フォークリフトを運転するためには、資格が必要なのでしょうか。
  
日本では労働安全衛生法に定められているように、運転技能講習あるいは、運転特別教育を修了する必要があります。
  
フォークリフトの運転は、厚生労働省が認める国家資格なのですが、実は資格試験そのものはありません。
  
資格試験の代わりに前述の講習を受け、最後には学科と実技に分かれる修了試験が課されるようになっています。
  
終了すると運転技能講習修了証が交付されます。
  
  
また、受講資格は技能講習、特別教育ともに18歳以上です。
  
全過程を終了するまでには実務経験の有無による個人差もありますが、原則で35時間がかかります。
  
自動車免許を保有している場合や、実務経験の長さによって講習時間が短縮されます。
  
  
講習後に運転できるフォークリフトには2種類あります。
  
一般的に使われているのがカウンターバランスタイプで、タイヤの向きを変える際の角度が大きく開くので小回りが利きます。
  
リーチタイプは立ち運転が特徴で、主に室内で利用され小回りがさらによいフォークリフトです。
  
また、公道を走る場合については、大型特殊自動車と小型特殊自動車の免許が必要です。
  
  

運転技能講習修了証とは、自動車の運転免許証と似たような存在です。
  
持っていると、幅広い分野の職業で使えるため就職にも有利になる可能性があります。
  
また、仕事で運転する場合には、運転技能講習終了証が必ず必要になります。
  
車で交通違反した際には免許はく奪などのペナルティがありますが、フォークリフトにはそういったことがありません。
  
運転技能講習修了証は、一度手に入れれば失効しないのです。
  
よって、自動車と違って免許更新をする必要がないという特徴があります。
  
言ってみれば、たとえ自動車が免停になったとしても運転技能講習修了証はずっと有効なままになります。
  

  
  

運転技能講習修了証は一旦付与されれば取り消されることはありません。
  
しかし、自動車と違って常に携帯していなくても大丈夫なため、どこにしまったかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
  
それでは、万が一紛失してしまった場合にはどのような扱いになるのでしょうか。
  
実は、そのような場合に備えて再発行を専門にしてくれる機関があります。
  
もし運転技能講習修了証をなくしてしまった場合には、速やかに担当事務所に連絡を入れましょう。
  
  

紛失の際には再発行担当事務局である、厚生労働省労働基準局の管轄による技能講習修了証明書発行事務局に連絡をとりましょう。
  
所定の手続きをとるだけで、再発行してもらえます。
  
紛失したからといって、運転技能講習を再度受けなければならないというようなことはありません。
  
再発行の手順はまず、インターネットでダウンロードした再交付申請書に必要事項を記入します。
  
不備のないように気を付けましょう。
  
また、申請書には縦4.5センチ、横3.5センチの写真を貼るのを忘れないようにします。
  
  
申請書は窓口に直接出向いて提出するか、郵送も可能です。
  
受け取りの際も窓口か郵送かを選ぶことができます。
  
また、本人確認のできる書類や身分証明書を持参するかコピーを同封しましょう。
  
再発行するには手数料がかかるので注意が必要です。
  
金額は2000円ですが、郵送の場合は返信切手として500円弱分も付け足して同封しましょう。
  
  

講習を受けることで比較的気軽に得ることのできるのが、フォークリフトの運転技能講習修了証です。
  
工場勤務を考えている人は、取得しておかない手はないほど幅広く活躍できる可能性が広がるでしょう。
  
また、一度修了証を手にしてしまえば取り消されることはありません。
  
そのうえ、車の免許を所持していればフォークリフトで公道も走れるため、組み合わせることで就職に有利になる可能性がある実用的な資格だと言えます。
  

  
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