春は花粉症、冬はインフルエンザ、また風邪をうつしたりうつされたりしないように、マスクを着ける機会はたくさんあります。
年間を通して需要が高いマスクを作る工場で働きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マスク工場の仕事内容を解説し、マスクについての基礎知識も合わせて紹介していきます。
衛生マスクには3つの種類がある
マスクは用途によって3つに分けられます。
「家庭用マスク」はドラッグストアなどでよく見られるもので、一般的には風邪や花粉対策などで使われます。
また、防寒や保湿などで顔を保護する役割もあり、用途はさまざまです。
さらに細かく見ていくと、家庭用マスクにもたくさんの種類があります。
たとえば、保温性と保湿性に優れているガーゼマスクや、花粉などの侵入を防いだり咳やくしゃみによって飛沫が飛散するのを防いだりする不織布を使ったプリーツ型のマスクなどが家庭用マスクの代表例です。
「産業用マスク」は主に作業員が粉塵などを吸い込まないように作られたものです。
一般的に顔の形にあうように立体的に作られていることが多く、長時間装着していても息苦しくないように考えられています。
産業用マスクは従事する仕事の種類や働く環境によって装着すべきタイプは異なるのが普通で、場合によっては顔面を全体的に覆うタイプを着けなければならないこともあるでしょう。
加えて、マスクの中央部分に排気弁があるなど、ほかの衛生マスクに比べると種類が豊富なのが特徴です。
「医療用マスク」は医療従事者が感染を防ぐことなどを目的として装着するものです。
診察をする際にも医療従事者が使用していることもありますが、多くの場合は外科手術をする場合などに使われます。
手術をする際に使われるマスクは特にサージカルマスクと呼ばれることもあります。
医療用マスクはプリーツ型をしており、ひも部分が家庭用とは異なる場合が多いです。
ドラッグストアなどで売られているマスクは「家庭用マスク」です。
家庭用マスクはその形状から3つの種類に分けることができます。
1つ目は「平面型マスク」で、これはガーゼマスクに多いタイプです。
ガーゼは形を一定に保つのが難しい素材のため、主に平面型で使用されることが多いのです。
2つ目のタイプ「プリーツ型マスク」は、前面がプリーツ状になっているため上下に伸び、比較的自由に形を変えられるのが特徴です。
伸ばせば顔にフィットするように作られていることから、会話をしていてもズレにくいというメリットがあります。
3つ目の「立体型マスク」タイプは、マスクの形状がはじめから立体的に作られており、装着したときに顔とマスクの間に空間ができます。
立体型の利点はズレにくく、マスクと前面と顔が直接接することが少ないため、口紅などが付きにくいことです。
マスクの構造や向きを知っておこう
一般的なマスクは、一見何の変哲もないものに見えるかもしれません。
しかし、実際は何枚もの層が重なってできており、最新の繊維技術が用いられています。
このような工夫の結果、細かな粉塵でも吸い込まないような構造になっているのです。
ガーゼマスクの場合、肌に直接触れる部分には肌触りの良い最高品質のガーゼが使われているのが普通です。
また、ガーゼとガーゼの間には、一般的に何層かのフィルターが入っています。
たとえば、あるマスクを外側から見ていくと、大きな粉塵などを除去するフィルター、小さな粉塵などを除去するフィルター、極小の粉塵などを除去するフィルターの3層構造になっており、これによってしっかりと粉塵などから保護してくれます。
さらに、マスクは鼻の部分にワイヤーが入っている製品が多く、鼻の形にフィットさせることで顔とマスクの間に極力隙間を作らないようにできるものもあります。
耳にかける部分には柔らかなウーリーゴムのひもが使われていることが多く、長時間着用していても耳に痛みを感じさせにくい工夫も施されています。
また、マスクの効果を高めるため、正しい向きでつけることも大切です。
プリーツマスクの場合、プリーツのひだが下向きになるほうが表(外)側です。
ひだが上向きだとそこに粉塵などがたまってしまうので注意しましょう。
また、より顔にフィットさせるため、マスクのひもが出ているほうが外側になります。
正しく装着し、マスクの効果を得られるようにしていきましょう。
マスクは何からできている?
