クリーンルーム。食品工場で働くならぜひ知っておきたいキーワードのひとつです。
クリーンルームを設置する工場は多種多様な業界へと広がりをみせており、食品工場も例外ではありません。
クリーンルームのある工場は安心というイメージが世間的にも浸透しつつあります。
クリーンルームのある工場で作った食品とそうでない食品、どちらが信頼できるかと問われたら大抵の人が前者を選ぶでしょう。
ここではクリーンルームの概要、用途、ルールやマナーなどについて解説を行います。
食品工場にも必須?クリーンルームとは
クリーンルームとは空気が清浄されて綺麗な状態を維持している部屋のことを指します。
特殊な機械によって微粒子レベルで清浄度をコントロールしています。
清浄度とは汚れが無い清潔な状態の程度を表すものです。
洗浄度はクリーンルームの綺麗さを表現する言葉としてよく使われるので覚えておきましょう。
また、クリーンルーム内では供給されているものすべて、たとえば薬品や水などについても清浄度が保持されているのもポイントです。
必要に応じて温度、湿度など環境条件についての管理を行うこともあります。
特に工場などでは人や物の出入りが激しいので、しっかりと管理しなければ微生物や微粒子がすぐに増えてしまいます。
しかし、クリーンルームがあれば有害物質や微粒子の存在をブロックできますのでさまざまな分野で重宝されているのです。
主には2タイプ!クリーンルームの主な用途を知っておこう
クリーンルームの主な用途は大きく分けると2種類です。
まず工業用クリーンルームです。
電子部品はわずかな埃が回路に触れるだけで異常をきたす場合があります。
工業用クリーンルームでは埃が溜まって不良品や欠損品が発生することを防ぐために、常に空間を清浄しています。
半導体、デジタル家電、液晶、自動車塗装など工業用クリーンルームを利用しているメーカーは多岐に渡ります。
もうひとつはバイオクリーンルームです。食品工場はこちらのグループに該当します。
空気中には浮遊微生物が至るところに存在しています。
バイオクリーンルームでは、この微生物を大幅にカットすることが可能になっています。
手術室や医薬品の製造所もバイオクリーンルームの一種と言えるでしょう。
なぜ重要?食品工場でのクリーンルーム
食品工場でもクリーンルームが使用されることが増えてきていますが、それは何故でしょうか。
シンプルにいうと異物混入を防ぐのが目的です。
食品に細菌や虫などの異物が混入してしまうと、大勢の人に被害が及びます。
この手のトラブルは一度でも起きてしまうと、その会社の信用が下落するのは避けられませんし、工場での生産停止など多大な損害が予想されます。
食品工場では菓子類、穀類、調理食品で異物混入事故全体の50%ほどを占めるといわれています。
これらの食品工場で働いている人は特に注意が必要でしょう。
作業員のモラル向上やクリーン服の徹底である程度防げる面もありますが、やはりクリーンルームがあるほうが安心感は高まります。
消費者に安全な食品を届けるためにはクリーンルームが欠かせない存在になりつつあります。
クリーンルームはルールとマナーの徹底が肝要
クリーンルームでどんなにきれいな環境を用意したとしても、そこに出入りする人間が原因となってゴミや埃を発生させてしまうと意味が薄れてしまいます。
クリーンルームを設置するだけでなく、ルールやマナーを作業員にしっかり守ってもらう必要があります。
まず、クリーンルーム内に私服で入るのは絶対に禁止です。
基本的にはクリーンウエア(無塵衣)の着用が義務付けられています。
クリーンウエアは埃が出ない素材で製作されており、埃の透過を防ぐ特殊縫製が施されているのが一般的です。
クリーンウエアは適切に管理し、経時劣化や作業中による損傷を防ぐことも重要になります。
くしゃみやせきなども厳禁ですので、クリーンウエア着用時は可能な限り隙間ができないようにしましょう。
化粧品の使用も禁止されていますので、女性は注意してください。
これら基本的なルール以外にもクリーンルームは各々独自の決まりがありますので、しっかりと把握したうえで作業をしなければなりません。
クリーンルームの定義や役割を理解する、洗浄度を保持するためのルールを守る、この2点が成立することでクリーンルームは正常に機能すると心得ましょう。
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