営業用トラックドライバーは、環境への配慮およびコスト削減などの社会的動機を反映して、今後はますます需要が高まるとされている仕事です。今回は、営業用トラックの定義から営業用トラックドライバーの給料・年収までを紹介します。
特に、年収に差がつくキャリアアップの方法や会社選びの目安について、くわしく解説していきましょう。
営業用トラックの定義と将来性
トラックには、自家用トラックと営業用トラックの2種類があります。
自家用トラックとは自分の貨物を輸送するトラックのことで、ナンバープレートは白です。
それに対して、営業用トラックとは、トラック運送事業者が車両のオーナーであり、顧客など他者の貨物を有償で輸送するもので、ナンバープレートは緑色となります。
2012年の統計によれば、日本国内のトラック登録台数は757万台で、そのうち自家用トラックが621万台、営業用トラックが136万台です。
数だけみれば営業用トラックは少数ですが、稼働効率の指標となる「実働1日1車当たり輸送トンキロ」でみた場合、営業用トラックの稼働効率は自家用トラックのおよそ10倍となっています。
環境負荷や消費エネルギーの削減、およびトラック積載率を向上させる目的から、今後は自家用トラックから営業用トラックへの転換が進んでいくようです。
営業用トラック(事業用トラック)と自家用トラックの違いは?ドライバーとしての仕事内容は?
トラックのナンバープレートは緑と白で何が違うの?
営業用トラックドライバーの平均年収は?
2017年の統計によれば、営業用トラックドライバーの平均年収は414万6300円となっています(男女合計の平均値)。
ちなみに、男性ドライバーの平均年収が418万5900円であることに対して、女性ドライバーの平均年収は326万7700円です。
なお、労働時間や超過実労働時間は、男女間で大きな差はありません。
しかし、勤続年数が男性ドライバーは10.3年であるのに対し、女性ドライバーは7.1年と短くなっています。
そして、1カ月の給料の平均額や平均賞与の金額をみると、男女差が大きいです。
つまり、男性ドライバーと比較すれば女性ドライバーに肉体的なハンデがあって作業効率が異なることや、経験の差によって実績が異なることが、同じ営業用トラックドライバーでも男女で給料・年収に大きく差がつく原因でしょう。
営業用トラックドライバーの年収推移は?
2010年から2017年の統計資料によると、営業用トラックドライバーの平均年収と平均賞与は、全体的な傾向としては下がっています。
しかし、1カ月当たりの給料でみると、それほど大きな減額はありません。
一方、労働時間や超過実労働時間は数時間ほど減少していることと同時に、勤続年数がやや短く、そして、平均年齢が3~4歳下がっています。
ですから、能力や労働時間に対する年収は、ほぼ据え置きといって良いでしょう。
ちなみに、女性ドライバーの場合は、年収・月収・賞与額のいずれも上昇傾向であり、かつ、若年化・労働時間減少の傾向があります。
つまり、営業トラックドライバーにおいては、実績が少ない新人ドライバーや女性ドライバーが効率的に稼げるようになってきているといえるでしょう。
年収は勤務する会社の事業量や年齢によって違う!
2017年の統計資料によれば、事業量が増えるほど年収も上がる傾向があります。
たとえば、従業員数が10~99人程度で事業量の小さいトラック運送事業者に勤務する営業用トラックドライバーの平均年収は、375万9700円です。
それに対して、従業員数が100~999人の会社に勤務するドライバーの平均年収は377万8800円、さらに、従業員数が1000人以上といった事業量が大きい会社に勤務しているドライバーの平均年収は481万6200円となっています。
つまり、勤務する会社によって平均年収に103万7400円の差が生じるということです。
また、上記のデータは男女を合わせた数値ですが、男性ドライバーだけでみると、会社の事業量による年収の差はさらに大きくなります。
従業員数が10~99人の会社に勤務するドライバーの平均年収が377万2900円、従業員数が1000人以上の会社に勤務するドライバーの平均年収が488万5800円 なので、差額は111万2900円です。
ちなみに、女性ドライバーだけでみた場合、従業員数が10~99人の会社に勤務するドライバーの平均年収は316万9300円、従業員数1000人以上の会社に勤務しているドライバーの平均年収は368万2200円で、両者の差額は51万2900円となります。
それから、平均年収は年齢によっても変動するものです。
男性ドライバーのデータしか計上されていませんが、たとえば、最も年収が高いのは45~49歳の450万9200円となっています。
逆に、最も年収が低いのは65~69歳の315万200円です。
このデータから、20~30代くらいに営業用トラックドライバーになって経験を積み重ねていけば、40代くらいで大きく稼げるといえるでしょう。
また、体力が落ちてくる年代の60代後半になれば他の年代ほど稼げないとはいえ、300万円台の年収を維持できることもわかります。
営業用トラックドライバーは、女性や高齢者でもけっこう稼ぐことができますが、20~30代から始めて長く勤め、経験と実績を積むのがベストです。
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