重いものを運搬する設備がある工場では、玉掛作業は必ずあるものです。そのため、玉掛技能者の資格を持っているととても重宝されます。思い切って、玉掛技能者の資格を取ってみませんか。その資格の概要と取得の仕方について紹介します。
☆玉掛技能者の資格とは?仕事にはどのように生かせる?
玉掛技能者は、荷重1トン以上の揚貨装置やクレーン、デリック、移動式クレーンなどの玉掛作業を行う技能者を認定する国家試験です。玉掛作業とは、クレーンなどに物を掛け外しする作業のことで、積み荷の重さが重くなるほど作業の危険性が増し、確実な技術が問われます。
この資格を有している人は、荷物にふさわしい吊具の選定、荷物を吊り下げる時の重心の調整、ワイヤーなどの用具の損傷の有無の確認などの安全管理、クレーン運転手との吊り上げ合図の確認技術、荷物吊り上げの手順、荷物の安全な誘導などの技術を有していることになります。
クレーンなどの重い荷物を吊り上げる設備のある工場や建築現場などでは必ず必要な人材となるため、この資格を持っていると重宝されます。この資格は講習と実技演習および修了試験を受けることで取ることができ、合格率は約95%以上と取得しやすい資格の一つです。
☆勉強するにはどうすれば良い?
この資格を取るにあたり、事前に勉強することはあまりありません。強いてあげれば講習中に真剣に講師の話を聞いておくことと、実技演習では積極的に参加して玉掛についての練習を納得いくまで行うことくらいではないでしょうか。
自信がなく事前に勉強をしたいのであれば、中央労働災害防止協会の発行する“玉掛作業”という書籍や、“玉掛・クレーンなどの災害防止(安全確認ポケットブック)”、仙台建設労務管理研究会の発行している“建設業におけるワイヤーロープ・ベルトスリング等がわかる基礎知識”などの書籍が販売されていますので、事前に目を通しておくと良いかもしれません。
また、実技演習対策としては、もし職場で玉掛業務をしている場を見られるのであれば、じっくりと観察してみるのも良いかもしれません。玉掛業務は簡単なように見えて、いろいろな細かい手順を踏みながら行われています。その手順を参考にさせてもらうと良いでしょう。
☆資格を取得するのに条件はあるの?
玉掛技能者の資格を取得するために必要な条件は、18歳以上であることくらいで、他には経験や学歴などが問われることはありません。年齢制限さえ満たしていれば誰でもが挑戦できる資格です。
ただし、クレーン・デリック運転士免許や揚貨装置運転士免許、クレーン運転士免許、移動式クレーン運転士免許を持っている人や、小型移動式クレーン運転技能講習か床上操作式クレーン運転技能講習を受けた経験のある人は、学科講習が数時間免除になります。また、実務経験などでも講習時間が異なる場合がありますので、あらかじめ労働技能講習協会に問い合わせておくのがおすすめです。
☆どうやったら資格が取れるの?
玉掛技能者の資格を取るためには、まず一般社団法人労働技能講習協会に申し込みを行う必要があります。申し込みはインターネットから行えます。
講習は東京と静岡で行っていますが、東京は毎月行われています。静岡では平成28年度は5月に2回、8月・10・11・2月に各1回開催されます。講習は3日にわたり開催され、1日目と2日目が学科講習で3日目が実技講習です。2日目の最後には筆記の修了試験が行われ、3日目の最後には実技の修了試験が行われます。
学科の講習はクレーンなどに関する知識が1時間、クレーンなどの玉掛の方法が7時間、クレーンなどの玉掛に必要な力学に関する知識が3時間、各種関連法令に関する知識が1時間となります。実技講習については、クレーンなどの運転のための合図について1時間、クレーンなどの玉掛実技演習が6時間です。
会場は、東京地区であると学科は港区田町、実技は江戸川区篠崎で行われ、静岡地区については富士宮市・御殿場市・伊豆市などさまざまなところで行われます。
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