マスクの材料として使われるのは、主にガーゼか不織布です。
不織布とは、読んで字のごとく繊維を織っていない布のことを指します。
繊維を織ると縦糸と横糸によって格子状になりますが、格子状になることで隙間ができてしまいます。
隙間がまったくなければ呼吸が苦しくなりますし、逆に隙間が大きかったり多かったりすると、マスクとしての効果はあまり期待できません。
不織布は化学的な処理などを施すことで繊維を織らずにバラバラの状態で接着しているため、適度な通気性を保ちつつ、格子状の隙間を作らないようになっています。
不織布は通気性に優れているうえ粒子捕集性にも優れているという、マスクとして理想的な素材です。
不織布はマスクのフィルター部分に使われるほか、紙おむつや生理用品といったものにも使用されています。
また、不織布は素材自体を固く頑丈にすることができるため、形を一定に保つことも可能です。
したがって、立体型マスクの素材としても広く見ることができるのです。
マスクの製造工程もチェック!
マスクの製造は、多くの工程が機械によって行われます。
まずはマスクの元となる不織布を裁断し、それをマスクの形になるように加工します。
このとき、何層も重ねあわせて形を作るのが普通です。
本体ができたらサイドにひも部分を取り付けますが、こちらは機械がやる場合と人の手で行う場合があります。
機械の種類によってはひもを付けたうえで、さらに梱包を行うことも可能です。
一方、人が製造に関わる場合は、全身を衛生作業用の作業服や作業帽で包み、さらにマスクや手袋を着用しながら行います。
マスクができたら1枚1枚人の目で検品を行い、問題がないようであれば梱包します。
マスク工場にはこんな仕事内容がある
マスク工場で働く場合、仕事内容としてはマスクの製造、あるいはマスクを作る機械の管理が挙げられます。
不織布を使ったマスクの場合、ほとんどの工程は機械を使って製造していきます。
ですので、機械で原料から不織布を作りそれをラインに流してマスク本体に仕上げる際に、機械を管理するオペレーターとしての仕事があります。
また、機械ではなく人の手で作業することが多い工程としては、ひも部分をマスク本体に取り付ける作業があります。
また、マスク工場の仕事内容には、原材料の管理やできあがったマスクに不備がないかの点検、梱包作業などもあります。
さらに、工場内にゴミや不衛生なものがないよう清掃を行ったり、できあがったマスクを倉庫に保管してブランドごとに管理したりする仕事も、マスク工場の大切な仕事のひとつです。
マスクは清潔な環境で作られる
マスクの製造では、製造環境を清潔に保つ必要があります。
製造はクリーンルームで行い、衛生作業用の作業服などを着用します。
クリーンルームにどのような設備が整っているかは各工場によって違いがありますが、たとえば虫の侵入を防ぐ防虫扉や専用の更衣室を設置していることが多いようです。
また、クリーンルームに入る手順を厳格に定めているのも一般的です。
入室前に必ず手を洗ったりエアシャワーでほこりなどを飛ばしたりしないと、入室が許可されないことが珍しくありません。
このように、徹底的な衛生管理を行うことで、マスクの安全性が保たれていると言えます。
マスクはもはや生活必需品!工場で働いてみよう
衛生に携わる仕事をしたかったり、工場の仕事に就きたいけれど体力に自信がなかったりする場合は、マスク工場という選択肢があるでしょう。
マスクの製造はどちらかと言えば肉体を使って働くものではなく、細かな作業や気配りなどが求められるものです。
これからますます需要が見込めるマスクの生産に、ぜひ携わってみてはいかがでしょうか。
▼他の記事をチェックしたい方はこちら!
関連記事:「女性も働きやすい!紙類を扱う工場のお仕事」
関連記事:「工場勤務でマスクが外せない!肌荒れ・ニキビの悪化を防ぐには?」
関連記事:「ティッシュやトイレットペーパーが作られる場所!製紙工場の仕事内容とは」
▼お仕事を探したい方はこちら!
紙・ダンボールの工場求人をチェック
