電化製品などを作る工場勤務において欠かせない仕事の一つにはんだ付けという業務があります。
電化製品を正常に動作させるための土台である基板を作る大切な仕事です。
この記事では、はんだ付けとはどのような仕事なのか、未経験者でも始めることができるのか、どのような人に向いた仕事なのかなど、はんだ付けという仕事をさまざまな角度から紹介します。
はんだ付けとはどのような仕事なのか
日常生活を支えているさまざまな電子機器や電化製品は、電気がなければ動かすことができません。
電車や自動車、パソコン、テレビ、電子レンジなど、身近にある電気を必要とする機器を稼働させるために、はんだ付けの技術が必要不可欠です。
電子機器の内部には、基板と呼ばれる緑色の板が仕込まれています。
基板には多種多様な部品が取り付けられており、ほぼすべての電子機器や電化製品に内蔵されているといっても過言ではありませ
ん。
基板にさまざまな部品を取り付けるのがはんだ付けという仕事です。
はんだ付けとは、製品の表に出てはこないものの、電子機器や電化製品を作る土台であるといえます。
また、はんだ付けの良し悪しによって製品の性能は左右されてしまうのです。
基板には数えきれないほどの部品がはんだ付けされていますが、そのうちのたった1つでも接合に不備があった場合、出来上がった製品がうまく動作せず、不良品になってしまいます。
また、たった1つの接合不良によって製品が破損したり、場合によっては大惨事を引き起こしたりする可能性もあります。
はんだ付けの技術によって、製品の品質だけでなく安全性を保つことができるのです。
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はんだ付けはどのような製品に使われているのか
はんだ付けは、はんだと呼ばれている合金を熱で溶かして固めることにより、部品や基板を電気的に接合します。
大きなものでは電車や自動車から日常生活では欠かせない冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、パソコンやスマートフォンに至るまで、電気によって動かすことができるほぼすべての製品に使われている技術です。
製品によって使われている基板の大きさや形状は異なります。
しかし、基板にさまざまな部品を接合するはんだ付けという技術なしに、これらの製品が作りだされることはありません。
電子機器や電化製品の製造を支える根幹部分の仕事だといえるでしょう。
はんだ付けは未経験から始められスキルアップもできる仕事
はんだ付けは細かい作業を正確にこなすことが要求されるため、就業するためには特殊な技術が必要であると考える人もいるかもしれません。
しかし、未経験者でも応募を可能とする求人は数多く見られます。
コツをつかめば初心者からでも可能なだけでなく、経験を積むに従って技術が身に付けられる仕事です。
はんだ付けの仕事は、初心者でも取り組みやすい簡単なものから複雑な技術を必要とするものまで幅広くあります。
精密機器の場合は、顕微鏡を見ながら作業するケースも少なくありません。
多くの業務を経験することによって、より高度な技術を必要とする仕事を任されることにもつながるため、未経験から始めた人もスキルアップすることができます。
ひいては、一生続けていける仕事にすることも十分可能です。
はんだ付けの仕事内容や上手に行うためのコツ
はんだ付けで使われるはんだは、すず、銅、銀といった金属とフラックスと呼ばれる松脂から抽出された溶液から構成されています。
はんだの形状は3種類で、糸状で中心にフラックスが入ったヤニ入りはんだ、ペースト状になったソルダーペースト、棒はんだです。
ヤニ入りはんだは、はんだごてを用いたはんだ付けに使われ、ソルダーペーストや棒はんだは、一度に複数の電子部品を装着させるために基板にプリントする際に使われます。
オートメーション化されたはんだ付けも多用されているものの、細かい部品の接合には、はんだごてを用いて手動ではんだ付けを行うケースも少なくありません。
はんだごてを使う場合は、はんだごてを加熱してはんだを溶かし、電子部品や基板、配線を接合します。
はんだごてには電気式とコードレスでも使用できるガス式があり、先端の形もナイフ形や鉛筆型、マイナスドライバー型、円柱型など形状もさまざまです。
作業を行う際には、用いるはんだの形に合わせて先端を変えます。
はんだ付けを上手に行うためのコツは、温度と時間です。
約250度で3秒間行うのが良い方法だとされています。
適正な温度と時間ではんだ付けを行った場合、3~9ミクロンの合金層ができるのです。
これよりも合金層が薄ければ十分に接合されず、逆に厚ければ出来上がりがもろくなってしまいます。
部品の素材や形状によって最適な温度や時間などは異なるものの、仕事を進めていくうちに感覚として身に付けていくことが可能です。
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はんだ付けに関する資格にはどのようなものがあるのか
はんだ付けは資格がなくても業務を行うことができますが、資格があれば仕事の幅を広げられるため、よりよい待遇を期待できたり転職の際にも有利になったりする可能性があります。
はんだ付けに関する資格は、はんだ付け検定、電子機器組立て技能士、マイクロソルダリング技術資格の3種類です。
はんだ付け検定は、日本はんだ付け協会が行っている検定で、1級から3級まであります。
受験資格はないため、未経験者でも検定試験を受けることが可能です。
電子機器組立て技能士は、厚生労働省によって認定される国家資格の1つにあたり、特級および1~3級があります。
3級は受験資格がないため、初心者は3級を受験して合格すれば上位の級を目指していくのが一般的です。
マイクロソルダリング技術資格は、数センチもしくは数ミリ単位の細かい部品をはんだ付けするマイクロソルダリングという技術に関する資格となります。
一般社団法人日本溶接協会が行う検定試験です。
それぞれの資格ごとに受験資格が定められており、最初に受験することになるオペレータは、18歳以上で3カ月以上の実務経験が条件とされています。
関連記事:「はんだ付け検定って知ってた?はんだ付けの資格をご紹介!」
はんだ付けの工場勤務に向いている人のタイプ
はんだ付けの工場勤務では、細かい電子部品や配線などを緻密に接合していくことが求められます。
そのため、手先を使う作業が好きな人や器用な人には向いた仕事だといえるでしょう。
たとえば、プラモデルやビーズ作品を作ることを趣味にしていて普段からしばしば行っているような人には就業しやすい職業です。
また、はんだ付けの作業は工場内の仕事の中では力仕事と縁遠く、座っていてもできるため、手先を使う手芸や編み物を得意とする女性にも向いています。
はんだ付けの作業は、はんだごてを使って適切な温度、時間ではんだを接合しなければ、配線や基板が正常に動作しません。
また、はんだごては高温になるため、やけどをしないように注意しながら作業を行う必要があります。
そのため、慎重に仕事に取り組める人が向いているといえるでしょう。
そして、はんだ付けの仕事に限ったことではありませんが、ものづくりをするためには、コツコツと取り組むことが大切です。
与えられた仕事を納期までに確実に仕上げることを要求されます。
日々同じ作業を繰り返していける忍耐力の強さも必要です。
初心者のうちは簡単な作業を担当することになりますが、仕事の数をこなして経験を積んでいけば、だんだん難しい作業にも挑戦できるチャンスが増える可能性があります。
仕事に対する向上心のある人なら、スキルアップやより良い待遇を目指すことができるでしょう。
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未経験でも挑戦できキャリアアップも目指せるはんだ付けの仕事
はんだ付けは、さまざまな電子機器や電化製品などを正常に動かすための土台ともいえる基板を作る大切な仕事です。
細かい作業が多いことから緻密性や正確性が求められます。
未経験者でも働くことができますが、はんだ付けに関する資格もあるため、取得しておくとキャリアアップやより良い待遇につながることが期待できるでしょう。
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