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工場のプレス加工とはどのような仕事?資格や平均年収まとめ


工場の仕事のひとつに「プレス加工」があります。プレス加工はひとりで黙々とこなすのが主で、集中して作業したい人に向いている仕事です。しかし、興味はあっても実際にはどのような仕事なのかわからない人もいるかもしれません。
  
ここでは、プレス加工とはどのような仕事なのか、平均的な年収や必要な資格などについて解説していきます。
  

 


プレス加工とはどのような仕事?




金属製品を製造するには強い力が必要で、プレス加工とは金属などの素材をプレス金型で挟んで圧力をかけ、さまざまな形状にしていく作業のことです。
  
さらに詳しく説明をすれば、単に形状を作るだけでなく、その形を完全な状態で定着させるまでがプレス加工の仕事に含まれます。
  
プレス加工の素材としては「薄鋼板」「ステンレス鋼」「アルミニウム合金」などが一般的です。
  
実は国内の製造工場で多いのがプレス加工で、日本の得意分野といってもいいでしょう。
  
日本の工場で製造されたプレス加工品は海外に輸出される製品にもよく用いられています。
  
  
プレス加工を行う工場が多いのは理由があります。
  
それは、さまざまな機器類の部品をはじめ、実際に生活するうえで使われている製品には金属製のものが種類豊富にあるからです。
  
そして、上述したように金属素材は強い圧力をかけないと設計通りに加工することができません。
  
さらに、どれを取っても正確な形状とサイズに仕上げることが重要であり、プレス加工は暮らしに欠かせない重要な仕事なのです。
  
プレス加工の仕事は、実際に行うのは機械の操作が主になります。
  
どのような製品を加工するかはそれぞれの工場で異なり、扱う機械も変わってきますが、集中して物を作りたい人に向いている仕事と言えるでしょう。
  
関連記事:「日本のモノづくりを支えるプレス工場の仕事内容とは?」
  

 


身の回りにあるプレス加工が使われている商品




プレス加工で作られている商品は身近にあふれています。
  
実際には工場によって製造する商品はさまざまに分かれますが、どのようなものがあるのかまとめてみましょう。
  
プレス加工が使われているもので最も目に入りやすい商品と言えばキッチン用品です。
  
たとえば「おろし金」やもんじゃ焼きなどに使う「へら」、マグカップやワインオープナーなどもプレス加工で作られています。
  
ほかにも「おたま」や「軽量スプーン」のような調理器具類もプレス加工が使われている商品です。
  
  
プレス加工は住宅建材などにもよく使われています。
  
ドアなどの建材のように多くは何らかの部品として組み込まれていますが「シャワーヘッド」や排水溝の「ゴミ受け網」など見える部分に利用されていることも多いです。
  
生活のなかで目にするものとしては、冷蔵庫などのドア部分、ポットや浴槽に鍋といった直接触れるものもたくさん造られています。
  
また、プレス加工で多いものには自動車部品も挙げられます。
  
このように、ステンレスをはじめとした金属でできている加工品の多くにプレス加工は利用されています。
  
周囲を見渡せばプレス加工で作られた製品がいかに充実しているかわかるでしょう。
  
プレス加工は生活に密接していてやりがいのある仕事と言えます。
  

 


プレス金型と加工にはどのような種類があるのか?




プレス加工にはプレス金型が欠かせません。
  
プレス加工に用いられるプレス金型と加工には「単発型」と「順送型」、そして「トランスファー型」といった主に3つの種類があります。
  
「単発型」とは、1種類の形状を加工するプレス金型のことです。
  
「単発型」は手作業が主になるうえに、一度に1種類の形状だけしか加工できないという性質上、製造効率がやや低いという特徴を持っています。
  
しかし、少数ロットの製品加工には重宝するプレス金型です。
  
また「単発型」のプレス金型を複数台用いることで作業効率を上げる場合もあります。
  
  
「順送型」は製品を大量に製造する際に使われるプレス金型のことです。
  
最も大きな特徴は、1つの金型で複数の製品加工が可能なことで、主にコンピューターで操作管理がされています。
  
「順送型」は設計や機械の管理なども含めるとコストは高くなりがちですが、そのぶん生産性だけでなく正確性を重視した製品に向いていると言えます。
  
大量生産を行う工場には欠かせないプレス金型です。
  
「順送型」はRPGやプログレと呼ばれることもあります。
  
  
「トランスファー型」も大量生産をするという意味では「順送型」と同じです。
  
しかし「順送型」が小型の製品に適しているのに対して「トランスファー型」は大型の製品が主であるという違いがあります。
  
そのため「順送型」に比べると生産性はやや劣るのも特徴のひとつです。
  
「トランスファー型」は通常、搬送機構が付いているため、1回のプレス加工が終了すると自動的に次の工程へと搬送されていきます。
  
「トランスファー型」はTRFという呼び方をされることもあります。
  
関連記事:「工場の仕事解説!プレス金型と加工の種類とは?」
  

 


プレスに使う機械の種類とは?




