工場勤務の仕事の中に金型設計があります。
金型はさまざまな製品に使われており、工場の中でも金型設計は重要な仕事の一つです。
ここでは、金型設計の一般的な仕事内容や使われている主な製品などを紹介しながら、必要な資格やスキル、平均的な年収などを説明します。
さらに、どのような人が向いているのかも解説していきます。
工場勤務の金型設計とはどのような仕事?
金型設計の主な仕事内容はさまざまな製品のもとになる型を設計することで、工場勤務が一般的です。
暮らしの中で使われている物の多くは、工場で大量生産されています。
例えば、ペットボトルに代表されるようなプラスチック製品、調味料や化粧品の容器などに使われるガラス製品などがあげられます。
これらの、生活に欠かすことのできない製品は消費量も多く、一度にまとめて製造しなければなりません。
さらに、同じ種類であればどの製品もサイズを均一にする必要があります。
そこで、製品の種類ごとに金型が必要なのです。
通常、製品を販売するまでにはいくつかの過程があります。
まず、どのような製品を作るべきかアイデアが練られ、ネーミングや適切な材料にサイズ、形状などのデザインが考えられます。
基本的な部分が決定すれば、大量生産をするための準備へと進み、ここでいよいよ金型設計が必要になるのです。
製品によっては、見た目が売れ行きを左右することもあります。
見た目が美しいと感じてもらう製品を作るためには、細部にわたって正確に設計しなければなりません。
また、製品内部に使われる部品などの場合は、精密さが問われる重要な仕事です。
金型設計でどのような製品が製造されている?
金型設計が必要な製品は、身近にたくさんあふれています。
金型を使う製品には、前述したようなプラスチック製品やゴム製品、ガラス製品などがあげられます。
実際にどのような製品があるのか見ていきましょう。
■プラスチック製品
一言でプラスチックといっても、低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン、塩化ビニール樹脂、さらにPET樹脂やポリカーボネートなど、実はいろいろな材料があります。
これらの材料から作られるプラスチック製品には、ペットボトルや卵用パック、ガソリンや灯油タンク、家電品などの部品、さらにプラモデルやフィギュアなどもあげられます。
他にもパソコンや周辺機器にもプラスチックが使われている製品は少なくありません。
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■ゴム製品
ゴム製品も金型が欠かせない製品の一つです。
ゴム製品の場合、大きなものであれば自動車や自電車、バイクのタイヤなどがあります。
他には、水漏れを防ぐなど密閉性を保つために使われるゴムパッキングや、床の保護や滑り止めを目的としたゴムパッド、ゴム栓にコーナーガードなども金型から作られるゴム製品です。
特にゴムパッキングやゴム栓、コーナーガードのような製品は正確であることが重要であり、金型設計次第では品質の信頼が問われるといっていいでしょう。
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■ガラス製品
ガラス製品に代表されるものといえば、飲料や薬品、化粧品、調味料、日本酒やビール、ウイスキーなどの瓶や容器などです。
他にも、食器類や花瓶などもガラスで大量生産する場合には金型を使います。
ガラス製品の場合は、瓶に代表されるような容器類として利用されることが多いですが、置物など装飾品として作られる製品もあります。
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用いられることの多い金型の種類と成形方法
金型には複数の種類がありますが、通常使われているのはプラスチック用金型やダイカスト金型、プレス金型、鋳造型などです。
成形方法もそれぞれに異なります。
■プラスチック用金型
プラスチック製品は、圧縮成形や射出成形、真空成形などの生産方法で製造されます。
これらの生産方法で使われるのがプラスチック用金型です。
例えば、射出成形を用いる場合には、プラスチック用金型に加熱溶融したプラスチック材料を射出の圧力によって均等に流し込み、冷却してから取り出すという手順で成形されます。
■ダイカスト金型
ダイカスト金型とは、アルミ合金やマグネシウム合金、亜鉛合金などの材料を加工する際に使われる金型です。
主な製品としては、パソコンやデジカメのような精密機器や自動車などに使われます。
ダイカスト金型を用いる成形方法は、マグネシウム合金やアルミ合金などの材料を溶融して金型に流し込んでいき、そのまま冷却します。
■プレス金型
プレス金型で代表的なものといえば、自動車のボディ部分です。
プレス金型を使った成形方法には、抜き型や絞り型、曲げ型、圧縮型があります。
プラスチック材料などのように溶融するわけではなく、プレス機械を使って材料を変形させて形状を作っていきます。
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■鋳造型
金属製品を作る際に利用する金型のことです。
成形方法はアルミ合金などと同じで、溶融した材料を型に流し込んで成型し、冷却させます。
鋳造型には金属金型を用いることが多いですが、砂型鋳造と呼ばれる砂型を使う方法もあります。
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金型設計士の年収はどれくらい?
