家を建てるときなどに、土地を測ったり地図の作成を行ったりする測量士。道などを歩いていてカメラのような測量機をのぞき込んでいる作業員を見たことがある人も多いでしょう。実は、国家資格がないと測量士になることができません。
なかなか普段は接することの少ない測量士ですが、私たちが生活する上で大切な仕事を担っているのです。具体的にはどのような仕事を行っているのでしょうか。また気になる年収と年齢ごとの推移についてご紹介いたします。
測量士の仕事内容は?
測量士になるには国家資格が必要で、測量士の役割は法律で定められています。測量士は「測量に関する計画を作製、または実施をする」と言うのが役割として定められており、一見似ている測量士補や土地家屋調査士とは異なる業務を行います。測量士の試験は約10%の合格率で難易度が高めな傾向です。
そんな測量士ですが具体的には、家屋や道路を建設する際に土地の測量を行って図面を作成するのが仕事です。事務所内で図面を作成したり作業計画を作ったりするのを「内業」、実際に現場で測量を実施するのを「外業」と言い、所属する企業によっては分業していることもあります。現場での測量は車で遠征したり、炎天下で作業をしたりするのである程度の体力が必要です。
男女別にみる測量士の年収は?
まず測量士に従事する男女比ですが、9割以上が男性で女性は3%程度とされています。他の土木建築業も同様ですが、圧倒的に女性の人数が少ないのが特徴的です。気になる年収ですが、全体で約456万円。国家資格と言うこともあり、他の土木建築業やサラリーマンの平均年収よりも少しだけ高めです。男性の場合の生涯年収だと、平均で約1億7000万円と高い水準にあると言えます。
男女比で見ると、男性が約466万円、女性が約295万円と少し差があります。どの職種にも言えることですが、勤続年数の差や業務内容の違いによる差です。また測量士の場合、女性は内業をすることが多いためです。国家資格のため手当てがつく場合や、男女別で差をつけていない企業もあります。
測量士の年収はどのように推移する?
サラリーマンの平均年収より少し高い測量士ですが、その仕事柄、体力のある20代から30代の年収上昇率が高くなっています。男性の場合22歳で約254万円、32歳で約380万円、42歳で約489万円、52歳で約558万円となっています。50代になるとさほど変わらない場合が多いようです。ちなみに女性の場合はその傾向が著しく、30代がピークで約370万円となっておりそこからは年齢につれて下がる傾向にあります。
また年度ごとの推移でみると、2009年には約412万円、2012年には約440万円、2015年には456万円となっており、わずかながら上昇しています。土地開発や道路開発などの公共事業に左右される場合もあると考えられます。
測量士は体力が必要!やりがいのある仕事
このように測量士は国家資格だけあって、全体的に平均年収は高めと言えます。特に動き回る仕事の性質から体力が必要となるため、若い世代の方が年収上昇率が高い傾向にあります。国家資格の合格率は低めですが、大学などで測量に関する科目を取得し、実務経験を積んで資格を取得する人が多い傾向にあります。男性の割合が9割以上とかなり女性が少ない分野でもありますが、内業と外業で分かれている場合もあるので、女性でも活躍できる職業と言えるでしょう。
測量士は家屋の建築や道路整備などの土台に不可欠な仕事です。現場で実際に測量を行って、そのデータをもとに図面を作成するという重要な役割を担っています。土地開発や道路開発はいつの時代も必要なことなので、今後GPSの利用など作業が簡単になったとしても測量士の役割は変わらないと考えられます。そうした新しいものを作るための土台となる業務なので、やりがいがあることは間違いないでしょう。
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