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タクシードライバーが最低限知っておきたい料金メーターの仕組み
- 投稿日:2017/08/28
- 更新日:2021/09/07
目次

タクシードライバーをしている人は、乗客から料金メーターについて不満を言われた経験はありませんか。
乗客は料金メーターの細かな仕組みを知らないので、停車中に料金が上がるのをおかしいと思ったり、利益を得るため不正に料金を吊り上げたりしているのではないかと疑いの目を持つ人もいるかもしれません。
今回は、そんな利用者の疑いの目にタクシードライバーとしてしっかり答えられるよう、タクシーの料金メーターがどのような仕組みで運用されているのか改めて確認しましょう。
タイヤの1回転あたりの距離と回転数で運賃が算出される
タクシーの料金メーターは「計量法」という法律に基づいて作られています。
タクシーで計量法といってもピンとこないかもしれませんが、タクシーの料金メーターは水道や電気、ガスなどと同様の仕組みであり、使用量、つまり走行距離によって料金を徴収します。
料金メーターはタイヤが1回転することで走る距離があらかじめ計算されており、これにタイヤの回転数をかけることで距離に応じた運賃が自動的に算出される仕組みとなっています。
ただし、例外として速度が10km以下になると時間距離併用制運賃に切り替わり、目的地までの道路が渋滞したり、利用者の都合によってタクシーを待たせたりした場合は、一定の時間ごとに料金が加算されていきます。
年に一度点検に合格しないといけない
タクシーには料金メーターの設置が法律で義務付けられており、メーターは計量法によって年に1回、正しく作動するのか点検を受けなければなりません。
点検は全国で指定された計量検定所で行われており、検査を受けるタクシーはローラー型の専用検査機の上に駆動するタイヤを乗せて、走行状態にします。
駆動させたタイヤから検出された走行距離と料金メーターが正しく連動、表示されているかを1台1台チェックし、検査に合格した料金メーターは、見えやすい場所に証印とメーターの有効期限が入った鉛の封がされます。
メーターが検査を受けていなかったり、有効期限を過ぎてしまったりすると、タクシー事業者を管轄する都道府県などの取り締まりによって営業ができなくなります。
タクシーの料金メーターに個体差はあるのか
タクシーの料金メーターには、それぞれ個体差があるのではないかと疑問を持つ人もいるでしょう。
計量検定所による料金メーター点検は厳密に行われるため、メーターの個体差は限りなくゼロに近いとされています。
ただし、冬場の凍結対策としてノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに履き替えて、タイヤが微妙に大きくなったり小さくなったりすることで、誤差が生じてしまうかもしれないと思う人もいるかもしれません。
タクシーの料金メーター検査では、タイヤのサイズや空気圧などにおいて細かな指定があるので、走行中に少し空気圧が減る、タイヤが少しすり減る程度なら公差の範囲として認められるでしょう。
しかし、大きさが異なるタイヤへと交換するなど、意図的な不正があった場合は計量法違反に問われる可能性があります。
料金メーターの技術進化と事前確定運賃実験が与える影響
タクシーの料金メーターは、時代とともに進化を遂げています。
かつて料金メーターは、ギアと連動して料金が上がる機械式でしたが、1989年の消費税が導入されたのをきっかけに、複雑な計算に対応できるよう電子式となりました。
また、道路運送法改正によってタクシーの新規参入が自由化されると、メーカーは各社のニーズに合わせたメーターを開発するようになりました。
運転手の高齢化が進む業界に合わせて、誰もが操作できるよう簡素な作りにしたり、お客の側からも運賃の加算が一目で理解できるようカウントダウン方式にしたりと、メーカーの工夫が反映されています。
一方、国土交通省はスマホの配車アプリを使い、乗車前に運賃が事前確定するサービスの実証実験が2017年8〜10月上旬の間に東京都の一部地域で行い、料金メーターの仕組みを超えた新たな活用が注目を浴びています。
ユーザーにとってもわかりやすい料金体系であり、事業者にとっても利用頻度が高くなることを期待しての実験ですが、定額制の普及が進むようなことがあれば、料金メーターそのもののあり方も議論される日がくるかもしれません。
タクシードライバーの人は、旧来の料金の仕組みだけでなく、料金メーターとともに進化する業界の動向に注視しながら業務に励んでいきましょう。
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