工場で働きたいと考えている人のなかには、自動車整備士として働きたいと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、一口に自動車整備工場といっても、認証工場と指定工場の二通りがあり、それぞれにできる仕事は異なります。
そこで、この記事では認証工場と指定工場の違いや働くために必要な資格について紹介していきます。
認証工場と指定工場にはどのような違いがある?
認証工場と指定工場には違う部分はありますが、共通する部分もあります。
そこで、それぞれの共有する部分と違う部分について紹介していきます。
■認証工場と指定工場はどちらも分解整備ができる
結論からいうと、認証工場と指定工場ではどちらも「分解整備」を行うことが可能です。
分解整備とは、エンジンやドライブシャフトなどの動力伝達装置などを取り外して異常がないか点検する整備方法です。
必要に応じて、ディスクキャリバやブレーキドラムといった制動装置を外して整備することもできます。
これらの部品は、間違って取り付けると大きな事故の原因になりかねません。
そのため、国から許可を得た工場だけでしか分解整備を行ってはいけないという決まりがあるのです。
認証工場と指定工場は、どちらも国から指定を受けているため、分解整備できるという点では変わりありません。
■認証工場と指定工場の大きな違いとは?
認証工場と指定工場の主な違いは「自社工場で車検ができるかどうか」です。
認証工場でも分解整備はできますが、車検をするための検査ラインがない工場もあります。
そのため、自社工場内で車検を通すことはできません。
どうしても車検を通したいときは、整備した自動車を陸運局に持ち込んで検査に合格する必要があるのです。
それに対して、指定工場は「民間車検場」と呼ばれることもあるように、自社工場内に車検を行える設備を備えています。
つまり、車検のために陸運局に整備した自動車を持ち込む必要はありません。
検査が終わった自動車の書類を陸運局に持ち込むだけで、車検証が発行されます。
認証工場における自動車整備士の具体的な仕事内容
認証工場でも分解整理はできますが、自社工場だけで車検を通すことはできません。
そのため、認証工場に勤める自動車整備士の主な仕事は、鈑金塗装や分解整備も兼ねた自動車の修理になります。
基本的には自動車のタイヤ交換やオイル交換といったメンテナンスや、故障した自動車の分解修理だといえるでしょう。
ただし、点検整備も可能なので、車検に対応している認証工場もないわけではありません。
その場合は、自動車整備士が自ら陸運局まで整備した自動車を持ち込むなど、整備以外の仕事もこなさなくてはいけない場合もあります。
認証工場の求人応募を検討している人は「車検に対応しているかどうか」や「陸運局に自動整備士が持ち込むかどうか」などを、事前によく調べておくほうがよいでしょう。
指定工場における自動車整備士の具体的な仕事内容
指定工場における自動車整備士の仕事は、認証工場とそれほど大きな違いはありません。
基本的には、タイヤ交換やオイル交換といった自動車のメンテナンスの仕事です。
ただし、指定工場なら自社工場で車検を通すことができるため、なかには車検を収益の柱にしている工場もあります。
そうした工場では、どちらかというと修理よりも、車検のための点検整備の比重が大きくなるでしょう。
車検のための点検整備はルーティーンワークも多く、人によっては退屈だと感じるケースもあります。
実際に指定工場で働いている人のなかには、同じような作業ばかりで仕事が嫌になってしまう人もいるようです。
仕事内容にこだわりがある人は注意したほうがよいでしょう。
修理や分解整備を重点的にこなしていきたいと考えている場合は、認証工場で働いたほうがよい場合もあります。
自動車整備の仕事は無資格でもできる?
自動車整備の仕事はオイルやタイヤの交換など、比較的簡単な作業であれば無資格でも行うことができる場合もあります。
そのため、自動車整備士として働き始める場合、無資格の状態からスタートする人も多いのです。
自動車整備士の資格には実務経験が受験の条件になっていることもあり、雇用する側も最初から有資格者を求めていないケースもよくあります。
無資格の状態でも就職できるということを覚えておくとよいでしょう。
自動車整備のための資格として有名なのは自動車整備士です。
たしかに、自動車整備の幅広い仕事をしようと考えている場合には、資格を取得する必要があります。
しかし、未経験者がいきなり資格を取得しようと思っても難しいでしょう。
資格を取得するためには自動車整備のための幅広い知識とスキルが必要で、それらを取得することを目的にして工場で働き始めるというのも一つの方法です。
実際に、仕事内容によっては有資格者と無資格者が一緒になって作業している工場もあります。
無資格だが自動車整備の仕事に就きたいというときは「有資格者と一緒に作業できる工場で働いたほうがスキルアップしやすい」という点も意識しておくとよいでしょう。
無資格と有資格それぞれにできる業務内容
自動車整備士としての資格を所有していれば、工場でより幅広い作業に携わることができます。
では、無資格と有資格で作業内容にどのような違いがあるのでしょうか。
■無資格者の作業内容
無資格者でも作業が可能なのは、主にエンジンオイルやタイヤなどを交換する業務です。
これらの業務についてはカーショップで必要な商品が販売されていることもあるように、資格がなくても作業ができます。
また、板金塗装についても資格の有無は問われない作業が多いようです。
基本的には、車の主要な構造部分とは関係ない作業を担当できると覚えておきましょう。
■有資格者の作業内容
有資格者は、無資格者でも可能な作業に加えて、さらにエンジンなどの点検整備が可能です。
また、エンジンの分解やタイヤ以外の足廻りに関係する場所についても資格を持っていれば作業ができます。
基本的には点検や整備を怠ると、重大な事故につながりかねない場所まで作業できると覚えておくとよいでしょう。
まずは3級自動車整備士を目指してみては?
自動車整備士には1級~3級と、特殊自動車整備士の資格があります。
また、それぞれの資格のなかで「ガソリン自動車整備士」や「自動車シャシ整備」など細分化されているのが特徴です。
いずれの資格も、挑戦できるのは3級からなので、まずは3級の資格取得を目指すとよいでしょう。
3級に挑戦するときの条件や注意点には以下のようなものがあります。
■3級自動車整備士の条件
3級自動車整備士を受験するためには、「実務経験一年以上」をクリアしている必要があります。
ただし、この条件は「自動車整備に関する特定の学校」で学んでいる場合には除外されます。
自動車に関する専門学校などに通っていない場合にだけ、「実務経験一年以上」という条件が課されるのです。
反対にいうと、それ以外の特別な条件はありません。
専門学校に通っていない場合は、まず工場で働き、一年間の実務経験を積むことが大切です。
■受験するときの注意点
一年以上の実務経験をクリアするためには、「認証工場または指定工場」のいずれかの認定を受けている工場で働くことが必要です。
認定を受けていない工場で働いても、実務経験にはカウントされないので注意しましょう。
無資格者が自動車整備士を目指す場合、まずは国から認定を受けている工場を探すことが優先事項になります。
認証工場と指定工場の違いを意識して自分に合った職場を探そう
認証工場と指定工場の大きな違いは、「自社工場に車検を通すだけの設備があるかどうか」です。
それ以外に大きな違いはありません。
未経験者が自動車整備士の資格を取得して働いていくためには、最低でも一年の実務経験を積む必要があります。
指定工場と認定工場の違いを理解し、自分に合った職場で働きながら資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
▼他の記事をチェックしたい方はこちら!
関連記事:「自動車整備工場で働きたい!仕事内容について解説」
関連記事:「年収が低いは過去の話?自動車整備工の平均年収は?」
関連記事:「資格取るなら抑えておこう!自動車整備士と車体整備士の違い」
▼お仕事を探したい方はこちら!
自動車の工場求人をチェック
