世界でも最先端と評価されている日本のプレス加工技術。
それだけに、多くの工場において必要不可欠な仕事のひとつです。
そんなプレス加工の仕事を担当することになったけれど、実際どのような流れになっているのか今ひとつよく分からないという人も多いかもしれません。
そこで今回はプレスブレーキを使って金属加工をする際の作業の流れや気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
また、プレス加工にはさまざまな資格があり、それらを取得しておくとキャリアアップにつながります。
そんなプレス加工に関する資格についても紹介しましょう。
そもそもプレスブレーキとはどんな機械?
プレスブレーキはプレス機械のひとつで、薄板の鋼板やアルミ板を加工する際に使用する機械です。
「ブレーキ」や「ベンダー」と呼ばれることもあります。
このプレスブレーキには油圧式のものと機械式のものの2種類がありますが、ほとんどの工場で使用されているのは油圧式プレスブレーキです。
プレスブレーキは金属を曲げる際に欠かせないもので、上下の金型で金属をプレスすることによって曲げ加工を行います。
上部の金型をオス金型やパンチと呼び、下部の金型をメス金型やダイと呼びます。
メス金型に上下するオス金型を押し込むことによって加工するというわけです。
この曲げ加工の精度によって、その後の工程における溶接組立のし易さや完成度が大きく変わります。
それだけ重要な工程だといえるでしょう。
プレスブレーキの作業を行う前の準備
プレスブレーキの作業を行う際には、まず目的の曲げ作業に合ったメス金型を選択する必要があります。
メス金型にはV溝と呼ばれるさまざまな形の溝があり、その形状によって曲げ方を変えることができます。
メス金型を選んだら、下部台座へセットします。
その後に、メス金型のV溝にぴったりとオス金型の先端が合うようにしてオス金型をセットしましょう。
オス金型にもいろいろな種類があり、目的に沿ったものを選ぶ必要があります。
オス金型をセットしたら、メス金型の上に加工を行う板材を置きます。
板材表面にオス金型の刃部先端を近づけてみて、曲げ線を合わせましょう。
より高い精度で位置を設定したい場合にはバックゲージと呼ばれるストッパーを利用するのがおすすめです。
準備が終わったら、曲げ過ぎてしまわないようにまずは予備曲げを行いましょう。
実際に作業をしてみよう!
曲げ加工を行う場合には、まず対象物をメス型の90度の当てに沿うようにセットします。
次に足元にあるフットペダルを踏みながら、オス型との位置を調整しましょう。
位置が定まったら、今度はフットペダルを踏んだまま機械の横にあるペダルを少しずつ時計回りに回していきます。
ペダルを時計回りに回すとメス型が少しずつ上昇していきますので、対象物がプレスされて徐々に曲げられていきます。
この曲げ加工はさまざまな角度にすることができるほか、対象物もスチール板のような平たいものから丸棒までさまざまな形状のものを加工することができます。
注意するべきポイントとしてはスプリングバックが挙げられるでしょう。
スプリングバックとは材料を曲げたときに元に戻ってしまう現象やその力のことです。
実際に曲げ加工を行ってもこのスプリングバックでの戻りがあることをある程度想定して作業することが大切です。
資格を取得してキャリアアップを目指そう!
プレスブレーキを始めとしたプレス加工にはさまざまな資格があります。
たとえば、実務経験や技術レベルに合わせて取得できる資格として挙げられるのが「金属プレス加工技能士」や「工場板金技能士」です。
「金属プレス加工技能士」は特級から1級、2級まで、「工場板金技能士」は特級から1級、2級、3級までがあります。
初心者はまず「工場板金技能士」の3級の資格を取得するとよいでしょう。
また、5年以上の実務経験を積むと各都道府県の労働基準協会が実施している「プレス機械作業主任者技能講習」を受講することができます。
この講習を修了することで事業者からプレス機械作業主任者に選ばれることができます。
プレス機械を5台以上所有している工場は必ずプレス機械作業主任者を置かなければならないという決まりがありますので、講習を修了してこの資格を持っていれば昇給などの可能性が広がるでしょう。
プレス加工はものづくりに欠かせない技術のひとつです。
熟練の技術者になることで、昇進や転職に有利となるでしょう。
まずはしっかり基本を覚え、仕事をマスターしましょう。
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