
インターネット通販市場の拡大に伴い、荷物を配達する軽貨物ドライバーの需要が大きな高まりをみせています。トラックドライバーというと過酷な仕事というイメージがありますが、軽貨物ドライバーは軽車両で運べる荷物を扱うため、身体的負担が比較的少ない仕事です。
ここでは、実際の仕事の内容や収入、注意点などについて説明していきます。
軽貨物ドライバーの特徴は?どんな免許が必要?
トラックには大型から小型までさまざまな種類があり、それぞれドライバーの業務内容が異なります。
軽貨物トラックの仕事を簡単に説明すると、軽車両で運べる大きさの荷物を指定された配達先に届けることです。
大型、中型トラックほど移動距離が長くなく、ある程度限定された地域を走るのが特徴といえるでしょう。
配達先には企業と一般家庭とがあります。
企業向けの配達は決まったルートを走り、受取人が不在になることはほとんどありません。
土日が休みになることも多いです。
一般家庭向けの配達の仕事は豊富にありますが、さまざまな家庭に行く必要があり、繁忙期はなかなか休めないことも珍しくありません。
受取人が不在であることも多く、何度も再配達することもあるでしょう。
トラックの種類によっては大型自動車運転手やけん引免許を取得する必要がありますが、軽貨物トラックドライバーで必要なのは普通自動車免許のみです。
ただし、仕事に使う軽車両を用意する必要があります。
中古でも構いませんが、荷物がたくさん積載できる車にすると良いでしょう。
また、営業ナンバー(黒ナンバー)の取得が必要です。
運送会社によっては車両の無料貸出やリースをしているところもあります。
会社の車両を使う場合はすでに営業ナンバーがつけられていますので、新たに交付を受ける必要はありません。
いくらもらえる?気になる収入は
軽貨物トラックのドライバーは、運送会社に雇われているわけではありません。
業務を請け負って、自分の軽自動車を使って配達を行います。
個人事業主ですので、雇い主から給料が支払われることはありません。
委託料から運送会社に支払う手数料や経費を差し引いた残りが収入となります。
支払う手数料は運送会社や契約内容によって異なりますが、委託料の15~20%ほどです。
委託内容や配達地域で変わりますが、1日の売上の相場は1万~1万4000円ほどです。
仮に、毎日1万4000円の売上があり、週に2日休んで月に22日働いたとすると、総売上は30万8000円(1万4000円×22日=30万8000円)となります。
ここから手数料(15%として4万6200円)を支払い、さらにガソリン代などの諸経費も引いた額が毎月の収入となるのです。
仕事を始めるにあたって注意したい点をご紹介!
軽貨物ドライバーの仕事をするにあたっては、いくつか注意点があります。
まず、仕事には経費がかかるということです。
配達にかかるガソリン代はもちろん、車両保険やメンテナンス代なども自己負担しなければなりません。
ただし、運送会社から車両をリースする場合はリース料金に含まれていることもあります。
また、個人事業主ですので、健康保険や年金も自分で加入する必要があります。
個人事業主は年度末に確定申告をする必要があります。
仕事を始めたら、経費として申告できるガソリン代や有料道路代などの領収書をきちんと保管し、帳簿をつけておくなど、年度末になって慌てないように準備しておくことが大切です。
確定申告後には所得に応じて納税する必要がありますので、そのお金も確保しておく必要があるでしょう。
仕事を得るためには、運送会社に登録して紹介を受けることが一般的です。
加盟金は無料の会社が多いですが、なかには高額な料金を要求するところがありますので注意しましょう。
また、指定の軽車両を市場よりも高額な料金で購入させるところもあります。
そのような会社は避けた方が無難でしょう。
加入する前に、どんな費用がどれだけ必要なのかをしっかり確認することが大切です。
こんなにある!軽貨物ドライバーの仕事をするメリット
軽貨物ドライバーの仕事は特殊な免許が必要なく、普通自動車運転免許と軽自動車があればすぐにも始めることができます。
交通ルールを守って運転ができれば、特に学歴や経験を問われることもないため、未経験でも挑戦しやすい点は大きなメリットです。
また、扱うのは食料品や衣料品などの軽く小さめの荷物がメインです。
そのため、体力に自信がない高齢者や女性でもあまり大きな負担なく働けます。
個人事業主ですので、定年というものはありません。
指定の場所に間違いなく荷物を運ぶことができるかぎり、何歳になっても辞めさせられることなく、働きたいだけ働けることも魅力の1つです。
仕事自体は自分に合っていても、職場の人間関係が良くないと気持ちよく働けないものです。
しかし、配送ドライバーの仕事は車の運転と荷物の積込み、受渡しですので、やっかいな人間関係に悩まされることがありません。
自分のペースで仕事ができることも、軽貨物トラックの運転手のメリットといえるでしょう。
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