長距離を1人で運転することの多いトラック運転手。運転中に体調を崩すと大事故を引き起こす可能性があり、非常に危険です。
それを防ぐために、企業には健康診断の実施が義務づけられています。
この記事では、具体的にどのような健康診断が行われているのか、また連続運転時間や休憩時間などの労働環境、普段から行っておきたい健康維持方法などについて紹介します。
ドライバーの連続運転時間・休憩時間
トラック運転手には、運転できる時間に制限が設けられています。
2日間の運転時間の平均が9時間以内におさまるよう、調整しなければならないのです。
トラック運転手は長距離運転することもあるため、1日あたりではなく、2日間の平均で定められています。
また、連続で運転する場合には、定期的に休憩をとらなければなりません。
運転開始4時間以内または4時間経過直後に、運転を中断して30分以上の休憩をとらなければならない決まりになっています。
ただし、この休憩は、少なくとも1回あたり10分以上であれば、分割して休むことも認められています。
まとめて30分ではなく、15分休憩を2回や10分休憩を3回でも大丈夫なので、そのときの状況に応じて休憩をとれるのがメリットです。
そのほかに、拘束時間や休息時間などもさまざまに規定されています。
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労働安全衛生法(健康診断)違反予防のため監査強化
トラック運転手に限らず、ドライバーに対しては健康診断をはじめとする労務管理が徹底されています。
労働安全衛生法に基づいて、企業は3つの健康診断を行わなければなりません。
1つめは雇入れ時の健康診断、2つめは定期健康診断です。
3つめの特定業務従事者の健康診断は、深夜業に従事する人が対象で、多くのドライバーがあてはまります。
定期健康診断は年に1回、深夜業に従事する場合には、半年に1回以上の健康診断を行う必要があります。
しかしながら、健康管理が不十分なドライバーによる事故の発生などを受け、平成28年8月8日より、ドライバーの健康診断を実施しているかどうかの確認が強化されました。
上記の健康診断を受診させていない企業は、労働基準監督署から運輸局へ通報されるようになり、それが監査のきっかけにつながることになります。
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ドライバーが受ける健康診断の検査項目
ドライバーに対して行われる健康診断は、全部で11項目です。
まずは、既往歴及び業務歴の調査と自覚症状及び他覚症状の有無の検査を行います。
続いて、身長・体重・腹囲・視力及び聴力の検査や、胸部エックス線検査及び喀痰検査、血圧の測定、貧血検査などがあります。
これらは通常の健康診断とあまり変わりません。
このほかに、なにか重大な病気が隠れていないか見つけるため、肝機能検査、血中脂質検査、血糖検査なども行われます。
尿検査や心電図検査もあります。
トラック運転手が行うべき健康維持方法
健康を維持しなければならないトラック運転手は、企業が定めた健康診断を受けるだけではなく、日ごろから体調管理に気を配る必要があります。
ただでさえ長距離を運転したり、深夜に運転したりと、生活が不規則になりやすいうえに、コンビニやサービスエリアでの食事で栄養バランスも偏りがちです。
休日だけでも、野菜を積極的にとるようにし、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、休日に体を動かすことも生活習慣病の予防につながります。
長い運転中は体を動かさない仕事なので、普段から運動するよう意識することが大切です。
さらに、トラック運転手が気をつけなければならない病気に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)というものがあります。
この病気にかかった人の居眠り運転による事故は多発しており、トラック運転手にとっては命にかかわる病気だといえるでしょう。
自分がかかっていないか、定期的に検査をする必要があります。
また、企業で行われる健康診断で異常が見つかった場合には、必ず二次健康診断を受けるようにし、医師から仕事を行ううえでの注意事項などのアドバイスをもらいましょう。
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トラック運転手は健康を維持することがなによりも大切です。
監査が厳しくなったことから、企業側の意識も高まり、ドライバーにとっては安全に働ける環境が整ってきているといえます。
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