比較的簡単に事業が開始できるといわれているのが黒ナンバー(貨物自動車運送事業)です。
他の運送業と異なり、税金が安いことや取得のハードルが低いことから、個人事業者も多いのが特徴です。事業が軌道に乗れば、一般貨物自動車以上の売上を得ることも十分可能といえるでしょう。
そこで、黒ナンバー取得に必要な要件を営業所や車庫、車両や運送約款などに分けて解説します。
黒ナンバー取得要件その1:営業所と休憩・睡眠施設
営業所と休憩・睡眠施設の要件は、まず、黒ナンバー車両を駐車している車庫から半径2km以内にあることです。
「適切な使用権限を有している」「建築基準法・農地法などの要件を満たしている」などが必要になります。
また、営業所と休憩・睡眠施設を設置できる場所は、都市計画法上の市街化調整区域以外です。
市街化調整区域にある場合、建物を事務所として利用できると定められた場所であることが条件です。
休憩・睡眠施設については、「乗務員が有効に利用できる適切な施設」という条件があります。
そのため、常識的に考えて人が休憩・睡眠を取れないような施設は使用できません。
これらの条件を満たしていれば、自宅を営業所と休憩・睡眠施設として登録する方法も可能です。
適切な使用権限があればよいので、持ち家であっても賃貸マンションやアパートなどであってもかまいません。
黒ナンバー取得のメリットとして事業が始めやすいといわれるのは、こうした事情もあります。
個人事業としても取り組みやすいビジネスといえるでしょう。
黒ナンバー取得要件その2:車庫・車両・車両数
車庫にも要件が定められています。
営業所と休憩・睡眠施設の要件でも述べましたが、車庫は営業所・休憩・睡眠施設から半径2km以内にあることが条件です。
ただし、半径2km以内となっているものの、営業所と車庫は原則として併設することが望ましいとされています。
車庫には、事業に使用するすべての車を駐車できるスペースが必要です。
「適切な使用権限を有している」「屋根付き車庫の場合は市街化調整区域以外に設置する」「農地法や建築基準法などの法律を守っている」なども要件です。
車両に関しては、軽霊柩自動車や軽普通自動車(二輪の自動車を除く)、二輪の自動車(排気量125cc以上)という要件があります。
これらの車両において車検証上の用途を「貨物」として登録しておくことも必要です。
車両数の要件は1台以上です。

黒ナンバー取得要件その3:運送約款・管理体制
黒ナンバーを取得するには、運送約款・管理体制を整備しておく必要があります。
運送約款は 荷主の正当な利益を害さない内容であることが要件です。
たとえば、利用料や運賃などを利用者にわかりやすく明記し、事業者の責任範囲なども記述しておく必要があります。
また、黒ナンバーは旅客運送が対象外のため、運送約款に旅客運送を目的としない旨を書いておくことも必要です。
なお、国土交通省の大臣が定めた標準約款を使用することを届出書に記載すれば、別途、運送約款を提出する必要はありません。
管理体制の要件は、軽貨物自動車運送事業を適切に行うための管理体制が整っていることです。
なお、他の運送事業においては運行管理者や整備管理者の確保が求められることがありますが、黒ナンバーにおいては、このような人員が必要ありません。
黒ナンバー取得要件その4:損害賠償能力
損害賠償能力についても要件が定められています。
自動車損害賠償保障法に基づいた責任保険または責任共済に加入する計画を持っていることが必要です。
また、自賠責保険や自動車任意保険に加入するなど、一般自動車損害保険の締結をしており、十分な損害賠償能力があることも要件です。
黒ナンバー取得のハードルは高くない
黒ナンバー取得(貨物運送業登録)のためには、営業所と休憩・睡眠施設や車庫・車両・車両数の要件を満たすことが必要です。
また、運送約款・管理体制を整備し、損害賠償能力があることも示さなければなりません。
黒ナンバー取得の難易度は比較的低く、個人事業として始めることも十分可能です。
各要件を熟知して、黒ナンバー取得の準備を進めていきましょう。
▼他の記事をチェックしたい方はこちら!
軽貨物トラックのドライバーになりたい!特徴やメリットは?
運転手になりたい?軽貨物配送ドライバーの仕事と給料をチェック
少ない資金で開業可能!軽貨物運送業の黒ナンバーとは
▼お仕事を探したい方はこちら!
軽貨物配送ドライバーの求人をチェック
