使うための指導を行うことはできません。
  
危険物取扱者の資格がすべてをカバーするのではなく、有機溶剤作業主任者の資格と危険取扱者の資格を両方持っておくと便利だということです。
  
有機溶剤を使って仕事をする現場では、有機溶剤作業主任者を置く必要があります。
  
有機溶剤を用いる現場は多く、化学繊維や合成樹脂の製造所や有機溶剤の製造所はもちろん、他にも医薬品の製造、香料の製造、印刷加工、クリーニングなどで用いられています。
  

講習ではどんなことを学ぶの?

有機溶剤作業主任者の資格を取得するためには、都道府県労働基準協会等が実施する「有機溶剤作業主任者技能講習」を2日間にわたって受けなければなりません。
  
受講料は約1万円です。
  
実技試験はないため、筆記試験の勉強が中心になります。
  
具体的には、有機溶剤による健康障害及びその予防措置に関する知識(約4時間)、作業環境の改善方法に関する知識(約4時間)、保護具に関する知識(約2時間)、関係法令(約2時間)について学びます。
  
需要の高い資格ですので、月に1回のペースで講習が行われています。
  
度々改正が行われている分野ですので、講習前に事前学習するならば、最新の教材を使用した方が良いでしょう。
  

18歳以上なら誰でも取得できる!

有機溶剤作業主任者の資格を取得するにあたって、必要な資格などは特に存在しません。
  
18歳以上なら誰でも受講することができます(例外的に工業高校の学生は18歳未満でも受講できます)。
  
実際に主任の仕事をするかどうかは事業者が選任することになりますが、18歳以上で資格さえ取得すれば、主任という責任のある地位を任せてもらえるかもしれないということです。
  
合格率は90%を超えています。
  
修了証なので講習をまじめに受けていれさえすれば、他に勉強時間を確保しなくても、資格を取得することは可能です。
  
資格の取得にあたって、障害となるような事情は存在しないといえるでしょう。
  

しっかり学べたかを最終チェック!

試験は、講習の中で行われます。申込み方法などについては、実習先にお問い合わせください。
  
各試験科目の得点が40%以上の得点率で、全科目の合計得点が、60%以上の得点率であれば、試験に合格し、修了証を受け取ることができます。
  
関係法令に関する知識は覚えるのが少し大変かもしれませんが、すべてを覚えきることができなくても合格はできます。
  
もしも不安であれば、受講前にあらかじめ教材を見ておくと良いでしょう。
  

  
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