プレス加工に使用する機械には油圧式と機械式があります。
  
油圧式とは液圧を利用して圧力を加えますが、機械式の場合はモーターによって圧力を加えていきます。
  
プレス金型はモーターの回転を上下の動きに変える必要がありますが、それを行なっているのが2種類のクランクと呼ばれる部分です。
  
1つの場合はシングルクランクで、2つある場合にはダブルクランクと呼ばれています。
  
また、フレームの形状にも種類があり、アルファベットのCの形をしたC形のものや、4つの門形が設けられたストレートサイドフレームなどが一般的です。
  
ほかにも、角ガイド式、スライド式などパンチの動作をサポートする方式があります。
  
プレス加工で行う「せん断加工」「曲げ加工」「絞り加工」「鍛造加工」などには、これらの機械を用いています。
  
関連記事:「プレス工場で働きたい?押さえておくべきプレス機械の種類や特徴とは」
  

 


プレス工の平均的な年収はどれくらい?




働くうえで収入を判断材料に加えるのは重要なことです。
  
問題なく生計を立てるためには、仕事の内容に見合った対価を得ることは外せません。
  
そこで、厚生労働省が調査し発表している「賃金構造基本統計調査」からプレス加工に従事する者の年収について見ていきましょう。
  
2015年度の「賃金構造基本統計調査」によれば、プレス工全体の平均年収は423万7000円という結果が出ています。
  
単純に1カ月当たりで計算した場合は約35万円で、家族を養うことを考えても無理のない収入と言えるでしょう。
  
  
同調査から、一般サラリーマンを見た場合の平均年収は420万4000円ですから、プレス工のほうがやや上回ることになります。
  
男女別に見ていくと、男性が432万6000円で女性の場合は303万7000円という結果です。
  
もちろん、実際の年収は工場によって違いますし、勤務形態や勤続年数などさまざまな条件で異なります。
  
仕事として選ぶ場合には手当や休日なども考慮して選んだほうがいいでしょう。
  
しかし、日本の物づくりの中心とも言えるプレス加工というやりがいと面白さは、収入以上の価値を感じるかもしれません。
  

 


プレス加工に関連した資格の種類は?




プレス加工はさまざまな製品の部品として使われることが多く、それだけに正確であることが問われる作業です。
  
特に細かい部品として使われる場合、微細なズレがあるだけでも製品として成立しないこともあります。
  
このように、繊細なプレス加工の仕事をするための資格として挙げられるのは「金属プレス加工技能士」と「工場板金技能士」です。
  
「金属プレス加工技能士」には1級と2級のほかに特級があり、自分に合った技術レベルや実務経験に応じて取得できます。
  
  
「工場板金技能士」も同様で1級と2級、そして特級がありますが、未経験者でも取得可能な3級も用意されています。
  
まず3級に合格できれば、あとは実務経験を積むことで2級、1級と取得することは可能です。
  
「工場板金技能士」の試験には、プレス加工に使う素材や工場での加工といった基礎知識を学ぶことが必要なので、あらかじめ取得しておけば就職にも有利かもしれません。
  
さらにプレス加工の責任者を目指していくには、少しずつ経験を積みながら資格レベルを上げていくといいでしょう。
  
関連記事:「工場の安全管理責任者!プレス機械作業主任者の仕事内容とは」
  

 


プレス加工はやりがいと年収も十分な仕事のひとつ




プレス加工はさまざまな製品に関わるもので、日本の製造業の要と言ってもいいでしょう。
  
海外に輸出される製品の多くに利用されており、プレス加工で作られる製品の種類は多岐にわたります。
  
年収も生計を立てるうえで十分な額であり、やりがいも感じられる仕事と言えます。
  
まずは初心者からでも取得しやすい「工場板金技能士」の3級を目指し、経験を積みながら責任者を目指すことも可能です。
  


  
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