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玉掛けにはどのような資格がいる?取得方法や作業内容まとめ


大型車のドライバーとして働いていると、「玉掛け」という作業が業務に含まれていることもあります。

玉掛けは誰でもできる作業ではないため、決められた手続きを踏まなくてはなりません。

ドライバーとしての幅を増やすためにも、資格を持っておくのもよいでしょう。

この記事では、玉掛けの詳細や講習を修了するまでの流れについて解説します。
  




玉掛けとは?どのような場所で何のために行う作業なのか





■荷をクレーンにかける作業
  
工事や建設の現場では、大きな物体を運ぶ際にクレーンを用います。
  
クレーンにはフックがついており、そこに荷をかけて移動させるのです。
  
フックをかけたり取り外したりする作業全般が「玉掛け」です。
  
玉掛けは現場勤務の従業員が行うほか、荷物を運んできたドライバーが任されるケースも少なくありません。
  
そのため、特に大型車のドライバーは玉掛けができると重宝されます。
  
  
■玉掛けに必要な意識
  
玉掛けが正しく行われていない場合、フックが外れてしまい荷物をスムーズに運ぶことができません。
  
より危険なのは、移動中に荷がフックから外れてしまうことです。
  
下に人や機材があると、大事故につながりかねません。
  
玉掛けを行う際には、安全への配慮と周囲を見渡す視野が必要です。
  
また、玉掛けはチームワークの要素も含んでいる作業です。
  
玉掛けを行うドライバーとクレーンオペレーターの意識がずれてしまうと、ミスを犯すこともあるのです。
  
また、周りに声をかけないまま玉掛けするのも危険です。
  
他の作業員と協力しながら作業を進めていく気持ちが、玉掛けには求められるのです。
  






玉掛けを行うには資格が必要!どこで取得をするのか




実際に玉掛けを行えるのは有資格者のみです。
  
そのため、玉掛けを任せられる職場を目指すなら、事前に資格を取得しておかなくてはなりません。
  
資格内容は玉掛けの種類によって変わります。
  
まず、吊り上げ制限荷重1t以上の玉掛けを行うなら、「玉掛け技能講習」を受けることが必須です。
  
そのうえで、「技能講習修了証」を交付してもらいます。
  
制限荷重1t未満の玉掛けを行うためにも、技能講習は外せません。
  
そのうえで、「特別講習修了証」が必要です。
  
なお会場は、講習会に申し込んだ後で指定されます。
  






玉掛けと一緒に取得しておきたい!持っておくと有利な資格一覧




資格取得には12時間の学科と7時間の実技が義務付けられています。
  
逆をいえば、それだけ講習を受けておかないと危険な作業だともいえます。
  
ただし、すでに他の資格を取得しておくと講習時間が大幅に免除される決まりになっています。
  
また、ドライバーがクレーン関係の免許を持っておくと、就職後できる仕事の種類が広がります。
  
採用する側としても、優先的に雇いたくなる人材といえます。
  
以下の免許がある人は、事前に講習協会へと申請しておきましょう。
  
  
■クレーン・デリック運転士免許
  
現場でクレーンやデリックを操縦するために必要な免許です。
  
すでに講習を通し、玉掛け作業で重要となる力学や技術の知識を得ているとみなされます。
  
そのため、玉掛けの講習は一部免除されます。
  
  
■移動式クレーン運転士免許
  
吊り上げ荷重5t以上の荷物をクレーンで運ぶために求められる免許です。
  
18歳以上であれば誰でも取得可能で、難易度もそれほど高くありません。
  
この免許でも、講習中に玉掛けと関連する項目が登場します。
  
  
■床上または小型移動式クレーン運転技能講習
  
天井クレーンや橋形クレーンなど、床上で運転するクレーンに関する講習です。
  
また、荷物と一緒にオペレーターが移動するのも特徴です。
  
クレーンを操る際には玉掛け作業が発生するので、講習でも項目が取り入れられています。
  
  
■クレーン運転業務特別教育
  
吊り上げ荷重が5t未満のクレーンや、5t以上の跨線テルハを運転するときに受ける教育です。
  
  
■フォークリフト運転技能講習
  
倉庫で操縦するフォークリフトも、玉掛け作業が発生することはあります。
  
併せて取得しておくと便利な資格です。
  
  
■関連作業を補助した経験
  
すでに玉掛け作業と関係の深い作業に従事していた経験がある場合も、講習は一部免除されます。
  
具体的には、クレーンの運転や玉掛けのサポートを6カ月以上続けていたケースです。
  






