トラック運転手は、腰痛やヘルニアになりやすい職業です。
腰痛やヘルニアが悪化すると、仕事にも支障をきたしてしまいます。腰痛に悩まされているトラック運転手も少なくありません。
そこで、今回は「どうして腰痛になるのか」「どうすれば腰痛を防ぐことができるのか」について解説します。
さらに、腰痛になった場合に労災を受けることが可能なのかなどを紹介していきましょう。
腰痛はトラック運転手の職業病?
トラック運転手の仕事は、肉体労働です。
そのため、身体を壊してしまう人も少なくありません。
中でも多いのが、腰痛やヘルニアです。
その原因は主に「長時間、座りっぱなしで運転をする」「トラックの中に重い荷物を入れたり、外に出したりする」といったことが多いからです。
どちらの行為も、腰に負担をかけてしまいます。
そのため、どうしても痛めてしまいがちになるのです。
腰痛やヘルニアは、トラック運転手の職業病といってもいいでしょう。
トラック運転手が腰痛になる原因とは?
トラック運転手の場合、長い時間座ったまま運転しています。
しかも、事故を起こさないように運転に集中しているため、常に筋肉は緊張した状態です。
そのため、どうしても筋肉が凝り固まってしまいがちになるのです。
筋肉の中でも大腰筋というインナーマッスルが凝った状態になってしまうと、腰痛やヘルニアにつながってしまいます。
そのうえ、車内のクーラーで長時間身体を冷やしてしまえば、ますます大腰筋の凝りは進んでしまうのです。
さらに、トラック運転手の場合、車内に荷物を運んだり、逆に荷物を降ろしたりします。
大腰筋が凝り固まった状態で、腰に負担をかけると腰を痛めてしまう可能性が高まるでしょう。
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労災保険の対象となる腰痛とは?
腰痛が労災保険の対象となる場合があります。
厚生労働省では、腰を痛めやすい職業として、長距離のトラック運転手を挙げています。
国が労災だと認定する基準は2つです。
1つ目は、「災害性の要因によるもの」です。
たとえば、2人がかりでトラックの中の荷物を運んでいたとき、相手が手を離してしまったために、急激に負担がかかり腰を痛めてしまった場合などが当てはまります。
2つ目が「災害性の要因によらないもの」です。
たとえば、約3カ月以上同じ姿勢や同じ作業を行ったことで筋肉が疲労し、腰を痛めてしまった場合です。
また、約10年以上、重い荷物を運んでいたことで骨が変形し腰を痛めた場合も労災保険の対象となります。
労災保険を受ける場合は、申請書を出す必要があります。
労災保険指定の病院の場合は、給付請求書を病院に出すだけでOKです。
ただし、指定外の病院の場合は全国労働基準監督署に、病院の領収書と「療養補償給付たる療養の費用請求書_業務災害用(様式第7号(1))」を提出することになります。
関連記事:「トラック運転手として働くなら知っておきたい!ドライバーの労災はどこまで?」
腰痛を防ぐための対策とは?
対策としては、シートへの座り方を工夫することが大切です。
前のめりになって座っていると、腰に負担をかけてしまいます。
首と背筋をしっかり伸ばすようにして運転すれば、腰への負担が軽減されます。
その際、腹筋に少し力を入れて、お腹を引っ込めるように意識しましょう。
すると、自然と姿勢がよくなります。
さらに、腰と膝頭の位置は水平または膝頭が少し高い状態がベストです。
背筋が伸びた状態を保つには、シートの背もたれの角度も重要になってきます。
シートに深く腰掛けて、背筋をまっすぐ伸ばした状態に保てるシートの角度に調整します。
その際、ペダルに足を伸ばしたときに膝が伸びすぎないような位置にセットすることにも気をつけましょう。
そして、ハンドルの10時10分の位置に手を置きます。
ただし、自分の身体に合うようにシートを調整できない場合もあるのです。
「シートそのものを取り換える」という手もありますが、高くついてしまいます。
バスタオルやクッションなどやわらかいものを腰や首の後に置いて、調整するようにしましょう。
また、身体を冷やすことは、腰痛を悪化させる原因の一つです。
クーラーの温度調整には注意を払うようにしましょう。
腰痛やヘルニア対策をして快適に働こう
トラック運転手をしていると、仕事柄どうしても腰痛やヘルニアはつきものです。
しかし、ちょっと工夫することで腰痛を和らげたり、防いだりすることができます。
また、腰痛が労災保険の対象となる場合もあるのです。
労災として認められると、金銭的に負担が減ります。
快適な状態で長く働くためにも、腰痛になる前と後の対策を頭の中に入れておくようにしましょう。
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