警備基礎知識記事

警備員に欠かせない無線機!その機能と使用方法とは


警備業務では、無線機で警備員同士がこまめに連絡を取り合います。

例えば駐車場の警備をしているなら、自分の担当フロアが満車になったときに、他の警備メンバーにその情報を伝え、他フロアの空車状況を確認します。

このように警備業では重要な役割を果たす無線機ですが、どのような機能を持っているのか、どう使えば良いのかがわからなくて、求人に応募するのをためらっている方もいるかもしれません。
  
そこで、ここでは警備員が使っている無線機の種類や使い方の基本について説明していきます。
  




無線機は2種類を使い分けている




警備員が使用する無線機は大別すると2種類あって、警備の種類によって使い分けられています。
  
ひとつは特定小電力トランシーバー(特小)で、やりとりする相手が近い距離にいたり、見通しの良いところで警備をしたりする際に使用されます。
  
特小よりも電波の強い業務用無線機は、ビル街などの障害物が多いときや、複数のフロアの警備員が連絡を取り合う場合などに必要となります。
  
特小を使用するのに免許はいらず、誰でも使うことができます。
  
業務用無線機は総務省の総合通信局に申請して免許を取得しなければなりませんが、理由が業務のためなら申請は即受理されます。
  
無線機を扱う企業によっては、申請を代行してくれることもあります。
  
なお、免許を取得する際に試験はありません。
  






1号から4号まである警備内容




警備の仕事には4種類あります。
  
1号警備はガードマンという言葉で思い浮かべることが多い、ビルやテーマパークの警備など施設の安全を守る仕事をします。
  
2号警備は主に交通誘導を担います。
  
工事現場で旗や誘導灯を振って行っているのをよく見かけますが、大きなイベントでの人の誘導も重要な任務です。
  
3号警備は輸送車の警備を担当します。
  
現金輸送車や貴金属品を積んだ車といった、移動のときに盗難などに合うリスクが高いものを護衛するのです。
  
4号警備はボディーガードです。
  
守るべき人のそばに目立たないように付き添い、身辺警護をします。
  
警備といってもこのように内容が多岐にわたるので、無線機はその仕事に必要とされる条件によって使い分けられることになるのです。
  






特小と業務用はこう使われている




1号警備では、警護する範囲が狭い場合には特小を使用します。
  
人があまりいない開けた駐車場の警備なら、特小でもかなり遠くまで電波が届きます。
  
しかし範囲が何フロアにも渡る場合などは業務用無線機を使わなければなりません。
  
2号警備は、状況に合わせて特小と業務用無線機を使い分けます。
  
普段は特小で十分な距離でも、混雑がひどければ業務用無線が必要になることがあるのです。
  
外での警備では天気の急変もあるので、防水機能も重要になります。
  
業務用無線機には特小にはない、盗聴防止機能のあるデジタル業務無線機というものもあります。
  
3号警備や4号警備では、通信範囲が狭くても盗聴を防ぐためにデジタル業務無線機を使用することが多くなります。
  
また4号警備ではボディーガードをしていることがわからないように、無線機は盗聴防止機能付きの上に、スーツの下に忍ばせられる目立たないタイプでなければいけません。
  






無線機は相手のことを考えて使用する




無線機は、他の警備員と情報を共有し連携を取るために使います。
  
そこで無線機を使用する場合には、きちんと報告内容がお互い聞き取れるよう使い方を知っておかなければなりません。
  
警備の現場では、まず無線機のチャンネル合わせをします。
  
無線機は違う機種でもチャンネルが合っていれば通じるので、同じ業務を行っているメンバーだけでやり取りできるよう調整するのです。
  
話すときには、送信ボタンを押してから一呼吸置きます。
  
押してすぐに話し始めると、言葉の最初が聞き取れなくなるからです。
  
伝えられた相手は、その内容を復唱して確認します。
  
通信内容が特定の相手に向けたものであっても、そのチャンネルに合わせた無線機の所持者全員に内容は聞こえます。
  
誰かが話している最中に、緊急の連絡をしなければならない事態も発生するかもしれません。
  
そのため、ひとりがずっと話し続けるのは業務上好ましくないのです。
  
連絡する内容が長くなるときは、30秒ほど話したら数秒は間隔を開けるようにし、緊急連絡がある人が割り込めるようにするとよいでしょう。
  
また警備中は、連絡が来ても目の前の仕事を先にすませなければならず、すぐには受けられないときというのがあります。
  
その場合に連絡してきた人を待たせて回線を占領してしまうと、他のメンバーが困ります。
  
そこでそのようなときは一度その連絡を切って、後回しにしてもらうようにします。
  
そうすることによって、メンバーは別の連絡を行えるようになるのです。
  
警備業務では、報告と連絡を素早く的確に行うことが大切です。
  
無線機を状況に応じて使い分け、相手のことを考えて連絡することは、警備の質を高めることにもつながるのです。
  


  
  
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