工場の仕事では交代勤務が多いことが特徴の1つです。
24時間稼動している工場では夜勤になる可能性があります。
8時~17時、17時~1時というように部分的に深夜労働が含まれているケースもあるでしょう。
「人は夜に寝て昼に活動するようにできているので、夜勤の仕事はどうしても不健康になる」という考え方は医学的に証明されているわけではありません。
夜勤の仕事を長く続けていても健康を維持できている人もたくさんいます。
ここでは夜勤の仕事で重要になる睡眠をうまくとるためのポイントをご紹介いたします。
知っておきたい!夜勤のデメリットとは?
工場での夜勤を始める前に、夜勤のデメリットについて知っておくことも重要です。
夜勤のデメリットとしては、まず生活リズムが崩れやすいことが挙げられます。
夜勤では普段寝ていたはずの時間に働くことになり、体が慣れるまでに時間がかかります。
また、昼と夜の交代制でシフトをまわす職場も多く、生活リズムを整えるのが難しいでしょう。
次に、生活リズムの崩れは睡眠不足につながります。
自律神経の乱れなどによってうまく寝られなくなり、睡眠不足が続くと、ストレスの蓄積や集中力の低下などが起こります。
睡眠不足は仕事中の事故につながる恐れがあるだけでなく、精神障害に発展する恐れもあるのです。
そのため、夜勤でもしっかりと睡眠がとれるように対策をすることが大切です。
休日の睡眠のとり方がポイントになる?
工場の夜勤をはじめたばかりの人は仕事がある日は夜に眠れないため、休日にしっかりと夜に眠ろうとする傾向があります。
夜勤の仕事が続いていると夜に働いて昼に眠るという生活が続きますので、休日は夜にしっかりと睡眠をとろうと考えることは当然かもしれません。
しかし身体が睡眠を求めていないのに無理に夜に寝て昼に活動をするということはあまりおすすめできません。
夜勤の仕事を続けていると夜に活動をして昼に眠るというリズムが身体に刻まれていきますので、そのリズムに従って睡眠をとったほうがかえって身体への負担が少なくなると考えられます。
休日の夜にしっかりと睡眠をとることも時には良い効果をもたらすこともあるでしょう。
しかし昼に寝て夜に活動をするという生活リズムが刻まれている状態にあるときにはかえって負担になってしまう可能性があるので注意が必要です。
規則正しい生活習慣とは、必ずしも夜に眠ることではない?
仕事が20時~5時までであり、8時~16時まで睡眠をとるという生活を続けていたとします。
このような生活を続けていると、かえって8時~16時まで眠るという習慣を守ったほうが身体に負担がかからなくなっていきます。
夜勤の仕事をしている人は、休みの日に「ひさしぶりに夜に眠ろう」と考えて夜に睡眠をとることは多い傾向でしょう。
この場合でも、いつも寝ている8時くらいになったら少しだけ仮眠をとるようにしたりお昼の13時くらいにお昼寝をしてみたり、少しで良いので普段寝ている時間帯にも睡眠をとるようにしてみましょう。
規則正しい生活習慣とは夜にたっぷり睡眠をとって昼には太陽の光を浴びながら活動をすることというイメージを持っている人が多い傾向です。
実は決まった時間に寝て決まった時間に活動をするということを守っていれば夜勤の仕事でも規則正しい生活習慣をある程度は実践することができます。
アルコールやコーヒーはひかえる
工場で夜勤の仕事をしていると昼に眠ろうと思ってもなかなか眠れないというときがあります。
例えば、近所に幼稚園などがあると子どもの騒ぐ声が聞こえてきて、良質な睡眠がとれないと悩んでいる人もいるでしょう。
この場合は耳栓をつけて寝ることが1つの対策となります。
近所の人に夜勤で働いているということを伝えておくと、子ども達に騒ぐことをやめるように大人がうながしてくれる可能性もあります。
ほかにも、なかなか眠れないというときに、お酒を飲んで無理やり寝付こうとする人もいます。
これは短期的には効果があるものの長期的にはかえって健康を害してしまう可能性が高いです。
毎日アルコールに頼るようになるとアルコール依存状の危険性も出てきます。
また夜に眠たくなってしまうからといってコーヒーを飲むということも控えたほうが賢明です。
カフェインの効果が持続するのは個人差があり4~6時間程度といわれています。
人によっては長時間経過していても血液中にカフェインが少量残ってしまっており、良質な睡眠の妨げとなってしまうことがあるのです。
※工場夜勤の睡眠の取り方について詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください!
