工場では、昼勤と夜勤を交互に入れ替えながらシフトを回しているケースが多々あります。
  
当然、工場で働こうと考えている人にとって、それが具体的にどのようなものかは大いに気になるところです。
  
特に、夜勤を行うことでどの程度稼げるのか、仕事はつらくないのかという2点は重要なポイントだといえるでしょう。
  
また、一言で夜勤といっても、実際のシフトにはいくつかのパターンが存在します。
  
そこで、工場の夜勤の実態について、さまざまな視点から解説していきます。

1 夜勤の代表的なシフト3タイプ!それぞれのメリットとデメリット

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1-1 通常時は負担が少ない!2直2交替型
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工場でのシフトの組み方にはいくつかのパターンがありますが、そのなかでも最もシンプルなのが2直2交代型です。
  
例えば、昼勤が8時~17時までだとすると、夜勤は17時~26時までになります。
  
そして、休みを挟んで昼勤と夜勤を交互に繰り返すわけです。
  
この場合、夜勤のときも家に帰ってすぐに眠れば、生活リズムを大きく崩さずに働き続けることができるのがメリットだといえます。
  
しかしその反面、繁忙期になると残業が増えて長時間勤務になりがちです。
  
また、原則土日は休みですが、それも忙しくなるとつぶれてしまう可能性があります。
  
そうなると、夜勤、残業、休日出勤が重なり、体力的に大きな負担になってしまいます。
  
つまり、2直2交替型は忙しいときとそうでないときの差が激しくなる可能性が高いシフトだといえるでしょう。
  
したがって、このシフト体制を採用している工場での就職を検討している場合は、繁忙期にどの程度忙しくなるかについての情報を入手しておくのが賢明です。

  

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1-2 収入面で有利!3直3交替型
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3直3交替型は、工場を24時間稼働させるためのシフトです。
  
昼間のシフトが8時~17時までとすれば、夕方勤務が16時~25時、深夜勤務は0時~9時までとなります。
  
それぞれ、1時間ずつ時間が被っているのでそこで引継ぎを行って、24時間切れ目なく仕事を回し続けられるというわけです。
  
当然、2直2交替型と比べると働く人の数は多くなるため、このようなシフトは人手を必要とする部品加工工場などでよく採用されています。
  
働く側からしてみれば、昼勤務、夕方勤務、深夜勤務とめまぐるしくシフトが変わっていくため生活リズムが安定せず、体調を崩しやすいというデメリットがあります。
  
その一方で、時間になれば次の当番の人が出勤するため、残業をさせられる可能性が低い点がメリットだといえるでしょう。
  
また、このタイプのシフトは2直2交替型に比べて深夜手当の対象時間に長く働くことになり、収入面でも有利です。
  
最初は大変ですが、体が慣れれば利点の多い働き方だといえます。

  

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1-3 休日がつぶれる可能性が低い!4直3交替型
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工場は土日が休みのところが多く、従業員もそれに合わせて休日をとります。
  
しかし、溶鉱炉、製鉄、鋳造などを扱っている工場の場合、一度機械を停止すると再び立ち上げるのに時間がかかるため、24時間365日休みなしで稼働させているのが普通です。
  
そうなると、問題になるのが従業員の休みですが、多くの場合は4直3交替型のシフトを採用することで解決しています。
  
このシフトは、基本的には3直3交替型と同じで、昼勤、夕勤、深夜勤と順番に勤務時間が変わっていきます。
  
ただし、シフトを4つのグループに分け、毎日いずれかのグループが休日をとる点が大きな違いです。
  
当然、土日に休めるとは限らず、家族や友人とのコミュニケーションが取りにくくなり、精神的なストレスが溜まっていくというデメリットが考えられます。
  
また、工場は年中無休で稼働しているため、たとえ土日に出勤しても休日手当はつかないので注意が必要です。
  
その代わり、常に誰かが出勤しているため、自分の休みがつぶれる可能性が低いという利点があります。
  
また、3直3交替型と同様、全体の3分の2が夕方、または深夜出勤となるため、収入面においても有利です。土日の休みにこだわらないというのであれば十分にメリットのあるシフトだといえるでしょう。

