ボイラー技士とは、ボイラーを取り扱うのに必要な資格です。熱を発生させるボイラーは生活や産業に欠かせないものですが、間違った使い方をしてしまうと大事故につながりかねません。
そのため、大規模なものになるほど安全性の確保や正確な取扱いが必要になってきます。
ここでは、ボイラー技士の資格の種類や試験の難易度、合格率についてご紹介していきます。
ボイラー技士の試験は難しい?合格基準は?
ボイラーとは、燃料を燃やして熱を発生させ、その熱で水を温めたり、蒸発させたりするものです。
工場で使われるものというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、ビルやホテル、病院、温水プールや温泉施設といった身近な施設にもボイラーは欠かせません。
さまざまな種類があり、大規模なものでは火力発電所などもボイラーに含まれます。
ボイラーを取り扱うには、安全性を保つためにも専門の知識が必要不可欠です。
ボイラーを正しく取り扱うために設けられているのが「ボイラー技士」の資格なのです。
ボイラーを取り扱うには、小規模なものを除いて国家資格である「ボイラー技士」が必須です。
ボイラー技士には取得しやすい順に2級・1級・特級という3つの区分があり、2級の取得からスタートすることになります。
ボイラーはさまざまな施設で使われているものであり、ボイラー技士の資格は、ビルメンテナンスや設備管理の仕事につく際にも重要視されます。
取得しておくことで、転職やキャリアアップの際に有利になる可能性もあるでしょう。
一番取得しやすい2級があればすべてのボイラーを取り扱うことが可能ですが、「ボイラー取扱作業主任者」になるには級に応じた制限があります。
2級の場合は伝熱面積の合計が25平方メートル未満の場合に限られ、1級では25平方メートル以上500平方メートル未満の場合のみに限られます。
伝熱面積の合計が500平方メートル以上のボイラーの取扱作業主任者になれるのは、特級ボイラー技士のみです。
ボイラー技士の資格は、級ごとに試験があります。
試験科目はどの級でも「ボイラーの構造に関する知識」「ボイラーの取扱いに関する知識」「燃料及び燃焼に関する知識」「関係法令」の4つです。
そのため、ボイラーの種類や構造に関することから、燃料の種類、ボイラーの点検や清掃のしかた、労働安全衛生法など、多岐にわたって学ぶことになります。
合格基準はいずれの級でも「科目ごとの得点が40%以上、かつ合計点が60%」となっています。
まずは2級を目指そう!2級ボイラー技士の合格率と難易度は?
ボイラー技士になるには、まず2級の資格を取得することから始まります。
受験資格が不要な2級ボイラー技士は誰でも受験することができます。
2018年の間に実施された試験では、2万5601人が受験し、1万4297人が合格しました。
合格率は55.8%となっています。
2014年の統計からさかのぼって見てみても受験者数や合格率に大きな変化はなく、合格率は毎年55%から60%程度です。
そのため、数ある国家資格の中では比較的合格しやすい資格試験だといえるのではないでしょうか。
それぞれの科目から各10問が出題されます。
解答は選択式です。
さらに、実際に2級ボイラー技士免許を受けるには、試験の合格に加えボイラー実技講習を受ける必要があります。
2級の次は1級に挑戦!1級ボイラー技士の合格率と難易度は?
1級ボイラー技士の試験には、受験資格が設けられています。
2級の上位資格と位置づけられているため、2級ボイラー技士免許を持っている人であれば受験可能です。
2018年の間に実施された試験では5071人が受験し、2952人が合格しました。
合格率は58.2%となっています。
2級と比べると受験者数・合格者数ともに5分の1ほどですが、合格率に関していえばそれほど変わりません。
合格率は2013年の統計から見ても大きな変化はなく、毎年55%から60%程度です。
解答は選択式で、受験資格があるぶん入り口は狭いものの、比較的取得しやすい資格だといえるでしょう。
また、実際に1級ボイラー技士の免許を受けるためには、基本的にボイラーを取り扱う実務経験を積む必要があります。
ボイラーのエキスパート!特級ボイラー技士の合格率と難易度は?
ボイラーを取り扱うことができる資格のなかでもっとも難関といえるのは、特級ボイラー技士です。
受験資格が定められており、受験できるのは1級ボイラー技士の免許を持っている人などに限られます。
1級ボイラー技士の免許を受けるには実務経験が必要なため、そこから特級ボイラー技士を目指すのは、実際にボイラーを取り扱う仕事をしている人ということになるでしょう。
特級ボイラー技士は、2018年に行われた試験では474人が受験し、122人が合格しました。
合格率は25.7%と、2級や1級と比較するとかなり低いことが分かります。
2級や1級で出される問題は選択式ですが、特級では筆記や計算の問題も出されるため、難易度がはねあがります。
それぞれの科目から各6問が出題され、科目ごとの得点が40%以上、かつ合計点が60%で合格となります。
また、実際に免許を受けるためには試験に合格したうえで実務経験を積まなくてはなりません。
