「溶接」と聞くとどのような印象をお持ちになるでしょうか?取っ付きにくいイメージや、さらには長年の経験がなせる職人技というようなイメージをお持ちの方もいるかもしれません。もしプロ顔負けの完璧な品物を作ろうとすれば、当然知識や経験がかなり必要になってきます。
しかし、ある程度のレベルまでならば、そこまで難しいものではありません。そこで工場勤務をご検討されている方向けに溶接について、特にアーク溶接という溶接方法とそのコツについて書いていきたいと思います。
☆まずはいろいろな溶接方法を知ろう
アーク溶接について見ていく前に、まずはいろいろな溶接方法を知りましょう。溶接には「融接」「圧接」「ろう接」の3つがあります。「融接」は溶接しようとする母材のみ、もしくは溶加材と一緒に溶融金属を使って一度加熱し、これを冷やして固めるという溶接方法です。この際機械的圧力は加えません。「圧接」は「融接」と対照的に溶接時に機械的圧力を加える方法です。「ろう接」は溶接する母材よりも低い温度で融点をとる金属に熱を加え、ロウのようにして細い管上物体の間を液体が上昇する毛細管現象を利用し、接続面の間に行き渡らせて固める方法になります。今回ご紹介するアーク溶接はこの中の「融接」にあたります。
☆アーク溶接とはどのような溶接方法か
さて、溶接方法にもいろいろな方法があることがわかりました。では次にアーク溶接とはどのような溶接方法なのか見ていきましょう。
あたりを付けていただくためにイメージを最初にお伝えすると、テレビドラマで工場勤務の方がマスクをして火花を散らしながら金属に向かって何やらバチバチやっているアレです。もう少し説明を加えると、アーク溶接とは電流の熱を使って金属を溶かし溶接をする方法です。特徴としては高い強度で金属同士を接続することができるので、他の接続方法よりもその点優れています。しかしながらこのアーク溶接をする際には危険も伴うのできちんと準備することが肝要です。
☆準備するもの
ではいよいよ具体的な手順に入っていきましょう。実際の作業の話は最後にして、次は溶接時に必要なものを書いていきます。先ほども言ったように危険が伴うことは事実です。ですからこの準備の部分は怠らないようにしてください。必要なものは下記になります。
・アーク溶接機(これがないと始まりません)
・遮光マスク(溶接中の光から目を守ります)
・サングラス(作業中は常に付けておきましょう)
・ワイヤーブラシ(溶接で出たカスを落とすのに使います)
・ハンマー(溶接で出たカスを落とすのに使います)
・手袋とエプロン(怪我をしないようにするには必須です)
この中でも最初にあげたアーク溶接機は常にメンテナンスを心がけてください。
例えば使用中悪臭がしないか、正常に作動しているかなどをなるべく入念にチェックしておきます。これらを行うことで実際の作業もスムーズに行うことができるので、
普段からメンテナンスはきっちりと行うようにしましょう。
☆アーク溶接の作業とコツ
いよいよ最後に具体的なアーク溶接の作業とコツについて書いていきます。
先ほども言いましたがアーク溶接は電気で金属を熱して溶接を行います。
よってまずは電気の調節が重要になります。溶接棒を近づけながらゆっくりとその塩梅を確認して行います。電気が強すぎると金属に穴が空いてしまい、弱すぎるときちんと溶接できません。難しいように感じるかもしれませんが、この調節に気を使うのがうまくやるコツの一つです。それがうまくいったら次に気をつけるべきは溶接棒と金属の距離感です。
先ほど調節した電力が強くともあまり溶接棒を離しすぎては結局うまく溶接できませんし、
逆に電力が弱くともあまり溶接棒を近づけすぎるとこれまた金属側が溶けてしまいます。
よって電力の強さ同様、こちらの距離の塩梅も注意しないといけないポイントになります。
以上電力の強さ、溶接棒の距離感の2点を意識することがアーク溶接をうまくやるコツです。
いかがでしたでしょうか。今回はアーク溶接という溶接方法についてまとめてみました。
これを機にトライしてみようと思った方は、ぜひとも実際にやってみることをおすすめします。一番の勉強は何度かやってみて自分でコツを掴むことでしょう!
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