ドライバーの仕事を探していると、キャリアカー運転手という職業を見かけることはありませんか。
サラリーマンよりも稼げるといわれているキャリアカー運転手ですが、実際にはどのような仕事内容なのかよくわからないという声が聞かれます。
また、どのくらいの年収が得られるのかも気になりますよね。
そこで、キャリアカー運転手への転職について、仕事内容や年収などをまとめてみました。
まずはココから!キャリアカーってどんな車?
キャリアカーは日本語で言うと、車両運搬車になります。
複数台の自動車を一度に運搬できる車もあり、何台もの自動車を積み込んだ大型のトラックもあります。
キャリアカーは、カーディーラーで販売される車やオークション会場に展示される車の運搬に使用されることが多い車両です。
自動車をキャリアカーで運搬するメリットは、走行距離を抑えられることにあります。
販売目的の自動車は走行距離が増えてしまうと価値と価格が下がってしまいます。
さらに、工場から販売店までが遠い場合は新車でもかなりの走行距離がついてしまいます。
そうならないために、カーディーラーはキャリアカーに新車を積み込んで販売店まで搬送するのです。
また、車を1台ずつ運ぶと、それぞれにドライバーが必要となり人件費もかかってしまいます。
複数台の車を1人で運べるキャリアカーをつかえば、人件費の節約にもなるのです。
詳しく知りたい!キャリアカーの運転にはどんな免許が必要?
キャリアカーの運転手になりたいと思っても、免許がなければ仕事が始められません。
キャリアカーを運転するために必要な免許には、いくつかの種類があります。
まず、普通免許です。
平成29年3月11日以前に取得した普通免許を持っている場合には、重量5t未満で、積載量が3t未満のキャリアカーが運転できます。
平成29年3月12日以降に取得した人は、重量3.5t未満で積載量2t未満のキャリアカーの運転なら可能です。
普通免許を取得して2年以上が経過している人は、中型免許を取得しておくとよいでしょう。
中型免許を取得していると重量5~11t、積載量3~6.5t、さらに、定員11~29名というキャリアカーの運転ができ、仕事につながりやすくなります。
また、平成29年より新設された免許には準中型免許もあります。
この免許は、重量7.5t未満、積載量4.5t未満、定員10人以下のキャリアカーが運転できるのが魅力です。
準中型免許は18歳以上で取得できるため、20歳になっていない場合でもキャリアカー運転手として働くことができるのです。
大型免許も取得しているのであれば、重量11t以上、積載量66.5t、定員30名以上を満たすキャリアカーの運転が可能です。
大型免許を持っていても750kgまでの車両なら牽引できますが、牽引免許も取得しておくことで750kgをこえる車両の牽引ができるようになります。
これは、トレーラー6台または8台に相当する重さですので、非常に重宝されるでしょう。
それに加えて、電動式や空気式の動力を使用して巻き上げる巻き上げウィンチ資格を求められることもあります。
巻き上げウィンチ資格は取りやすい資格の1つにも数えられているため、取得しておくとよいでしょう。
キャリアカーにはどんな種類があるの?
キャリアカーの種類は大きく分けると3つです。
ローダー、単車、トレーラーの3種類があり、それぞれの用途に応じて使い分けられています。
ローダーというのは、荷台の上に1台の自動車を載せるタイプのキャリアカーです。
2tトラックがベースとなっているため、普通のトラックと同じような見た目をしているのも特徴です。
1台しか積載できませんが、普通免許で運転できるため扱いやすい車両です。
多くの自動車業者が使用しているキャリアカーでもあり、最も普及しているタイプだといえるでしょう。
単車というのは2~5台の自動車が積載できるキャリアカーです。
2段式になっていることが多く、上段を外すと1段式になるなど幅広い用途で使えます。
複数台が積める大型のキャリアカーのため、運転には大型免許が必要です。
トレーラーも単車のように2段式で構成されていますが、最大で6台まで積載できます。
積み下ろしがしやすいよう、荷台が傾斜しているものやスロープがついているタイプも多くあります。
交通道路法によって、トレーラーの最大全長は19m以内と決められています。
ただし、構造改革特別区域を申請した地域では、全長が21m、最大積載量も8台までが可能です。
運転には大型免許だけでなく牽引免許も求められますので、取得しておく必要があります。
転職で気になるポイント!キャリアカー運転手の年収は?
