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ティッシュやトイレットペーパーが作られる場所!製紙工場の仕事内容とは
- 投稿日:2020/04/07
- 更新日:2020/04/10
目次
普段何気なく使っているティッシュやトイレットペーパーは、紙工場で生産されてスーパーなどの店頭に並びます。
では、ティッシュやトイレットペーパーは、どのように作られているのでしょうか。
今回は、紙を作る工場で働きたい人に向けて、ティッシュやトイレットペーパーがどの工場でどのように作られているのか解説します。
ティッシュ・トイレットペーパーはどこで作られているの?
ティッシュやトイレットペーパーといった紙製品は、主に製紙工場で作られています。
製紙工場とは、その名の通り、紙を製造する工場のことです。
製紙工場では、主に木材を原料として紙を作っていますが、ドラッグストアなどで見かけるティッシュやティッシュペーパーの中には、古紙をリサイクルして作られた製品も少なくありません。
近年では、地球環境に配慮して、主に古紙を原料にして再生紙でティッシュやトイレットペーパーを製造している工場も増えています。
国内で流通しているティッシュやトイレットペーパーの多くは、日本の製紙工場で作られた国産の製品です。
製紙工場は日本全国にありますが、特に静岡県や愛知県、埼玉県は製紙産業が盛んな地域です。
なかでも、静岡は古くから和紙づくりが盛んなことや、富士山麓の豊富な水資源、さらに首都圏からも近いという地理的好条件が揃っているため、日本全国でも有数の製紙産業地帯として知られています。
ティッシュやトイレットペーパーって何からできているの?
ティッシュやトイレットペーパーの原材料は、主に木材です。
紙の製造工程では、まず最初に原料となる木材を細かいチップに加工し、それを溶かして繊維を取り出します。
こうやって取り出された繊維をパルプといい、それをシート状にして厚みをつけたり加工したりして紙が作られます。
ティッシュやトイレットペーパーも、このようにして製造されているのです。
パルプを作るための木材は、用途に応じて、繊維の長い針葉樹と繊維の短い広葉樹が使いわけられています。
鼻をかんだり、こぼした水を拭いたりすることのあるティッシュペーパーは、水分を含んでも破れにくくなるよう、原材料となるパルプも繊維の長い針葉樹が使われています。
これに対し、使用後は水に流すトイレットペーパーは、水に溶けやすくするため、より繊維の短い広葉樹が使われます。
このように、同じ紙製品でも原材料によって微妙な違いがあるのです。
また、リサイクルで回収された古紙も、ティッシュやトイレットペーパーの原材料として使われることがあります。
リサイクルで回収された古紙を使って作られた紙を再生紙といいます。
再生紙を作るために使われる古紙は、主にオフィスで廃棄になったコピー用紙や、使い捨ての牛乳パックなどです。
古紙は、すでに紙に加工された状態であるため、木材を原材料とするときのように繊維を抽出する必要はありません。
ですが、古紙に付着しているホッチキスや印刷用のインクなどを取り除いてからパルプに加工する必要があります。
ティッシュやトイレットペーパーの製造工程とは
古紙を原料として再生紙のティッシュやトイレットペーパーを製造するとき、まず行わなければならないのがパルパーという機械で原料の古紙を溶解し、異物を分離する作業です。
古紙にはさまざまな汚れやインクの色素が付着しています。
再生紙としてリサイクルするためには、そういった汚れやインクの色素を分離・分解する必要があるのです。
そのために使う機械をパルパーといいます。
パルパーの中に古紙と薬剤を入れてかき混ぜ、どろどろの状態に溶かすことで繊維からインクなどが剥がれやすくなります。
また、この段階で大きな異物を取り除きます。
次にスクリーンという装置を通過させることで、ゴミや細かなチリを取り除いていきます。
そのうえでさらに洗浄し、インクを浮かせて取り除き、漂白、殺菌していきます。
最後にもう一度念入りに洗えば繊維だけが残ります。
ここでようやく、異物分離と洗浄処理が終わります。
