工事現場をはじめ、イベントや新装開店の駐車場で警備員の姿をよく見かけるでしょう。左右から近づく車や歩行者に注意しながら、警備員は的確に誘導棒を使い仕事を行います。
少しでも躊躇ってしまうと、車や人の流れが止まってしまい現場が混乱してしまいます。そのため状況に合わせて、警備員は周囲の安全や交通の流れを乱さないように誘導棒を操る必要があります。
では、あの振り方にはどのような意味があるのでしょうか。
現場での警備員の動きに注目して、誘導棒の振り方を学んでおきましょう。
車を停止させる方法とは
警備員がもっとも優先するべきことは、常に自分の身の安全を確保することです。
交通整備をする際、相手は自分よりも大きな車ですので、自分の身に危険が及ぶと大きな事故につながりかねないからです。
危険と隣り合わせであることを踏まえたうえで、誘導の合図を行いましょう。
まず停車させたい車の正面に立ち、右手に持った誘導棒を地面と水平になるように腕を横に伸ばします。
運転手からは、進路をふさがれているように見えるはずです。
もちろん車は急には止まりませんので、十分に距離を取り早めに大きなアクションで停車を促すように心がけましょう。
そのときに大切なことは、運転手の目線がどこを向いているのかを見ることです。
わき見をしていては、停車はおろかぶつかってしまいます。
そのためにも、しっかりと運転手を見て停止の合図を伝えるようにしましょう。
徐行を促す方法とは
徐行を促す方法は、停車の合図と似ていて真横に差し出した誘導棒をゆっくりと上下に揺らします。
運転中、無意識でも人は動くものに注意が向くので、揺らすことで誘導棒の存在を目立たせながら、ゆっくりと揺らすことでスピードを落とさせます。
車が近づき、そのまま停車させる場合には揺らしていた誘導棒をしっかりと真横で止めて、停車させるように合図を変化させます。
合図を送る車のスピードがおおむね時速30キロ以下になったあたりで、徐行から停車に段々と振り幅を狭くさせながら合図を切り替えるように心がけましょう。
誘導を行う警備員は、運転手に対して何を行わせたいのか常に考え、滑らかに徐行が行えるように合図を送るようにします。

停止予告の合図で先回り
車のスピードがかなり出てしまうような道路状況や見落とされやすい夕方や夜間は、停止予告の合図を早めに送ることで、警備員の存在をしっかりとアピールしましょう。
その方法は、誘導棒を水平ではなく、頭上に掲げるように縦方向に持ち、運転手に対して左右に振ることで存在を知らせます。
運転手はすぐにはブレーキを踏みませんが、あらかじめ警備員が立っていることを知っているので、徐行や停止へと合図が変化したときにも順応してくれます。
停止予告から徐行、さらに停止までをしっかりと行うことが誘導棒のもっとも基本的な使い方になります。
基本を身につけることで、誘導が安全かつスムーズに行えます。
そのためにも、ここで紹介した動きを反復して習得しましょう。
進行を促す合図を出そう
進行は停止した車や停止させることなく通り過ぎることを促す合図です。
注意したいのが、誰に対して行っているのかを明確に伝えることです。
そこで、右手で持った誘導棒は車に対して招くような動きをし、何も持っていない左腕で進んで良い方向を指すようにします。
また、交通誘導は運転手の協力によって成立しています。
停車してくれた運転手に対して、謙虚な気持ちで合図を送るように努めましょう。
警備員として、誘導棒を使う基本動作を説明しました。
しかし実際の現場では、常に基本動作だけで完了するわけではありません。
停止予告から停止まで一気に合図を伝えることもあるので、誘導棒の振り方を確認することはもちろん、運転手が合図を確認しやすいように注意しましょう。
車のほかに歩行者や自転車などの動きにも注意する状況も少なくありません。
しっかりとした態度で合図を出し、安全かつスムーズな誘導が大切です。
一般道での交通誘導に限らず、駐車場の出入り口などでも警備員による誘導が行われます。
基本動作をしっかりと練習し、警備員として適切に誘導棒を扱えるようになりましょう。
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