警備の仕事は、直接的に人や財産の安全確保などの役に立てる仕事です。反面、事務職と比較した場合、事故やトラブルによってケガなどを負うリスクが高い職種でもあります。
警備の仕事の内容はさまざまで、施設警備業務を行う第1号業務、催し物会場での整理や道路交通誘導を行う第2号業務、さらに貴重品輸送などの第3号業務や身辺警護をする第4号業務などがあります。それぞれ特徴が違いますが、ここでは要人の身辺警護などを行う第4号業務について詳しくお伝えします。
☆第4号警備業務とは?
警備業務における第4号業務とは、要人などの身辺警護を行うもので、一般的にはボディーガードと呼ばれています。
警備対象者が、生命の危険や暴行を受ける危険またはその人が所持している財産が被害を受ける危険がある場合に、対象者の近くにいて警戒し、対象者とその財産を守るのが業務内容です。映画やドラマなどの影響で、テロなどの行為から警護対象者を守るというイメージを持っている人も多いようですが、自然災害や火災、交通事故などのリスクから対象者を守ることも含めて行われる身辺警護が第4号業務です。
この業務に携わる警備員は、トラブルが発生したときに素早く対象者を安全な場所に移動させ、被害を最小限にする必要があります。
☆身辺警護業務の仕事内容
警護対象者を守るのが第4号警備業務の目的ですが、具体的な仕事の内容についてもお伝えします。
身辺警護のポイントは、警護対象者のすぐ近くにいて守ることです。また、自宅やホテルなどの室内に警護対象者がいる場合は、部屋や玄関の外で警護をすることになります。民間の警備会社に第4号警備業務の依頼がくる場合は、社会的な地位が高い人や有名人などであるケースが多いといわれていますが、近年の傾向としては、ストーカーなどへの対処、子供の通学通園の見守り、さらには高齢者の警護など、要人だけでなく一般の生活者が警護対象となる依頼も増えてきているようです。
☆第4号警備業務を行う場合の注意点
第4号業務を高いレベルで遂行するためには、警備に関する十分な知識を有しているだけでなく、豊富な警備経験も求められます。経験が豊富であればトラブルが発生した場合でも、過去のトラブルに対処した経験から、落ち着いて対処できる可能性が高くなるでしょう。それでも、知識として注意すべきポイントを知っておくことは重要です。
例えば、トラブルが発生しやすいタイミングは、自宅などを出発するタイミングと到着タイミング、車両や船舶、列車などの乗り降りのタイミングなどであること、警護対象者だけでなく周辺に不審人物がいないか不審物がないかについても警戒すること、治安に関するニュースや地域情報などの情報収集を怠らないことなどが代表的な注意点としてあげられます。
☆警察が行う要人警護とはどう違う?
民間警備会社が提供するサービスである第4号業務は、SPと呼ばれている警察が行う身辺警護とどこが違うのでしょう?人が人を守るという点においては、両者は似ています。
しかし、大きな違いもあります。SPとはセキュリティーポリスの略で、身辺警護のプロである警察官が行う点がまず違います。そのためSPは、警察官としての権限を発動して対処できることが法律で認められています。場合によっては、警棒はもちろん拳銃の使用も求められるケースがありますし、車両の緊急走行などもできることになっています。
その点、民間の警備員が身辺警護をする場合は、金属性の警戒棒を携帯することはできますが、あくまで防御用としての使用が認められているだけです。それでも、高度な訓練を受けた上で蓄積したノウハウを駆使することによって警護の役目を果たすのが、民間警備会社が行う第4号警備業務なのです。
