マンションやビル、工場、病院、ショッピングセンター、デパートなど多くの場所で熱源として利用されているボイラーは、密閉された容器の中で水などに熱を加えて、圧力を持つ蒸気や温水を作り、他にそれを熱源として供給する装置で、生活に欠かすことができない重要な役割を果たしている存在です。
  
専門的装置であるボイラーを扱う専門家、ボイラー整備士とはどのような資格であるのか、仕事の内容、資格の取得方法、年収情報と併せてご紹介します。

まずは基本!ボイラー整備士って何?

ボイラー整備士とは各施設で使用されている一定規模以上のボイラーが、正常な状態で安心して使用できるよう、状態を整えて管理することを目的とした仕事をする国家資格です。
  
冷暖房設備に電気を使用する施設も多くなってはきているものの、工場で多く設置されているほか、大規模な施設ではガスを使用したボイラー装置が設けられているところは多く、また、古くから続くビルなどではガスによる冷暖房を使用しているところも少なくありません。
  
ボイラーが正常に動かなくなると空調設備に影響を与え、業務に支障が出てしまうため、ボイラー整備士の仕事は責任のある重要な役割となっています。

どんなことをするの?ボイラー整備士の仕事とは

生活のさまざまな場で使用されているボイラーは、小規模のものや小型のボイラーを除き、基本的にはボイラーに関する資格を取得した人のみしか取り扱うことができません。
  
ボイラーを取り扱う仕事には他にもボイラー溶接士、ボイラー技士などがありますが、ボイラー整備士の仕事は主に、ある一定の規模以上を持ったボイラーか第一種圧力容器について、装置を停止させて、正常に運転することが可能かどうかの点検を行ったり、部品交換などのメンテナンスを行ったりすることを専門としています。
  
他にはボイラーの附属設備についての清掃や整備、点検、交換を行ったりもします。かつては管理する際にボイラーのある場所で待機する必要がありましたが、現在はコンピュータにより監視を行い、必要があったときに現場に向かい適切な処理を行うスタイルが一般的となっています。

どうやったらなれる?ボイラー整備士資格の取得方法

ボイラー整備士として働くためには、6月、10月、2月の年に3回行われるボイラー整備士資格の試験に合格しなければいけません。受験資格に制限はなく誰でも受験することが可能です。
  
試験は「ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識」「ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、 薬品等に関する知識」「関係法令」「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」の4つの科目が出題され、合格するためにはトータルで60パーセント以上、各科目それぞれは40パーセント以上を正解する必要があります。
  
ただし、ボイラー技士の免許を取得している人、普通職業訓練で設備管理・運転系ボイラー運転科またはボイラー運転科を修了した人、旧養成訓練や旧能力再開発訓練、旧専修訓練課程普通職業訓練のボイラー運転科を修了した人は「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」についての科目試験が免除となります。

リアルに知りたい!ボイラー整備士の年収は?

ボイラー整備士の仕事に興味を持っている人の中には、生活の支えとなる収入について気になるという人も少なくないことでしょう。ボイラー整備士として働いている人の収入は、所属している企業によってさまざまです。
  
大規模な一般の民間企業で資格を活かしながら企業内の配属先で働くスタイルもあれば、メンテナンスや管理を専門とした設備管理会社のうち小規模な会社で働くというスタイルもあるからです。ただし、ボイラー整備士資格を所持するプロとして専門的に働いた場合の金額を挙げると、月収はおよそ25万円前後からが一般的となっています。年収はボイラー関連の仕事では一般的に300万円台後半から400万円と言われています。
  
ボイラー整備士は他業界・他職種に比べて特に年収が高いというわけではありませんが、さまざまな場でニーズが求められている仕事であり、資格所持者のみしか扱うことができない業務であるという点から、常に必要が求められ仕事につながるという期待を持つことができる資格と言えるでしょう。また、メンテナンス会社や工場などは都市部のみならず地方にもあるため、地域を選ばず求められる資格となっています。