【夜勤明け × 睡眠】ぐっすり眠れる!?工場夜勤の睡眠のとり方
夜勤で寝れない人が気を付けたいNG習慣とは?
夜勤が終わった後で寝れなくなり、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この場合、寝る前の習慣が睡眠の質に影響を与えている可能性があります。
心当たりがある人は、まず習慣の改善を心がけるとよいでしょう。
夜勤をする人が気を付けたいNG習慣の一つが、寝る前にスマホなどの画面を見ることです。
スマホやパソコンなどの電子機器は画面からブルーライトを発しており、それを浴びることでメラトニンの分泌が抑えられます。
メラトニンとは、眠気を誘発してくれるホルモンのことです。
スムーズに眠りたければ、睡眠前はスマホなどを極力見ないようにしましょう。
朝日をたっぷり浴びたときも、スマホを見たときと同じようにメラトニンが分泌されにくくなります。
そのため、夜勤明けに朝日を浴びるのも睡眠のためにはよくありません。
その他、熱すぎる風呂に入ると交感神経が刺激されて眠りにくくなります。
また、就寝の直前に食事をとると消化器官が働きはじめ、眠りが浅くなるので気を付けましょう。
体を睡眠モードに切り替えることが大切
夜勤明けは無理に眠ろうとするのではなく、体を睡眠モードに切り替えるための習慣を実践するとよいでしょう。
寝る前の習慣を毎日実践して体に覚えさせれば、自然と入眠できるようになるはずです。
効果的な習慣として、蒸しタオルで目元を温める方法が挙げられます。
目元を温めると副交感神経が優位になるため、リラックス効果があるといわれています。
濡らしたタオルをレンジで30~40秒ほど温め、目の上にのせてみてください。
なお、温めすぎるとやけどする恐れがあるので気を付けましょう。
また、蒸しタオルを首の後ろにあてても同様のリラックス効果が得られます。
寝る前に、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかる方法も効果的です。
入浴することで、体の内部の温度である深部体温が一時的に上がります。
寝るときは深部体温が低いと睡眠の質が良くなりますが、深部体温には、温度が上がるとそれ以上に下げようとするという特徴があります。
入浴によって一時的に深部体温を上げることで、睡眠時には深部体温が通常よりも下がり、スムーズに眠れるようになるのです。
寝る前に本を読むのもおすすめの方法です。
このとき、ミステリーのように先が気になる本よりも、すでに読んだことがある本を選ぶとよいでしょう。
活字を目で追っていくうちに、自然と眠気が生じてくるはずです。
その他、軽い運動をする、日中はサングラスをかけるなど、日頃から質の良い睡眠をとるための対策を心がけてください。
休日はしっかりと遊び、体を疲れさせることも大切です。
最後の手段!病院で薬を処方してもらう
工場夜勤で働いている人は勤務形態が不規則なケースも多いため、少しでも健康状態に異常を感じたら病院へ行って診察を受けておくことをおすすめします。
内科や診療内科で眠れないということを相談すれば睡眠導入剤を処方してくれることもあるでしょう。
また、仕事をしている間に病院へ行っておかないと失業保険、傷病手当、障害年金などを受給するときに仕事が原因で病気になったということを証明できないことがあります。
特に障害年金については初診日の条件を満たしていないと下手をすれば一生障害年金の受給条件を満たさなくなってしまう可能性もあるので注意したいポイントです。
体調に少しでも異常を感じたら社会保険に加入している間に病院へ行って診察を受けておくことが重要といえます。
夜勤で寝れない人は睡眠をとるためのポイントを押さえよう!
多くの人は子どものころから明るい時間帯に活動をして夜には眠るという生活リズムを続けてきています。
そのため長年刻まれ続けた生活サイクルを変えるということはなかなか難しいと感じるでしょう。
しかし人間の身体には適応力が備わっているので、昼夜逆転の生活でも健康的な生活が可能です。
工場の夜勤でも、日ごろのリズムを崩さずにうまく睡眠の仕方についてポイントを押さえて健康を維持していきましょう。
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