クレジットカードは普段の買い物から海外旅行まで幅広く使える便利なアイテムです。クレジットカードを持っているとホテルやレンタカーの予約が手軽にできるなど行動範囲が広がるので、カードは私たちが人生を楽しむために大いに役立ってくれます。
しかし、クレジットカードを手に入れるためには、カード会社による厳しい審査を経なければなりません。派遣社員は正社員に比べて審査に通るのが難しいと噂されているようですが、それはいったい本当なのでしょうか。派遣社員がカードライフを楽しむことはできないのでしょうか。その真相に迫っていきます。
派遣社員がクレジットカードを持てないというのは間違い
クレジットカードの仕組みを大雑把に言うと、カード会員がカードを使って行った買い物の代金を、カード会社が一時的に肩代わりして支払ってくれるシステムです。言い換えるとカード会員はカード会社から一時的に借金をしていることになり、クレジットカードを作る際には返済能力が問われます。それがクレジットカードの審査と呼ばれるものです。
審査には安定した収入があるかどうかが重要な項目となりますが、派遣社員の場合、2015年の労働者派遣法の改正前は最長で3年間しか同じ会社で働けなかったため、支払い能力が弱いとみなされてきました。
しかし改正後は、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結ぶという方式に切り替わり、派遣先の企業内を異動するようにして働けば、3年以上同じ企業での労働が可能になりました。「派遣切り」という言葉に代表されるように、危うい雇用形態だと思われてきた派遣社員の雇用制度が大きく変わったのです。この法改正のためカード会社も審査基準を変えたことが予想され、派遣社員がクレジットカードを作ることが以前と比べて容易になったと推測されます。2015年以前にクレジットカードの申し込みをして断られたことがあったとしても、再度挑戦すればカードが手に入る可能性は大きいでしょう。
審査に通るコツをしっかり押さえよう
派遣社員がクレジットカードの審査に通りやすくなったとはいえ、どのような場合にも確実に審査に通るとは言えません。例えば、派遣社員として働き始めて1年未満や、年収が低いケースでは審査に通るのが厳しくなります。また、カードの申請をして不合格だった場合、その後6ヶ月の間は同じクレジットカード会社や他のカード会社に申し込みをしても審査に通る確率は大きく下がってしまうので注意が必要です。
カード会社が利用する信用情報機関には、カードの合否に関する情報が半年程度載るので、直近で審査に落ちた情報があれば次のカード申請の際にマイナスになります。クレジットカードを作るのを急いでいないのなら、派遣社員になってから1年間は申し込みをしない方が賢明です。
また、クレジットカードを作れるボーダーラインの年収はおよそ200万円前後とされていますが、この数字は生活費などを差し引いてなおクレジットカードの利用に対する返済ができる金額とされており、月収に換算するとおよそ16〜17万円程度になります。年収がこの数字に満たない場合はクレジットカードの審査に通る確率は低くなってしまいますが、配偶者がいたり、独身で親の持ち家に同居していたりすれば給料の全てを生活費に回す必要がないため、200万円未満の年収でもカードが作れる可能性が高くなります。
スコアリングについて知っておこう
カード会社の審査方法は会社によってさまざまであり、また機密とされているため正確なことはわかりませんが、スコアリング形式で審査をしている可能性が高いと言えます。
スコアリングとは、年収が300万円の人は3点で500万円の人は5点など、申請者の状況を点数で表していき、合計点がカード会社の基準以上であればカードの発行を認めるといったものです。年収が低かったとしても、固定電話を所有していたり、持ち家に住んでいることをアピールしたりすれば、加点される可能性があります。そのため、カード申請の際に記入する申込書には手を抜かず、カード会社にとってプラスとなる情報をしっかり書いておきましょう。
一方、スコアリングでマイナスとされる要素は、借り入れがあったり、以前クレジットカードで事故を起こした情報があったりすることです。借り入れした分の返済がまだ残っているなら、カード申請は見送った方が無難です。クレジットカードの事故記録は数年経てば消えるとされているので、返済が滞ったことがあるなら何年間は申請を控えることをお勧めします。また、当たり前のことですが、申請書類に虚偽の情報を書き込んではいけません。
年収に嘘を書いたり持ち家ではないのに持ち家にチェックしたりすると、発覚した時に大きなマイナス要素になります。せっかく手に入れたカードでも利用を止められることもあるので、正しい情報を書くようにしましょう。
審査に通りやすいカードの特徴
カード申請のコツを押さえるのは大切なことですが、だからと言ってポイントさえ押さえておけばどのカードの審査も通るかといえばそうではありません。クレジットカードにはステイタスカードと呼ばれるものがあり、カードによっては年収や職業、勤続年数などに厳しい制約があるものも多くあります。
クレジットカードを高い確率で手に入れたいなら、審査に通りやすいカードに積極的に申し込みをすると良いでしょう。審査に通る可能性が高いカードの特徴は、年会費が無料のものです。年会費無料のカードは有料のものよりもサービスや特典の面で劣ることがありますが、クレジットカードの通常の使い方に違いはありません。クレジット利用もキャッシングの利用も問題なくできるので、申し込みをするなら年会費が永久にないものを積極的に選びましょう。
また、カード会員数が多いカードも、審査が比較的甘目に設定されている可能性があります。発行枚数が多いカードは、裏を返せばさまざまな人が保有できるということなので、マイナーなクレジットカードよりはメジャーで知名度が高いものを狙って申し込みをしてみてください。一方、リボルビング払い専用のクレジットカードは、審査の点ではかなり甘い可能性があります。リボ払いの特性上利用金額分が毎月少額で返済できるので、年収が低い人でも勤めてまだ日が浅い人でも保有できるチャンスはあります。しかし、リボ払いは使い方に注意する必要があるので、専用カードはよく考えてから申し込みをしましょう。
審査のコツを抑えてクレジットカードを手にいれよう!
法改正によって、派遣社員がクレジットカードを手に入れられる確率は大きく高まりました。しかし、それでもクレジットカードを確実に保有できる確証はないので、今回ご紹介したようなカード作りのコツを押さえて、積極的に申し込みをしてみましょう。
クレジットカード会社も多くの利用者を獲得したいため、審査があるといえども、受験のように定員に達したらそれ以上は合格させないということはありません。収入の面で自信がなくても、申請書の内容に不備がなかったり、持ち家に住んでいたりなどはプラスに働くでしょう。どのようなクレジットカードでもカードを保有していることには変わりはなく、カードを持っているというだけで少なくともカード会社からは信用されていることになります。
派遣社員だからといって初めからカード申請をあきらめるのではなく、申し込みが通るように努力をしてみてはいかがでしょうか。クレジットカードは利用するたびにポイントがたまってアイテムやギフト券と交換できたり、会員専用のお得な情報を手に入れられたりと、さまざまな魅力があります。
コツコツとクレジットカードの信用履歴を積み重ねていくことで、ワンランク上のカードを手に入れられる日が来るかもしれません。クレジットカードと一緒に充実した毎日を送るために、カード申請をする際はぜひ参考にしてみてください。
