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長距離タクシーはどこまでならOK?制約はあるのか徹底解説!
- 投稿日:2017/11/26
- 更新日:2021/09/07
目次
タクシーの利用者は基本的に短・中距離を選択することが多いですが、まれに県を複数またぐほどの長距離を利用するお客様もいます。長距離の利用は確実にお金が稼げるためタクシードライバーにとってメリットがたくさんあります。
しかし、際限なくどこまでもお客様を乗せていけるわけではないので、タクシーでお客様を乗せられる限度を知っておくことはとても重要です。
今回は、タクシードライバーが知っておきたい長距離運転について詳しく解説していきます。
長距離だとタクシードライバーは乗車を断ることが可能
基本的にタクシーは乗車拒否はできず、特別な場合を除く乗車拒否は違法となります。
しかし、お客様の目的地があまりにも遠い場合にはドライバーが乗車拒否をすることが可能です。
タクシー会社が所属しているエリアや会社の方針、個人タクシーなどによって異なりますが、営業地区の境界線から50キロメートル以上離れた場所が目的地の場合は、乗車を断ることができるとされています。
乗車拒否にはさまざまな理由が考えられます。
そのひとつに、あまりにも目的地が遠いとドライバーの労働時間が超過してしまう可能性があります。
長時間労働はドライバーとお客様の安全をおびやかすほか、1台の車を2人のドライバーが交代して使用している場合は時間内に戻れないともう一方のドライバーに迷惑をかける恐れもあります。(※1)
※1[excite]タクシーはどこまでも乗せてくれるのか?
https://www.excite.co.jp/News/bit/E1227677918459.html
地域によっては乗務距離の限度が決まっていることも
タクシーのルールはエリアごとに異なります。
関東運輸局では、タクシーを出庫してから帰庫するまでの乗務距離が365キロメートルまでと決められています。
これには首都高を除く高速道路は含まれていません。
また、近畿運輸局が管轄する大阪・京都・神戸の指定された区域では350キロメートルまでとなっています。
もしもすでにドライバーが1日の乗務で360キロメートルを走っているならば、長距離の乗車は規則上無理です。
しかし、今まさに今日の乗務を始めたばかりの別のドライバーが運転するタクシーならば、長距離運転が可能なケースがあります。
タクシーの運転に関しては決まりがあるため、タクシードライバーの気持ちだけでは長距離運転はできないことを覚えておくと良いでしょう。(※1)
長距離タクシーでかかるコスト
長距離でタクシーを利用する際には、遠距離割引が使用できることがあります。
割引される金額はエリアやタクシー会社によって異なりますが、東京や大阪などの大都市では9000円を超える分の金額が10%割引になります。(※2)
一方で、地方都市の札幌では5000円を超えた分の30%が割引されるなど、地域によって大きく異なります。(※3)
長距離でタクシーを利用すると高速道路や有料道路を使用する可能性が高くなりますが、高速料金などはもちろん運賃と別途にお客様が負担しなければなりません。
気になるのは帰りの分の高速道路代ですが、営業区域の境界線から50キロメートルを超えた長距離の場合、お客様がそのタクシーに乗らなくても高速代金を支払う必要があります。(※1)
※2[Weblio]遠距離割引
https://www.excite.co.jp/News/bit/E1227677918459.html
※3[金星自動車株式会社]運賃・料金情報
http://kinsei-group.jp/fare/
長距離運転時タクシードライバーが注意しておきたいこと
長距離のお客様はタクシードライバーにとってとてもありがたい存在ですが、長距離運転時にはいくつか気をつけておきたいこともあります。
営業区域から遠く離れた場所ではお客様を乗せることができないため、長距離のお客様を降ろした後はまっすぐ営業区域まで戻らなければなりません。
そのため、帰りは単に運転するだけでお金を稼ぐことができません。
長距離のお客様を乗せるときは決められた時間までにきちんと帰社できるかを逆算することも必要です。
その際は時間を多少多めにとって計算しましょう。
長距離になると、途中で自分の知らない道を走る可能性が高くなります。
慣れていない道の運転はいつもより時間がかかるため、その分も計算に入れることを忘れないでください。
タクシードライバーは基本的にお客様を乗車拒否することはできませんが、乗務距離や乗務時間などの関係で断らなければならないことがあります。
判断の多くは現場のタクシードライバーの裁量に任せられるので、ドライバーはルールを理解したうえで決めることが重要です。
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