その仕事でどれくらいの年収が見込めるかを知っておくことは、働くうえで重要なことです。
国税庁が発表した2017年度の「民間給与実態統計調査結果」をもとにすると、金型設計の場合、平均的な年収は約470万円という結果が出ています。
これを月給に換算すると、単純計算で39万円以上ということになります。
実際には、勤務先の工場や勤続年数、スキルなどに応じて変動しますが、決して低い年収とはいえないでしょう。
また、金型設計で多い年収は480〜530万円の間です。
つまり、勤務先を上手に選べば、500万円前後の年収が見込める確率は高いと考えることができます。
金型設計の仕事を探す場合にはこの年収をまず目安にし、勤務時間や休日、福利厚生なども考慮して選ぶことがポイントです。
金型設計に必要な資格とは?
金型設計の仕事で工場勤務を目指すなら、「金型製作技能士」の資格を取得していると有利でしょう。
金型製作技能士は、持っているだけで金型設計に必要な知識や技能を証明してくれる国家資格です。
金型製作技能士には、特級、1級、2級があり、それぞれに難易度が違います。
プレス金型製作とプラスチック成形用金型製作でそれぞれに技能試験が行われます。
さらに、「CAD利用技術者試験」や「CADトレース技能審査」なども受けておくといいでしょう。
実際に設計を行うにはCAD操作ができることが必要となってきます。
設計自体は手書きでも可能ですが、他社とのデータやりとりや変更などの作業を考えるとCADが使える方が就職はしやすいといえます。
関連記事:「設計者のスーパーアシスタント!CADの資格を取得して仕事に生かすには!?」
金型設計にはどのような人が向いている?
金型設計の仕事に就くには、前述したようなスキルが身についていることが前提です。
しかし、CADの操作ができるだけでは一概に金型設計に向いているとはいえません。
どのような金型を作るかが、製品の仕上がりや性能を左右するといっても過言ではないでしょう。
そのため、設計段階から正確であることが重視されます。
もちろん、どのような業種であっても、設計に向いているのは細かい仕事を飽きずにこなせる人です。
製品に関する形状やデザインなど、金型設計に至るまでの主要な部分は他の部署や担当者によって進められます。
しかし、アイデアやデザイン、さらに機能をいかに正確に形として作っていくかは金型設計にかかっています。
単に他の担当者が作った基本的なデザインの金型を作るというだけでなく、アイデア通りに実現するために自分なりの創意工夫ができる人であることも重要です。
もちろん、良い製品を作るために責任感を持って取り組める姿勢も必要です。
必要な資格やスキルを身につけて金型設計士を目指してみよう
金型設計の仕事は、工場勤務の中でも重要な仕事の一つです。
金型を使う製品は日常にあふれており、なくてはならない重要な仕事といえます。
製品そのものの形状を作っていく大切な設計を行うことに、やりがいを感じる人は多いでしょう。
年収も十分といえるもので、責任を持って細かい作業をこなすのが好きな人に向いています。
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