2 昼勤とは何が違うの?夜勤の仕事内容のポイント

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2-1 肉体的には楽な可能性が高い夜勤の仕事
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夜勤の工場は比較的少ない人数で稼働しているために大がかりな仕事はあまりなく、個人でできる軽作業が多い傾向にあります。
  
夜働くのは生活のリズムが崩れて大変な面がありますが、その分、肉体的負担は軽いというメリットがあります。
  
また、ひとりでコツコツと行う作業が中心なので、仕事における人とのかかわり合いは希薄です。
  
人間関係が苦手という人にとっては、工場の深夜勤務は肌に合うかもしれません。
  
その反面、夜が苦手な人にとっては単調な仕事は眠気を催し、逆につらい面があります。
  
気がまぎれる力仕事のほうがマシという人もいるでしょう。
  
向き不向きはどうしても出てくるので、まずは自分に合っているかどうかをよく確認することが大切です。

  

3 これだけ稼げる!工場勤務の夜勤

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3-1 昼勤と夜勤の場合の日給の差
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給料の金額自体は工場によってさまざまですが、ここでは分かりやすいように基本給が時給1000円だと仮定しましょう。
  
すると、通常であれば8時間労働で日給は8,000円となります。
  
それに対して、2直2交替型の場合はどうでしょうか。
  
休憩1時間挟んで17時~26時まで働いた場合、22時以降の4時間が深夜勤務手当で25%増しとなるので、日給は250円×4時間で1,000円アップして9,000円になります。
  
一方、3直3交替型や4直3交替型では16時~25時までのシフトの場合だと日給は8,750円です。
  
また、0時~9時までのシフトの場合は朝の5時まで深夜手当が付きます。
  
したがって、日給は1,250円アップして9,250円になります。
  
もちろん、実際は休憩の1時間をどこでとるかによって日給は変わってくるのですが、いずれにしても昼間の勤務に比べると、かなり高額になるのがわかります。

  

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3-2 夜勤のパターンと1年間に得られる手当の額
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それでは、夜勤のある工場で1年間働いた場合、夜勤手当をどの程度もらえるのか計算してみましょう。なお、勤務日数は1カ月24日とします。
  
まず、2直2交替型の場合は24日勤務のうち、半分の12日にそれぞれ夜勤手当1,000円が付き、1カ月で1万2,000円、1年間で14万4,000円の手当を得られる計算になります。
  
一方、3直3交替型や4直3交替型の場合は1カ月のうち、16時~25時勤務の8日間で計6,000円、0時~9時勤務の8日間で計1万円となります。
  
1カ月で1万6,000円の増額となり、1年間では19万6,000円のアップです。これを見ても、昼勤と夜勤では収入にかなりの差があることがわかります。
  
しかも、これはあくまでも時給1,000円と仮定しての計算であり、基本給がもっと高い場合はさらなる増額が期待できます。

  

4 働き方の有力な選択肢となりうる夜勤の工場

昼間の勤務と夜勤を交互で行うのは確かに楽とはいえません。
  
最初のうちは体調を崩す心配もあります。
  
しかしその反面、昼間働いているだけの人よりも確実に稼げるというのは大きなメリットです。
  
それに、工場の夜勤は軽作業が中心となる可能性が高いので、体さえ慣れてしまえば昼だけの勤務より楽な可能性もあります。
  
また、他人とのかかわり合いが苦手な人であれば、ひとりで黙々と行う作業が多い深夜勤務は肌が合っているかもしれません。
  
特に、3直3交替型や4直3交替型は全体の3分の2が夜勤となり、夜勤手当が多くつくのでてっとり早くお金を稼ぎたいという人にはおすすめです。
  
このように、工場の夜勤には多くのメリットがあります。
  
一見、大変なようにも思えますが、人によっては有力な選択肢になり得るのではないでしょうか。
  
まずは、自分の働く目的と適性をよく考え、より良い働き方を目指しましょう。

  
  
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