キャリアカー運転手の年収は平均して400~500万円だといわれています。
月給にすると40万円前後が稼げるため、年収アップを目指して転職をする人も少なくありません。
さらに、キャリアカー運転手のなかには、月給50万円をこえる人もみられるのです。
同じキャリアカー運転手なのに、月収が10万円も違う理由はどこにあるのでしょうか。
それは、一度に運べる車両台数です。
キャリアカー運転手として働き、たくさん稼ぐポイントは大きな車を運転することです。
キャリアカーには、ローダー、単車、トレーラーの3種類がありますが、それぞれの積載可能台数は異なります。
1台しか積めないローダーに対し、トレーラーは最大で6台(地域によっては8台)の積載が可能です。
よって、一度に運べる車の台数が多いほど、収入は増えるのです。
さらに、トレーラーの運転には大型免許だけでなく牽引免許も必要なことも優遇されている理由のひとつといえます。
このように、仕事内容の違いが年収に大きな差をつけるのです。
また、大手自動車メーカーや、それらと直接つながりのある企業に転職した場合にも年収が高くなりやすいでしょう。
自動車を積むのも難しい?キャリアカーの積み方のコツ
キャリアカーへの自動車の積み込みは、運転手が行うのが基本です。
よって、キャリアカー運転手になると自動車の積み込み方法を覚える必要があります。
キャリアカーの荷台はそれぞれ異なりますが、レバーやリモコンで荷台を傾け道板を降ろし、自動車を自走させて積むのが一般的です。
また、固定式やスライド型など、さまざまな種類があります。
複数台の積載が可能なキャリアカーの場合には、上段から積んでいきましょう。
キャリアカーの高さは4.1メートルと決まっていますので、前進や後進を使い分け、4.1メートル以内に収まるように積み込むことが大切です。
荷台の種類によって積み方は異なりますが、自動車を積んだ後には、必ず固定しなくてはいけません。
固定せず、道板を開けたまま走行することは、道路交通法に違反します。
それだけでなく、軽自動車などの軽い車体の場合にはトレーラーから落ちてしまうことも考えられるでしょう。
非常に危険ですので、しっかりと固定しておくことが大切です。
大きな車両は運転しにくい?キャリアカーの運転のコツ
ローラーの場合にはトラックと同じような大きさですが、複数台の自動車が積めるキャリアカーは非常に大きいものです。
道路法によってキャリアカーの全長は19mまでと定められていますが、高さも4.1mまでと高く、運転が難しいといえるでしょう。
さらに、キャリアカーでは新車などを輸送することも多くあります。
乱暴に扱うと車の価値が低くなってしまうため、慎重に運転する必要があります。
全長が長いキャリアカーは、電柱やブロック塀などにぶつけてしまうトラブルが多いでしょう。
高さ制限で引っかかることも多く、高架下が通れないこともあります。
さらに、低い場所に設置されている標識や看板などにぶつけてしまうこともめずらしくありません。
それだけでなく、車体が大きいことで小回りが利かず、巻き込み事故や対向車線へのはみ出しなども起こりやすくなっています。
それに加え、内輪差による乗り上げにも注意が必要です。
こういったトラブルを防ぐためには、事前のルート確認が大切です。
目的地までの道のりに高架下やトンネルがある場合は、高さ制限をクリアしているのかをしっかりと確認しておきましょう。
右折や左折が多い道を避け、多少遠回りになったとしても運転しやすいルートを選ぶのがコツだといえます。
関連記事:「トレーラー(けん引車)の運転技術について教えて!バックやカーブのコツは?」
キャリアカー運転手に転職して年収アップと働きがいの向上を目指そう
キャリアカー運転手は、大型免許の取得や大手の企業への転職で年収アップにつながります。
さまざまなキャリアカーが運転できるようになると仕事の幅も広がるでしょう。
企業で求められる人材になることで、働きがいも向上します。
キャリアカーへの積み込みや運転にはコツが必要ですが、習得することでプロとしての意識も高められる仕事です。
キャリカー運転手へ転職し、新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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