自動車産業は日本を代表する産業のひとつで各部品の製造から車の組立まで裾野が広いのが特長です。自動車業界はガソリンの燃費を向上させる工夫をしたり性能を高める技術を追求したりハイブリッドカーや電気自動車の製造に力を入れています。また自動停止や自動走行が可能な車の開発研究にも力を注いでいます。そのため、自動車製造の仕事は、今後ともますます重要になっていくと考えられます。
自動車製造が重要視される中、この製造を担うのが自動車組立工の仕事です。「車を作る仕事」と漠然とは想像できますが、具体的に工場でどのようなことをしているのでしょうか。ここでは自動車組立工の仕事内容や年収について詳しく見ていきましょう。
自動車組立工とはどういうことをするのか
1台の車にはたくさんの機械の部品が使われており多くの組立工の手によって製品が完成します。組立工は、それぞれがどの部分を組み立てるかという担当が決まっています。工場の中で、ベルトコンベアーの上を流れてくる自動車の部品を、一定の時間内に組立図面通りに組み立てていきます。全体の流れを滞らせないように、段取りよく集中して作業を行うことが重要です。「自分がこの自動車を作っているんだ」というモノ作りの達成感と、「みんなで作りあげているんだ」という連帯感が生まれてくる職種といえます。
自動車を完成させるまでには、さまざまな工程があります。エンジン、トランスミッション、車軸の部品を組み立てたり、車体やフレームを板金したり、最終的に車体にパーツを組付けたりなどの工程ですが、どの部分を担当するかによって作業内容は異なります。自動車組立工になるための資格は特に必要なく、それぞれの工場で教育を受けて実地で学んでいきます。
自動車の製造工場での仕事とは?生産工程ごとに内容をご紹介!
年収はどのくらいか
自動車組立工に従事している男女の比率ですが、男性が95.1%、女性が4.9%と、男性がほとんどを占めています。
平均年収は、男女あわせて全体で約533.3万円です。性別に見ていくと、男性が約541.4万円で、女性が約366.3万円と、男性のほうが高収入といえます。平均月収は、男女あわせて約35.3万円で、男性は約35.8万円、女性は約24.9万円です。平均ボーナスは、男女あわせて約109.7万円で、男性が約111.8万円、女性が約67.5万円となっています。
労働時間は男女ともにそれほどの違いはありませんが、月平均の超過実労働時間が、男性が女性の2倍程度ある傾向です。また、企業規模が大きいほど年収が高くなるのは男女ともに共通しています。
年収の増加傾向は?
自動車組立工の年収が2009年から2015年にかけて、どのように変化しているのかを見ていくと、男女あわせた平均年収は、451.3万円から533.3万円へと、82万円増えています。性別に分けてみると、男性は471.8万円から541.4万円へと、69.4万円の増加となっています。女性は250.8万円から366.3万円へと、115.5万円の上昇です。男性に比べ、女性の年収の増加が著しいのがわかります。自動車組立工に従事している男女全員の平均では、なだらかに増えている傾向にあります。
つぎに、年齢別の年収の推移について見ていきましょう。男性のデータのみになりますが、22.9歳の平均が約402万円なのに対し、56.9歳の平均が約731万円へと上昇しています。
自動車業界の中でもホットな年収
自動車産業はテクノロジーの進化とともに発展し、決してなくなることのない産業といわれています。車が好きで「車に関連した仕事をしたい」と考えているならば、自動車業界のほかの職種と年収を比べてみるのもよいかもしれません。前述のように、自動車組立工は約533万円ですが、自動車整備士は約421万円で、ディーラー販売員は約493万円です。こうしてみると、自動車組立工の年収は業界の中でも高いのがわかります。
自動車組立工の職の魅力は、自分の担当の部品を組み立てていく達成感と、みんなで車を作りあげていくというチーム意識を持てることでしょう。どのような工程を任されるかによって作業内容の違いはありますが、資格や経験がなくても職に就くことができ、職場での実地訓練や教育で技術を身につけていくことができます。経験の浅い20代から、ベテランの50代になると、年収も着実にあがっていきます。過去数年で年収も増加傾向にあり、男女ともに注目していきたい業種です。
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