- 最新のお仕事情報をメールでお届け!
- あなたを採用したい企業からスカウトが届く!
- 履歴書作成ができる!証明写真も簡単!
自動車の車体組立工程を知ろう!どのような手順で組み立てられるの?
- 投稿日:2017/12/27
- 更新日:2022/01/14
目次

こんにちは。工場・製造業求人サイト「ジョブコンプラス」の編集部です。
自動車の製造はいくつかの工程に分けて行われます。
組立工程はその中のひとつで、他の工程、あるいは別の工場で作られたパーツを組み立てて自動車を完成させる工程です。
新しくパーツを作ることはないものの、組立工程の精度によって自動車の完成度が決まる重要な仕事といえます。
今回の記事では、自動車工場で働こうと考えている人のために、組立工程の仕組みや手順などについて説明します。
どの工程で働くかを決める際の参考にしてみてください。
自動車の車体組み立て工程について詳しく知りたい方はまずこちらの動画をご覧ください!
【自動車の車体組立工程を知ろう!】
自動車工場の仕組みとは?
最初に自動車工場の基本的な仕組みについて押さえておきましょう。
自動車工場は、敷地が広い、材料が入手しやすい、交通の便がよいといった条件がそろった場所にあります。
自動車産業は規模が大きいため、多くの人が働きやすい環境になっていることもポイントです。
敷地には工場棟が生産工程の順番で並んでおり、効率よく自動車を生産できる体制が整っています。
働く人々が快適に生活できるように、敷地内には食堂や駐車場なども設けられています。
環境に配慮して周囲の緑を増やしたり、排水処理システムを整備したりしていることも特徴の一つです。
自動車工場は昼と夜の二交代制で稼働している場合が多いです。
細かい勤務時間は工場によってまちまちですが、昼は午前8時から午後5時頃まで、夜は午後8時から午前5時頃まで働きます。
工場が稼働している間、各部品は生産ペースに合わせて他の工場から供給されますが、これを「ジャスト・イン・タイム方式」といいます。
1台につき2万~3万個ともいわれる部品が滞りなく支給されることで、安定した生産数を実現しているのです。
さらに、労働者の負担を軽減して生産効率を上げる目的で、コンピュータ技術を活用した最新設備も導入されています。
例えば、溶接や機械加工といった危険で困難な工程では、産業ロボットが活躍しています。
また、生産コントロール室ですべての工程の進捗状況を確かめ、問題が起きたときに適宜対応しているのも自動車工場の特徴です。
自動車の製造工程は6つ
自動車はプレス工程・溶接工程・塗装工程・エンジン製造工程・組み立て工程・検査工程の6つの工程を経て作られます。
まずは、プレス工程で1枚の鋼板をカットしてプレス機で成型し、車体の骨格となるフレームのパーツを作ります。
プレス工程はパーツを作る段階で終了です。
それらのパーツをひとつのフレームとして形作るのは溶接工程となります。
塗装工程では、電流を流した塗料の中にフレームを丸ごと入れて色を付けるのが主ですが、細かい調整は人の手で行われます。
以上の工程でフレームは完成です。
次は、エンジンを作ります。
基本は機械が作りますが、チェックは熟練の技術者が丁寧に行います。
多くの部品は他の工場で作られるのですが、車体の骨格であるフレームと心臓部のエンジンはその自動車にとって重要なので自動車工場で作られる傾向です。
フレームとエンジンができたらいよいよ組み立てです。
組立工程が終わると自動車製造は終了ですが、最後に検査工程で厳しく検査し、検査を無事通過すれば出荷となります。
組立工程はどのように進むの?
