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トラックのさまざまな用途を支えるシャーシの合理的な構造とは?|ドライバーマガジン
- 投稿日:2017/09/26
- 更新日:2021/09/07
目次

トラックやダンプカー、タンクローリーなどが走っているところを見ると、まったく種類の異なる車両に見えてしまいがちです。
しかし運転席後部の装備を外してみると、実はすべて同じ車両だったことに気づくということがあります。
これは同じトラックの後ろの部分だけ、それぞれの用途に合わせた部品を取り付けて使うことが行われているからです。
このようなことを可能にしているのがトラックの「シャーシ」と呼ばれる構造です。
今回はトラックのシャーシについて説明していきます。
シャーシこそがトラックの本体
トラックはシャーシとボディという大きな2つの構造によってできています。
そしてシャーシはトラックを走らせるために必要な構造部品の集まりです。
そのうち、ボディをはじめとするトラックのすべての部品を取り付けるフレームが最も中心的な構造となっています。
このフレームに運転室(キャブ)やエンジン、トランスミッションやサスペンションが取り付けられシャーシ全体が完成するのです。
このシャーシにバン(箱型荷台)やダンプ、ミキサーや平ボディなど、用途に合わせた装備(架装)を装着することで普段私たちがみているさまざまな車両となります。
通常トラックメーカーは平ボディのような汎用性の高いものを除き、架装のないシャーシの状態でトラックを出荷します。
このシャーシに別の架装メーカーが多様な装備を搭載することによって、さまざまな用途に対応しているのです。
シャーシの構造詳細
トラックのシャーシの構造を具体的にみていきましょう。
まずフレームは2本の縦材に数本の横材を組み合わせた、はしごのようにみえる部品です。
このフレームの上に荷台が乗せられ荷物の全重量はこのフレームにかかることになります。
他には運転席のある箱であるキャブがあります。
キャブにはヘッドライトなどが付けられ、トラックの顔となっている部分です。
このキャブの前方か床下のいずれかにエンジンが配置されます。
動力伝達装置であるクラッチ、トランスミッションなどの配置場所はエンジンの後部です。
そしてトランスミッションから出た動力はプロペラシャフトでリダクションギヤとディファレンシャルギヤと呼ばれる部分に伝えられます。
またフレームの下には路面からの振動を吸収するサスペンションがあり、その下にタイヤが取り付けられています。
これらのすべての構造それぞれはフレームに装着されています。
このようにトラックのシャーシはトラックを走らせるために必要な構造の集合体なのです。
トラックの背骨はフレーム
このシャーシの中でもフレームと呼ばれる部分は特にトラック特有の構造です。
フレームは2本の縦材と数本の横材を組み合わせたもので、トラックから架装を外して上からみると長いはしごのようにみえます。
意外にもフレームの幅は狭く車幅の3分の1ほどしかありませんが、車体全体を支える役割を担うとともに、すべての部品が装着されるトラックの背骨とも言える部分です。
そのため、このフレームのことを「フレームシャーシ」や単に「シャーシ」と呼んだりすることもあります。
このようにフレームはトラックにとって非常に重要な存在なので十分な強度が求められます。
しかし反面衝突時の衝撃を吸収するためにはうまくつぶれるように作らなければなりません。
さらにトラックにおいてはフレームの上の架装が作業スペースになるため、できるだけ広くて使いやすい架装の取り付けが可能になるようにフレームの形状も設計されています。
そのためフレームはトラックメーカーが日々改良を重ね、高度な技術を集めた部品となっています。
架装によるトラックの変身を支えるシャーシ
フレームを中心としたトラックのシャーシがトラックメーカーによって組み立てられた後、架装メーカー(ボディメーカー)に送られて装備が取り付けられてトラックが完成します。
ちなみに完成したシャーシは自走してボディメーカーに行くことができます。
このように街中でも良くみかける保冷バンや冷凍バンのようなトラックやダンプは共通のシャーシで作られています。
また、さまざまなニーズを受けて作られるクレーンや消防車などの特殊な車両を支えているのも共通のシャーシです。
特別な強度を必要とする装備に関しては専用のシャーシをトラックメーカーとボディメーカーの共同で別途設計製造する場合もあります。
また装備が老朽化しても架装だけを交換すれば良いことはトラックの経済性を支えるシャーシのもうひとつの役割だと言えるでしょう。
トラックのシャーシはバラエティに富んだ架装との組み合わせによってさまざまな機能を実現する極めて合理的な構造といえます。
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