玉掛け技能講習の取得方法は?費用はどれくらいになるのか





■筆記と実技試験がある
  
1t未満の玉掛けは特別講習、1t以上なら技能講習を受けることになります。
  
いずれの講習も修了ためには、筆記と実技の試験に合格しなくてはなりません。
  
いずれも、規定の講習時間を満たした段階で2~4日かけて実施されます。
  
筆記試験も実技試験も、合格の目安は全体の6割を正解することで合格とされています。
  
合格ラインは相対的なものではなく、点数を獲得できた全員が合格になるルールです。
  
そもそも玉掛け技能講習は不合格者を作るためではなく、合格をサポートする内容になっているので難易度はそれほど高くありません。
  
真面目に講習を受けていれば、合格はそれほど難しくありません。
  
もしも不合格だとしても、5割以上正解していれば再試験に挑めます。
  
  
■一発合格をするつもりで
  
つまずく可能性がやや高いのは実技試験です。
  
筆記試験と違い、実技試験は教官との相性が非常に重要だからです。
  
もしも教官が厳格な人間であれば、ささいなミスも大きく減点するでしょう。
  
一度手順を間違えただけで即不合格になることも珍しくありません。
  
一方、優しい教官だとやり直しがきくこともあるようです。
  
ただ、確実に合格を目指すなら教官のタイプに関係なく点数を稼げるだけの技能を身につける必要があります。
  
一発合格するつもりで講習に取り組むことが大切です。
  
なお、講習の費用はコースにもよるものの、2万~3万円ほどです。
  






玉掛けの作業方法は?種類によって手順も変わる




一言で玉掛けといっても、その種類はいろいろです。
  
以下、それぞれの作業方法を説明します。
  
  
■目掛け
  
もっとも頻繁に行われている作業方法です。
  
クレーンのフックにワイヤーロープのアイをかけ、荷を吊り上げます。
  
荷物によっては複数のワイヤーを用いることもあります。
  
ただし、その場合は複数のロープの長さを均等にしないとバランスが保たれません。
  
左右対称の荷物でないと目掛けを採用するのは困難です。
  
  
■半掛け
  
ワイヤーのアイをフックにかけない方法です。
  
荷の側に吊り手があるなら、比較的簡単に玉掛けを行えます。
  
なお、使用するロープの数は2、4、6本のいずれかです。
  
ただし、重心がアンバランスな荷物に対しては効果がありません。
  
  
■あだ巻き掛け
  
ワイヤーロープをフックに巻き付けて荷物を吊り上げます。
  
ロープを固定しやすいメリットがあるものの、ワイヤーに癖がつきやすくなります。
  
  
■目通し
  
アイにアイが2つ折りした部分を通し、荷物を絞っていく手法です。
  
複数の荷物を吊り上げるのに向いています。
  
ただ、ロープの耐久力がやや弱くなります。
  






玉掛けの注意点は?安全な吊り方を覚えておこう




気を抜いて作業してしまうと、玉掛けで事故を起こす可能性は高くなります。
  
現場のルールを守りながら、以下の注意点を踏まえて玉掛けを行いましょう。
  
  
■合図は大きく分かりやすく
  
玉掛け作業では、ドライバーとクレーンオペレーターが身振り手振りで合図を送り合います。
  
また、合図には周囲に作業状況を知らせる意図も含まれています。
  
合図が小さいと意図が伝わりにくいので、大きく分かりやすく動きましょう。
  
  
■巻き上げ下げとジブ上げ下げを意識する
  
玉掛けが終わると、クレーンはワイヤーを巻いて荷物を巻き下げます。
  
また、クレーンの腕であるジブをオペレーターに上げ下げしてもらうことで、作業を円滑に行えるでしょう。
  
巻きの上げ下げ、ジブの上げ下げの合図を確認しておけば、安全かつスムーズに仕事をこなせるはずです。
  
  
■危険を感じたら停止
  
少しでも玉掛けに違和感を覚えたら、オペレーターに停止の合図を出します。
  
わずかな気のゆるみが重大な事故につながることもあります。
  
停止の判断は素早く、明確に下しましょう。
  






玉掛けができるドライバーになって仕事の幅を広げる




重い荷物を運ぶドライバーは、玉掛けも求められていることが珍しくありません。
  
就職活動で「玉掛けの講習を修了している」と伝えられればかなり有利です。
  
現場で安全に作業を行うためにも、玉掛けの知識は非常に重要です。
  
また、玉掛けについては職場ごとにルール、合図が異なるので働き始める前に確認を忘れず行いましょう。
  


  
  
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