トラックのエアタンクはなんのためにあるのかご存知ですか。エアタンクがなければ、トラックは止まることができず、大事故になる危険性があります。
つまり、安全に運転するためには、エアタンクはなくてはならないものなのです。
他にも、エアタンクはさまざまな重要な役割をしています。
今回は、エアタンクの役割や自分で行える点検方法、容量について紹介します。
トラックのエアタンクはどんなもの?
トラックのエアタンクとは、空気をためておく装置のことをいいます。
大型トラックの場合、重すぎるので人間の力だけではブレーキを踏んでも止めることができません。
そこで、ブレーキを踏む力を空気圧で倍増させます。
他にも、HAS(ヒルスタートエイド)という坂道発進時のブレーキシステム制御など、空気圧でトラックのさまざまな機能を動かしているのです。
つまり、エアタンクに空気がたまっていないとトラックを止めることは不可能になります。
そのため、エンジン始動時や走行中など、エアタンクの空気が不足した際には大きな警告音が鳴る仕組みになっているのです。
ブレーキを助けるエアタンク!点検方法は?
トラックにとってエアタンクは安全に運転するための大切なもの。
エアタンクの空気が不足すれば警告音が鳴りますが、定期的な点検が必要です。
エアタンクの点検方法はとても簡単なので、命を守るためにもきちんと行いましょう。
初めに、水分がエアタンクにたまっていないかをチェックします。
エアドライヤーが装着されているので、本来は水が排出されることはありません。
しかし、エアタンクの中で水蒸気が発生し、凝縮して出てきた凝水(ぎょうすい)がたまる場合があります。
凝水がたまっている場合は、エアタンクの下にあるドレンコックレバーを引くことで水分を排出することが可能です。
水を排出した後は、ドレンコックからエア漏れがないかどうかのチェックを忘れずに行いましょう。
もしも、大量の水が出てきた場合や、ドレンコックからエア漏れを発見した場合は整備工場での点検が必要です。
大量に凝水が出る場合は、エアドライヤー内にある乾燥剤が劣化している可能性があります。
また、エアタンク上部にあるエアコックの点検も必要です。
エアコックとは、タンク内の空気の流れる量を調節する開閉弁のことであり、問題があるとブレーキが利かなくなる恐れがあります。
事故を未然に防ぐため、エアタンクの点検も怠らないように注意しましょう。
ブレーキだけじゃない!エアサスペンションやトランスミッションにも使われるエアタンク
トラックのエアタンクは、ブレーキだけでなくエアサスペンションやトランスミッションも空気圧を使って動かしています。
エアサスペンションとは、空気圧により車高調整を行うものです。
また、トランスミッションとは変速機のことをいいます。
トランスミッションを切り換えるためには、圧縮された高圧の空気が必要です。
ドライバーがトランスミッションのレバーを切り換えることで、エアタンクの補助によりギヤを動かす仕組みになっています。
エアサスペンションやトランスミッションにうまく空気を送るため、血管のような空気の通り道がトラックにはたくさん設置されているのです。
そのさまざまな装置に送る空気をためておく場所が、エアタンクとなっています。
エアタンクの容量は車種によって異なる!
トラックの車種により、エアタンクの容量や数はそれぞれ異なります。
エアタンクは、スペースに限りがあるので容量以上の空気を積むことができません。
そのため、ひとつのエアタンクの中を2、3部屋と仕切ります。
エアタンクを仕切ることにより、サスペンションやブレーキなど必要な装置にそれぞれつなぐことが可能です。
1台のトラックに多くのエアタンクを積むこともできないため、仕切ることで軽量化と省スペース化が考えられています。
また、エアタンクには強度や大きさによって、規制があるため使用時には注意が必要です。
さらに、エアタンクの空気がなくなったときや、漏れたときは組み込まれている安全装置により事故を未然に防ぐことが可能になります。
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