こんにちは。工場・製造業求人サイト「ジョブコンプラス」の編集部です。
フォークリフトは人の力では持ち上げられないほど重くて大きな荷物を簡単に持ち上げられる便利なもので、工場や物流倉庫、設営会場などでよく使われています。
しかし、運転ルールを守って安全対策をしないと思わぬ事故に繋がり危険です。
ここではフォークリフトの安全対策や起きる事故、運転のルールなどについて紹介していきます。
フォークリフトで起きた事故の件数
フォークリフトの事故は年間2000件程度発生しています。
2014年から2018年までの事故発生件数をみてみると、2014年には1898件でしたが、2018年には2113件まで増えていることがわかります。
また、フォークリフトにおける死亡事故の多さも見逃せません。
死亡事故は毎年20件以上発生しており、2017年には30件に上っています。
年間9000件近くの死傷事故が起きているトラックに比べると少なく感じますが、フォークリフトは主に工場や倉庫で使うもので、使用範囲が限定的であることを考えると決して事故が少ないとはいえません。
また、クレーンやコンベヤーに比べて事故の件数が多いこともフォークリフトの特徴です。
フォークリフトを運転する際は、十分に注意を払う必要があります。
フォークリフトで起きる事故ってどんな事故?
フォークリフトは昇降したり傾斜したりすることができる、荷役用のフォークを備えた荷役自動車のことです。
起きる事故は一般の自動車と同じように接触事故の他、挟まれ事故・荷崩れ事故・車体の転倒事故・パレットの転落事故などがあります。
例えば、実際に起きた挟まれ事故では、運転手がエンジンを切らずに運転席から離れてしまったことにより起きました。
運転手はエンジンを切らずに、マストとヘッドガードの間からパレット上に昇降しようとしました。
そのときにマストの傾斜用のレバーに触ってしまい、マストが後ろに傾いてヘッドガードとマストクロスメンバーに頭部を挟まれてしまったのです。
運転手は残念ながら死亡してしまいました。
また、実際に起きた荷崩れ事故では、あるときフォークの上に大量の合板を載せて床面から25cmを保ちながら通路を進行していました。
少し行くと通路の横に高さ1.2mの柵があることに運転手が気づきます。
このままでは合板が柵策に引っ掛かって通行できないと判断した運転者は、一時停止してフォークの高さを1.7mにあげて進行を再開してしまいます。
このとき、10枚の合板が滑って運転席の上のヘッドガードに落ちて来てヘッドガードごと押し潰し、運転者は死亡してしまいました。
フォークリフトの事故はなぜ起きるのか?
フォークリフトの事故が起きる原因には、ある程度決まったパターンがあります。
事故の原因を知り、注意すべきポイントを押さえることで、安全にフォークリフトを運転するとよいでしょう。
フォークリフトの事故が起きる原因として、安全確認を怠ることがまず挙げられます。
毎日フォークリフトを操作していると、「大丈夫だろう」と油断する気持ちが生まれて安全確認を怠りがちになります。
しかし、災難は慣れた頃にこそ降りかかるものです。
経験を積んだからといって慢心せず、しっかりと指差し呼称確認を行って周囲の安全を確保しなくてはなりません。
次に、運転操作のミスもよくある原因の一つです。
レバーやペダルの操作を間違えると、状況によっては危険な事故につながりかねません。
正しい運転操作方法を理解したうえで、緊張感を持ってフォークリフトを操作することが大切です。
パレットの危険な積み方がフォークリフトの事故を引き起こす場合もあります。
パレットを積む際は、荷崩れが起きないように重量やバランスを考慮して作業を行なうようにしましょう。
その他、フォークリフトの整備不足や、フォークリフトの作業範囲を明確に定めていないことが事故につながるケースも少なくありません。
フォークリフトにおける運転ルールとは?
フォークリフトには特に法律や条例で定められているルールはありません。
しかし、事故を起こさないために多くの職場で運転ルールというものを設けています。
まず、ほとんどの職場で設けられている基本的なルールが4つあります。
1つ目に「走行速度は10km/h以下にする」、2つ目に「前方の視界を妨げる積荷の運搬走行はできるだけバックでおこなうようにする」、3つ目に「止まれの表示を必ず守る」、4つ目に「死角となる場所の安全確認を怠らない」です。
この基本的なルールをもとに、それぞれの職場の状況などからルールが設けられているようです。
参考までに紹介すると、例えば、「業務以外のエリアには立ち入らない」、「運転中に携帯電話を使用しない」、「運転席から離れる場合は必ずエンジンを止める」、「警備員の誘導を必ず守る」、「運転席で飲食をおこなわない」などがあります。

フォークリフトの事故をなくすための安全対策
フォークリフトを使用する場所は屋内や倉庫が多く、入り組んでいる場合もあります。
すると、死角も増えて接触事故なども頻繁に起きてしまうのです。
こうした事故をなくすための安全対策として、まず人が歩く場所とフォークリフトが走行する通路を明確に分ける必要があります。
分けるのが難しい場合はテープを貼っておくだけでも良いでしょう。
荷物が入り組んでいる場所では回転式警告灯などを付けて、どこを走っているか一目でわかるようにすることも大切です。
また、挟まれ事故や転倒事故などを防ぐために、会社として運転者には定期的に安全講習を実施したり、車体を定期的に点検させたりすることも重要となります。
フォークリフトの事故は危険予知トレーニングで防げる?
フォークリフトによる事故やケガを防ぐために、危険予知トレーニングが推奨されています。
危険予知とは、事故が起こらないように作業中に潜む危険を予想しながら行動することです。
事故が起こる主な原因は2つ「ヒューマンエラー」と「リスクテイキング」です。
ヒューマンエラーとは、うっかりしたりぼんやりしたりして起こす人為的なミスによる事故。
リスクテイキングは自分の意思でリスクを負った行動、「たぶん大丈夫だろう」「みんなもやってるから」などの心理から行動することをいいます。
これら2つの原因による事故をなくすための教育が、危険予知トレーニングです。
基本的にはチームでおこない、リーダを決めて皆で意見を出し合いながら学んでいきます。
これをおこなうことでヒューマンエラーやリスクテイキングを防止するだけでなく、万が一事故が起きてしまったときに適切な対応ができ、被害を最小限にとどめることが期待できるのです。
フォークリフトは立派な自動車!
フォークリフトといっても運転するのには免許がいりますし、立派な自動車です。
屋内の倉庫で荷物の積み下ろしをしたり運んだりするだけだからと油断をしていると、命に関わる事故を起こしかねません。
ひとりひとりの意識も大切ですが、職場全体としての意識や対策も必要となってきます。
取り返しのつかない事故を起こす前にしっかりとした安全対策をすることが大切です。
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