洗浄後すぐの再生パルプは濡れているため、まずは抄紙機(しょうしき)という網の上に乗せて乾燥させます。
こうして乾燥させた再生パルプを市場に出回っているようなティッシュやトイレットペーパーの形に加工していくのです。
たとえば、トイレットペーパーでは、ワインダーという大きなロールに巻き付けて、小巻の筒状の形にカットしたのち、ペーパーの表面に加工を施したり、切りやすいようにミシン目を付けたりするという流れです。
カットや加工をしたトイレットペーパーは包装され、各地に配送されることになります。
ティッシュやトイレットペーパーだけじゃない!製紙工場で作られるさまざまな紙製品
製紙工場で作られているのはティッシュやトイレットペーパーだけではありません。
ほかにも多くの紙製品が製造されています。
たとえば、主に書籍のカバーなどに使われるコート紙やレシート、またクラフト紙などといった紙製品です。
基本的に白い状態のティッシュやトイレットペーパーとは違い、コート紙には塗料が施されカラフルな点が特徴です。
コート紙は書籍のカバーだけではなく、本のカラーページ部分やカタログなどにも使われています。
また、スーパーやコンビニで買い物したときに受け取るレシートや領収書、あるいはファックスに使われるような感熱紙も製紙工場で作られています。
感熱紙は熱を加えることによって発色する加工がされています。
ほかにも、新聞用紙やクラフト紙なども製紙工場で作られています。
それぞれティッシュやトイレットペーパーとは異なる加工がされています。
新聞用紙では紙を薄く、かつ裏抜けしないように作らなければなりません。
一方、クラフト紙は手提げ袋や包装紙などに使われる紙です。
クラフトパルプという特殊なパルプを原料にして作られ、より丈夫で破れにくいという特徴を持っています。
主に古紙から作られる段ボール原紙、建材や壁紙に使われる不燃紙などを生産している製紙工場もあります。
単純作業が多い?ティッシュ・トイレットペーパー工場の仕事内容
ティッシュやトイレットペーパーを作る製紙工場では、機械を使って紙を製造しています。
ですから、工場スタッフの仕事内容も材料を機械の中に入れたり、できあがった製品に問題がないか調べたりするといった作業が基本になります。
また、製品をチェックするだけではなく、できあがった製品を所定の場所まで運ぶといった作業もあります。
一枚一枚では軽くても、大量の紙はかなり重くなるため、製品を運ぶ作業は力も要求される仕事です。
また、機械のメンテナンス作業や故障したときの緊急対応など、専門的な作業を任されることもあります。
工場内の製品の移動にはフォークリフトを使うことも多いため、製紙工場の求人ではフォークリフトの免許保有者が優遇されることもよくあります。
需要が安定していて安心!製紙工場で働くメリット
製紙工場の仕事内容は、単純な作業がメインです。
もちろん、大量の紙を運ぶこともあるため、力仕事は多くなりがちですが、特別なスキルがなくても働くことができるのはメリットのひとつでしょう。
フォークリフトの免許を持っていれば、活躍の場もより広がります。
また、ティッシュやトイレットペーパーは生活に欠かすことができない製品でもあります。
そうした日用品を生産している製紙工場は、安定して仕事があるという点も大きな強みといえます。
仕事は主に流れ作業で進んでいくため、コミュニケーション能力の優先度もそこまで高くない点も製紙工場の特徴です。
黙々と作業をこなすのが得意な人にとって、製紙工場は働きやすい環境を提供してくれる工場だといえるでしょう。
紙に興味が湧いてきたら!製紙工場で働いてみよう
ティッシュやトイレットペーパーがどう作られているのかわかれば、製紙工場で自分が働いている姿もより鮮明にイメージできるのではないでしょうか。
ティッシュやトイレットペーパーのほか、製紙工場ではさまざまな種類の紙が製造されています。
ただ、どの製紙工場でも基本的な仕事内容は変わりません。
紙に関する仕事に興味のある人のほか、単純に工場の仕事を探している人も、ぜひ製紙工場を検討してみてはいかがでしょうか。
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