組立工程ではライン生産方式が用いられています。
ライン生産方式とは、作業員を一定の位置に配置してベルトコンベアを流れてくる物を作っていく方法です。
作業員ひとりが行う作業は、流れ作業でも行えるように少なく設定されています。
ひとりの作業員がすべての作業を覚えられるような物ならこの方式は必要ないのですが、自動車のように多くの部品から作られる物はライン生産方式が効率的です。
組立工程では車体がベルトコンベアの上を流れてくるのですが、ベルトコンベアは止まることなく動き続けるので作業員には集中力が求められます。
しかし、覚えることはあまり多くありませんし、学習時間も取ってくれるので、経験のない方でも問題なく作業できるでしょう。
ライン作業についての疑問とは?ポイントごとのまとめ
メインとなる部品は7つ
自動車には多くの部品を取り付けるのですが、その中でもメインとなる部品があります。
それは、インストルメントパネル・ガラス・バンパー・シャーシ・シート・タイヤ・ドアの7つで、組み立てる手順もこの通りです。
まずは、インストルメントパネル。
エアコン・オーディオなどの操作スイッチや計器が並んだパネルのことを、インストルメントパネルと呼びます。
このパネルの取り付けは内装組み立てで重要な作業のひとつです。
ガラスは傷がつかないように機械で吸い付けて運び、センサーで設置する位置を正確に計算してから貼り付けます。
バンパーは軽いのでプラモデルのように簡単にはめ込むことができます。
シャーシとは、サスペンションやステアリングなどの足回りの部品のことです。
シャーシはあらかじめ組み立てておき、車体の下からまとめて取り付けます。
そのあとは、インストルメントパネル以外に内装で重要な部品であるシートを設置し、タイヤを取り付けます。
どちらもセンサーで位置を計算してから組み立て、最後にドアの取り付けです。
ドアは可動式の機械に固定されている状態で運び、ネジは細かいので人の手で締めます。
以上が主な部品の組み立て手順です。
ちなみに、エンジンはエンジン製造工程で、すでに取り付けられています。
組立工程は最適化の連続
組立工程は検査前の最後の工程です。
この工程の精度が車の完成度を決定づけます。
しかし、自動車1台の完成度を高める工程を考えても意味がありません。
自動車工場では1日に数百台から数千台の車を作るので、作業員がたくさん回数をこなせる作業にすることが大前提です。
そのうえで車の完成度も高めていくように作業手順を考えます。
もし、作業員への負担が大きい作業を組み込んでしまうと、最初の1台は完成度の高い車ができるとしても、次第にミスが増えて完成度は下がってくるでしょう。
新しい車種を作る際には、何カ月もかけて効率的な工程が模索されます。
さらに、完成した組立工程も実際に作業をする中で改善点が見つかることもあり、その都度細かく変更されて、より完成度の高い工程へと変わっていきます。
自動車の組立工程は他の工程に比べても非常に作業数が多いため、すべてを最適にするのは途方もない仕事となりますが、自動車の品質を高めるために日々より良い工程が考えられているのです。
自動車部品工場では何をするの?加工や組立などの仕事を紹介!
車作りに関わりたい!自動車組立工の年収はどのくらい?
自動車の製造工場での仕事とは?生産工程ごとに内容をご紹介!
勤める前に自動車工場の仕組みを理解しておこう
自動車工場では、ジャスト・イン・タイム方式などを採用しながら効率のよい生産体制を確立しています。
大きく6つに分けられる製造工程ではそれぞれ仕事の内容が異なるため、事前にどのような業務を行うことになるのか確かめておきましょう。
ジョブコンプラスでは、自動車工場をはじめとした製造業の求人情報を数多く取り扱っています。
自動車工場で働きたいと考えている人は、この記事を読んで基本的な仕組みを理解したうえで、ジョブコンプラスで求人を探してみてはいかがでしょうか。
▼お仕事を探したい方はこちら!
自動車の工場求人をチェック

お仕事探しをされている方へのおすすめ記事を紹介しています。仕事探しで失敗したくない方は必見です。
-
お仕事ナビ
工場で働く前に知っておきたい資格や仕事の内容
-
働き方ガイド
工場系のお仕事探しの方法や面接時のノウハウ
-
工場Q&A
寮暮らしに必要なことや働くのを検討している方へ
-
業界コラム
寮についての知識や簡単アイディアレシピ等をご紹介
-
経験者の声
都道府県別にグルメ・観光地・施設等
-
特集
自分に合った求人の見つけ方等をご紹介
- ジョブマガジン編集部
- ジョブマガジンは、工場のお仕事に携わる方向けの情報メディアです。
工場で働く前に知っておきたい資格、工場でのお仕事内容はもちろん、採用されるために必要な面接のコツやノウハウ、応募の際の注意点など、求職に役立つ情報が盛りだくさんです。是非ご覧ください!