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溶接作業で活躍したい!ガス溶接技能講習の試験内容や資格の難易度、合格率は?
- 投稿日:2019/08/28
- 更新日:2023/02/15
目次

こんにちは。工場・製造業求人サイト「ジョブコンプラス」の編集部です。
可燃性のガスや酸素を使った溶接や溶断は、建設や造船の工事現場などで必要とされる大切な作業です。
ただし、これらの作業を安全に遂行するためには、専門的な装置の使用や作業の方法を正しく行うことが求められます。
そのため、作業を行うにあたり、「ガス溶接技能講習」を修了することが必須です。
そこで、この記事では、ガス溶接技能講習の概要や試験の内容、気になる難易度などについて解説します。
ガス溶接技能講習の概要
ガス溶接の実務に携わるためには、ガス溶接技能講習を受ける必要があります。
労働安全衛生法で定められていることなので、ガス溶接を仕事にしたい場合は必ずガス溶接技能講習を受けるようにしましょう。
無資格者を作業に従事させた場合、使用者は6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金を科せられる恐れがあります。
ガス溶接技能者は、造船所や自動車工場、鉄工所などでニーズの高い資格です。
ロボット化が進んでいる工場もありますが、複雑な溶接作業をロボットが行うのは技術的に難しいため、熟練のガス溶接技能者は今後も現場で必要とされるでしょう。
ガス溶接技能講習の受講資格は特になく、誰でも受けることが可能です。
講習の受講費用は1万3000~2万2000円程度で、2日間にわたって安全衛生研修センターなどで実施されます。
カリキュラムの内容としては、学科講習が8時間あり、実技講習が5時間あります。
最後に修了試験が行われ、講習の内容が身に付いたかどうかを確認するという流れです。
そもそもガス溶接とは?
ガス溶接とは、アセチレンなどの可燃性ガスを使い、ガスの燃焼によって生じる熱で母材を溶かして接合する溶接法です。
他の方法に比べて溶接温度が低いため、薄いものや高温で割れやすいものの溶接に向いています。
また、溶接する部分が見やすく、溶接不良が起こりにくいという特徴があります。
ガス溶接のデメリットは、溶接温度が低い分、接合に時間がかかることです。
局部的に加熱するのが難しく、分厚いものの溶接にもあまり向いていません。
なお、ガス溶接と並んで一般的な溶接方法とされているのがアーク溶接です。
アーク溶接では電気を使って熱を発生させており、ガス溶接よりも溶接温度が高くなっています。
そのため、時間をかけずに素早く溶接ができるというメリットがあります。
また、ガス溶接のように熱が広範囲に広がらないので局部的な溶接が可能です。
ただし、アーク溶接では火花が生じるため、溶接部が見にくくなります。
さらに、感電などの災害が起こりやすい点には注意が必要です。
ところで、ガス溶接が具体的にどのような分野や製品で使われているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
ガス溶接は金属加工品全般に用いられており、身近な例でいえば、アクセサリーや表札、門扉、車庫などが挙げられます。
どんな問題が出る?ガス溶接技能講習における学科試験の内容とは
ガス溶接技能講習は労働安全衛生規則第83条及びガス溶接技能講習規程に基づいて行われる講習となっています。
2日間にかけて開催され、1日は学科、もう1日は実技についての講習を受けることが必須です。
また、学科においては講習の最後に試験を受けることが決まりとなっています。
学科試験で求められる内容は、その前に受ける学科講習から得る知識です。
学科講習には大きく3つの科目があり、1つ目の科目は溶接作業などの業務で使用する設備の構造や取扱方法に関する知識となっています。
この科目に対する受講時間は約4時間です。
加えて、2つ目として、作業で用いる可燃性ガスと酸素についての知識を約3時間かけて学びます。
3つ目は、関係法令の講習で、受講時間は約1時間です。
3つの講習を約8時間かけてすべて受けたら、1時間の学科試験により、きちんと学科講習の内容を理解できているかについての確認が行われます。
実技にも試験はある?ガス溶接技能講習での実技講習の内容
難易度は高いの?ガス溶接技能講習の合格率とは
ガス溶接技能講習の学科講習では最後に試験があり、学科試験における合格基準として、すべての得点総計が満点の60%以上という定めがあります。
さらに、各科目においても満点の40%以上を取ることが必須です。
ただし、事前に行われる講習を真面目に受け、内容をきちんと理解しておけば、試験内容自体は難しいものではありません。
また、実技講習は受講するだけで試験を受けることは不要です。
そのため、合格率について正式な公表はありませんが、受講者のほとんどの人が受かるとされていて、難易度としてはそれほど高くない資格となっています。
対策は必要?ガス溶接技能講習に受かるための方法
ガス溶接技能講習は難易度が高くないとされているものの、資格取得に向けた対策をしっかりと取っておきたいと考える人もいることでしょう。
基本的には、学科試験も実技講習も、きちんと講習を受けていれば合格は可能です。
そのため、1番重要な対策は、講義を真面目に受けることとなります。
特に、講義のなかで、講師が重要であると話したキーワードやポイントについては聞き逃さないようにチェックしておきましょう。
一方、実技講習では、実際の作業をその場で行うことが求められるため、講師の指示に従いながらリラックスして受けることが大切です。
また、即、実技となることに不安を覚える場合には、事前にガス溶接の作業の様子を見ることができる公開動画などを鑑賞して予習しておくとスムーズに実習に入りやすくなります。
仕事の幅を広げ、ステップアップを目指すことができるガス溶接技能講習!
ガス溶接技能講習で得ることができる知識や技術はさまざまな作業現場で求められているため、資格を取得しておくと仕事の幅を広めることができます。
また、溶接の資格にはほかにもさまざまなものがあるため、ガス溶接技能講習を始まりとして、更なるステップアップを目指すことも可能です。
工場などでモノづくりに深く関わり、専門的な知識を身に付けたいなら、ガス溶接技能講習の取得にチャレンジしてみるとよいでしょう。
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