一言で警備員の仕事といってもその内容はさまざまですが、そのひとつに駐車場の警備があります。
駐車場内に入ってくる車に対してどこに駐車すればよいかを案内したり、出ていく車両を出口まで安全に誘導したりするのが主な仕事です。
一見、単純そうにも見えますがが、実際に行ってみると意外と難しい面があり、油断すると思わぬ事故を引き起こす可能性もあります。
そこで、駐車場の警備を行う際の注意点やスムーズに誘導を行うコツなどについて解説をしていきます。
意外と難しい!駐車場から出て行く車の誘導
駐車場の警備で特に難しいのが、駐車場から出ていく車の誘導です。
運転手の側からすると、これをスムーズに行ってくれる警備員は非常にありがたい存在です。
逆に、誘導が不適切だとどう動いたらよいのかわからなくなって困ってしまいます。
正しい手順としては、まず、歩道を歩行者が歩いていたり、車が車道を走っていたりする場合は駐車場から出て行こうとする車を敷地内の停車線で停止させます。
その時に警備員の立つべき位置は出庫車に向かって左側約1メートル前方です。
そして、車や歩行者が途切れたら出庫車を歩道の真ん中あたりまで移動するようにドライバーに指示を送ります。
それから、車が安全に車道に出られる状態かを再度確認しますが、その際、完全に安全が確認できるまでは車に向かって停止の合図を出し続ける必要があります。
安全が確認できれば、停止の合図を解除することで車道に出ても大丈夫なことを知らせてください。
ただ、中には安全が確認できていないのに出て行こうとするドライバーもいるため、出庫車の動きには十分注意をする必要があります。
重要なのはドライバーの自己判断!車の動きを阻害しないように気をつけよう
駐車場から出ていく車を誘導する際に重要なのは、警備員は決して車の進路を防いだり、視界を遮ったりする場所には立ってはならないという点です。
そんなことすると、ドライバーは警備員の指示を待つしかなくなり、かえってスムーズな流れを阻害してしまいます。
車が駐車場から出て行く時の警備員の役割はあくまでも周囲に危険がないかを確認して車の安全を確保することであり、基本的にはドライバーの自己判断で動いてもらうのがベターだという事実を忘れないでください。
たとえば、誘導灯を振り回して車道に出るように促すとドライバーが急かされると思って慌ててしまい、それが事故につながる場合があります。
車がなかなか車道に出てこないケースでも誘導灯は軽く1回振る程度で十分なのです。
ただ、中にはどうしても自分の判断で車道に出ることのできないドライバーもいます。
その時は歩道や車道の安全を確認したのちに、出庫車を路側帯まで誘導してください。
車が路側帯まで出てくると走っている車も止まってくれたり、スピードを落としてくれたりする可能性が高くなるので車道に出やすくなります。
あとは再度安全を確認して車を車道に出すタイミングをドライバーに教えてあげましょう。

TPOに配慮した対応が大切
駐車場で車の誘導を行う際はただ機械的に行うのではなく、ドライバーに対する態度にも気をつける必要があります。
なぜなら、店舗や施設に訪れるために駐車場を利用した場合、警備員は最初に出会う従業員となるからです。
その態度が悪ければドライバーは気分を害し、訪れる店舗や施設にも迷惑をかけることになってしまいます。
また、だからといって、ただにこやかに車の誘導を行えばよいというわけでもありません。
確かに、それが商業施設の駐車場であれば、明るい姿勢で誘導を行うのが正解だと言えるでしょう。
しかし、それが葬儀場の駐車だったとしたらどうでしょうか。
快活な態度は来訪者の気分を害する可能性があります。
そういう場合は車の誘導も慎んだ態度で行う必要があります。
さらに、病院の駐車場での車の誘導となると、緊急を要する場合もあるので迅速な対応と細心の注意が求められます。
駐車場を気持ちよく利用してもらうためにも、安全とTPOに配慮した誘導を心がけていきましょう。
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