福利厚生と聞くと、正社員の特権であるとイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかし、非正規社員が急増している影響などもあり、派遣社員でも正社員と同じ福利厚生を利用できるケースが増えてきました。派遣社員の福利厚生の利用は法律でも認められています。そのため基本的には、派遣社員は福利厚生を利用できると考えて問題ありません。
福利厚生にはさまざまな種類があり、会社によって内容が異なる場合も多いです。そこで今回は、派遣社員が利用できる福利厚生について紹介します。
☆社会保険への加入
福利厚生の中で特に利用したいと思うのは、社会保険ではないでしょうか。
正社員は入社と同時に社会保険に加入しますよね。雇用保険や労災保険、健康保険などに加入することによって、安心して働けるようになります。また加入していない場合、国民年金や国民健康保険料を自分で納付しなければなりません。
派遣社員も条件を満たしていれば、これらの社会保険に加入できます。
会社に手厚く保護されている正社員と異なる派遣社員にとって、社会保険に入ることで得られる安心感は非常に大きいでしょう。
ただし加入には雇用期間や所定労働時間、年齢などの条件があります。社会保険の種類ごとに条件が定められているので、加入したい場合は派遣会社に確認すると良いでしょう。
☆有給休暇の利用
派遣社員も体調不良や用事など、さまざまな理由で仕事を休まなければならないことがありますよね。
仕事を休むときは、派遣社員でも正社員と同様に有給休暇の制度を利用できます。雇用期間が始まってから半年が経っていて、欠勤が2割未満である場合に有給休暇を取得する権利を与えられます。それ以降毎年、勤務日数などから算定した日数分だけ、有給休暇が付与されるようになります。
最初に付与されるのは10日以上で最大で20日を超えますが、取得した有給休暇は2年で消滅するので注意しましょう。
有給休暇の取得方法は派遣先と派遣会社によって異なります。取得する権利はありますが、派遣先に迷惑をかけないように心がけることが大切です。派遣先で業務に支障がないことを確認してから、派遣会社に申請するとスムーズに取得できるでしょう。
☆さまざまな福利厚生
社会保険や有給休暇は多くの会社に共通する福利厚生です。一方で、会社によって異なる福利厚生も多く存在します。
たとえば保養施設を所有している会社の場合、無料で利用できることがあります。
提携しているスポーツジムの割引券をもらえたり、自社製品を格安で購入できたりするケースも多くあります。パソコンスキルや語学力などを向上させるための無料講習やオンライン学習を用意している会社もあります。
また成人病の予防指導やメンタルヘルスなど、万全の状態で働けるようにするための福利厚生を充実させている会社も少なくありません。
派遣社員も重要な労働力なので、このような福利厚生の利用を会社側から呼び掛ける場合も多くあるのです。
☆積極的に利用しよう!ただし配慮が必要
福利厚生は健全に働くために必要なものです。
今回紹介したように、派遣社員でも正社員と同レベルの福利厚生を利用できるようになってきました。派遣社員であるからといって、利用することをためらう必要はありません。派遣社員が心身を回復させたり、スキルアップを行ったりすることは、派遣先や派遣会社にとっても有益だからです。これまで福利厚生を利用できないと思っていた派遣社員は利用方法を確認してみると良いでしょう。
ただし権利だからといって自分本位に利用しすぎると、心象や人間関係が悪くなってしまうことがあります。必要以上に遠慮する必要はありませんが、周囲への配慮は忘れないようにしましょう。
